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2021年6月27日 (日)

認定こども園 大野山保育園の「食育」と「農育」

身延町にある「認定こども園 大野山保育園」。

こちらは、四季折々を肌で感じる自然環境の中で、
食と遊びを通して生きる力の根っこを育てるが教育方針。
遊びと並んで「食育」や「農育」に力を入れている保育園なんです。

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高山有園長と
農育プログラムを担当する保育士の小林あゆみ先生にお話を伺いました。

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大野山保育園の裏には自然豊かな山があり、
ここでは週一回の裏山活動、リアルな学びの場がすぐそばにあります。

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クラスだよりには、園で過ごすこどもたちの様子がびっしり!
担当の保育士さんがそれぞれ工夫を重ね、このようなカタチになったそうです。

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こちらは調理室。
保育園の建物の真ん中、教室とお昼寝室の間にあり、
こどもたちが常に行き来する場所に、中の様子が見えるように配置されています。

園庭で遊んでいると、出汁の匂いがしてきて、
「今日の給食何かな~?」、「お腹すいたね~」

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「今日のメニューはかぼちゃのシチューだよ」と教え合ったり、
給食が終わって、お昼寝に行く途中、おやつの後など、
調理室の先生に「今日の給食おいしかったよ~」、「ごちそうさま」
そんなやりとりが自然と交わされる環境ができています。

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まだお昼寝から起きたばかりで、
ぼんやりなおともだちも、お目覚めぱっちりのおともだちも完食です。

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この梅ジュースは、
いつも行き帰りに通る駐車場に梅がなっているのを発見した園児たちからの
作ってみたいという声を受けて、現在熟成中、、、
その様子はブログに綴られています。
ウメジュース | ブログ | 身延町の自然活動の認定こども園|大野山保育園 (oonosan.com)

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こどもたちが育てている稲。
こちらも出来上がった稲を田植えして、収穫期に収穫して食べるのではなく、
種から学び、稲がどうやって成長するのかも学びます。

出来上がった稲を植えて、収穫するだけでも立派な食育だけれど、
それだと田植え~収穫の間が抜けてしまう、ここにも学びがつまっているので、
その過程も教育に取り入れたい、
農作物は、たくさんできる時もあれば、できない時もある、
それはどうしてかな?とみんなで考える、、、これが小林あゆみ先生の農育。
保育園生には難しいかなとも思ったけれど、
それ以上にこどもたちの好奇心、吸収力、知りたいという欲求はすごいそうです。

スタッフが取材用に持っている機材にも興味深々、、、
「それなぁに?」「なにそれ~?」と一瞬にして囲まれてしまいました。
「今日のお昼なんだったの?」と聞くと、
「かぼちゃのシチュー!」、「おやさい」と次々とでるわでるわ。
あと、「今日ピザ焼いて食べた、カリカリのピザ~」と
午前中にやった「ピザの会」のことや、
「梅のこと勉強してるよ」と梅ジュースのことまで教えてくれました。

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園長先生は、20年後こどもたちが生きる力を育てたいと仰っています。
そして、この保育園が続く限り、手作りの給食をこどもたちに食べさせたい、
安心な食材の調達を予算内で、、、などいろいろ課題はあるけれど、
こどもたちが食育、農育を学ぶ中で、本当に作物を作ることができたら、
それで給食が賄えたら、それは究極の食育、農育になるのではないかという言葉が印象的でした。

この状況の中、取材をさせていただきありがとうございました。

(マスク着用、園内でのこまめな手指の消毒など、
感染症対策をしたうえで取材させていただきました。
使用した画像は掲載の許可を頂いています。)






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