2018年1月 8日 (月)

1月14日放送 第三十七回は 芥川龍之介 作『トロッコ』

20171210 (SUSUMU.Tさん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 名作をセレクトし 朗読させていただきます。

さぁ、新年に入っての二週目、第三十七回放送は、 1月14日。
今回 は、芥川龍之介が書きました「トロッコ」です。

Bookessay_kakuta
1922年(大正11年)に発表された短編小説です。
同じ年の1月に、名作「藪の中」を発表し、この「トロッコ」は、その三か月後。
中学校の教科書などにも採用されていますが、大人にも子どもにも楽しめる作品です。

この小説は、湯河原出身のジャーナリスト力石平三が、幼年時代に
熱海軽便鉄道が人車鉄道から軽便鉄道への切り替えを行っている工事を見物したときの回想を
記した手記を、芥川が潤色したものとのことですが、
トロッコを操る土工に憧れる気持ち、突然に突き放されることで言葉に出来ないような不安な気持ち、もの悲しい、せつない心情が短い中に端的に表現されていて、読む人の胸を打ちます。

子どもは、やがて大人になり、ふと思い出す あの記憶。
「大人」になっていく中で、自分が考えていたように物事が進まない理不尽さに、
胸が えぐられるような痛み。これが、この短い中にギュッと詰まっているんですね。

お聴きくださっての御感想 お待ちしています。
メールアドレス
sunset@fmfuji.jp
へ どうぞ。

さらに。この番組ブログの扉のサンセット写真は いつも夕陽・夕焼け・夕景を掲載しています。
最初の頃は、無料の壁紙を貼っておりましたが、
最近、投稿していただいた写真を載せさせてもらっています。
あなたも、綺麗だなぁ〜というサンセット写真が撮れたら、ぜひ。

sunset@fmfuji.jp
へ 送ってくださいね〜〜♪


日曜日の午後。17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー。

東京や関東近郊の皆様は78.6MHz、甲府は83.0MHzにチューニングして、
その他 全国の皆様は、LISMO WAVEや radiko.jpプレミアムでお楽しみくださいね〜♪

スマホやパソコンで聴けるアプリradiko.jpプレミアムでは、タイムフリー機能で、聴き逃しても 1週間以内なら いつでも聴くことが出来ます。

2018年1月 1日 (月)

1月7日放送 第三十六回は 小川未明 作『生きた人形』

20171211165100_img_0602 (ペポーンさん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。

新年あけまして おめでとうございます。 

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 名作をセレクトし 朗読させていただきます。

本年も よろしくお願いいたします。

さぁ、新年の最初、第三十六回放送は の1月7日。
今回 は、小川未明が書きました「生きた人形」です。

Mimei_ogawa_01

小川 未明(おがわ みめい)[1882年(明治15年)- 1961年(昭和36年)]は、児童文学作家で、
日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれています。

 新潟県高田(現上越市)に生まれ、東京専門学校(早稲田大学の前身)に進学、
在学中の1904年(明治37年)、処女作「漂浪児」を雑誌『新小説』に発表。
この時、坪内逍遥から「未明」の号を与えられています。
卒業後、早稲田文学社に編集者として勤務しながら、多くの作品を発表しました。

長篇よりも、短編作品に才能を発揮しており、童話の代表作としては「金の輪」、
「赤い蝋燭と人魚」、「月夜と眼鏡」、「野薔薇」などがあります。

1946年(昭和21年)に創立された日本児童文学者協会の初代会長を務めています。
79歳で亡くなりましたが、没後、小川未明文学賞が創設されました。

51sb1g7cvzl_ac_ul320_sr226320_
今回お届けする「生きた人形」は、
サンデー毎日 7巻49号」1928(昭和3)年10月28日に掲載された短編です。

呉服屋の店頭に飾られていた人形の代わりに雇われた美しい少女。
生きているマネキンは評判を呼び、店は繁盛しますが、少女に近寄ってきたのは 果たして・・・

お聴きくださっての御感想 お待ちしています。
メールアドレス
sunset@fmfuji.jp
へ どうぞ。

さらに。この番組ブログの扉のサンセット写真は いつも夕陽・夕焼け・夕景を掲載しています。
最初の頃は、無料の壁紙を貼っておりましたが、
最近、投稿していただいた写真を載せさせてもらっています。
あなたも、綺麗だなぁ〜というサンセット写真が撮れたら、ぜひ。

sunset@fmfuji.jp
へ 送ってくださいね〜〜♪


日曜日の午後。17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー。

東京や関東近郊の皆様は78.6MHz、甲府は83.0MHzにチューニングして、
その他 全国の皆様は、LISMO WAVEや radiko.jpプレミアムでお楽しみくださいね〜♪

スマホやパソコンで聴けるアプリradiko.jpプレミアムでは、タイムフリー機能で、聴き逃しても 1週間以内なら いつでも聴くことが出来ます。
________________
タイトル写真について:
もこさん、こんばんは。
車の中からコンデジで急いで撮ったので、構図も何も考えていませんが、
よかったら使ってください。
(ペポーンさん)

2017年12月28日 (木)

12月31日放送 第三十五回は 菊池寛 作『忠直卿行状記』

Image1(上野原市 柚子ジャムさん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。 

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 名作をセレクトし 朗読させていただきます。

第三十五回放送は 大晦日!の12月31日。
今回 は、菊池寛が書きました「忠直卿行状記」です。

歴史小説ですが、そう。

前々回、2週間前にサンセット・シアターでお届けした、
太宰治作「水仙」の冒頭に引用されていた物語なんですね。

主人公の忠直卿とは、松平 忠直(まつだいらただなお)のことで、
江戸時代初期に実在した大名です。Matsudaira_tadanao
越前北ノ庄の藩主でした。この藩は、現在の福井県で、福井藩とも越前藩とも呼ばれます。

忠直は徳川家康の孫にあたり、父の死にともなって、13歳の若さで 越前75万石を相続しました。

慶長19年(1614年)の大坂 冬の陣では、その闘いぶりの拙さを祖父・家康から責められますが、
夏の陣では真田幸村たちを討ち取り、大坂城へ真っ先に攻め入って、華々しい戦功を挙げました。

けれども、20代なかばから、奇行が目立つようになり、ついには、隠居を命じられ、
豊後府内藩、現在でいう大分県へ謹慎の処分のまま、亡くなっていきます。

1960年、八尋不二 脚本、森一生 監督、市川雷蔵 主演で、映画化もされていますね。

81oudtxwil_sl1500_

作者、菊池寛は、その松平忠直の半生を、古代中国の暴君の行いをモチーフに
脚色し、小説「忠直卿行状記」を完成させました。
ですから、忠直の人格を忠実に記したものではないと思われますが、
上に立つものの孤独、悲しみ、諦め、生きていく上での心のよりどころの必要性など、
いろいろと考えさせられます。

よろしかったら、太宰治作の「水仙」と共に、味わってみてください。

お聴きくださっての御感想 お待ちしています。
メールアドレス
sunset@fmfuji.jp
へ どうぞ。

さらに。この番組ブログの扉のサンセット写真は いつも夕陽・夕焼け・夕景を掲載しています。
最初の頃は、無料の壁紙を貼っておりましたが、最近、投稿していただいた写真を載せさせてもらっています。あなたも、綺麗だなぁ〜というサンセット写真が撮れたら、ぜひ。

sunset@fmfuji.jp
へ 送ってくださいね〜〜♪


日曜日の午後。17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー。

東京や関東近郊の皆様は78.6MHz、甲府は83.0MHzにチューニングして、
その他 全国の皆様は、LISMO WAVEや radiko.jpプレミアムでお楽しみくださいね〜♪

スマホやパソコンで聴けるアプリradiko.jpプレミアムでは、タイムフリー機能で、聴き逃しても 1週間以内なら いつでも聴くことが出来ます。
________________
タイトル写真について:
先日、河口湖ハナテラスで すっごく美味しい「いちごのパフェ1,800円&
いちご濃厚ソフト、紅茶をいただき、満足した後 散策しながらの撮影です。
(12/25 柚子ジャムさん)

2017年12月24日 (日)

12月24日放送 第三十四回はウィーダ作『フランダースの犬』

Dsc_033320170910_17 『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。 

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 名作をセレクトし 朗読させていただきます。

第三十四回放送は 12月24日。今回 は、ウィーダが書きました「フランダースの犬」です。

テレビアニメでお馴染みの作品かと思いますが、イギリスの女流作家ウィーダ
(本名:マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー)が1872年に発表した児童文学です。
フランス人の父と、イギリス人の母の間に次女として産まれたウィーダは、
20歳ごろから小説を書き始め、1863年『囚れの身となって』を発表して作家デビュー。
『二つの旗の下に』『ストラスモー』『銀色のキリスト』など40冊以上、発表しています。

大の犬好きで動物愛護協会設立に尽力し、晩年は多くの犬と暮らしたとのこと。
パトラッシュの描き方からも、彼女の、犬への愛情が伝わってきますね。

 

『フランダースの犬』の舞台は19世紀のベルギー北部のフランドル地方。

アントワープに隣接するホーボケンが、ネルロとパトラッシュの居た村のモデルとされています。
ウィーダはこのお話を執筆する前の年にアントワープやホーボケンも訪ねており、
この村に風車小屋が実在していた事がわかっています。

原作が書かれたのは1872年。
日本語版は1908年(明治41年)に初めて出版されました。
当時は、西洋人の固有名詞が受けいれにくいと思ったのか、
ネロは清(きよし)!、パトラッシュは斑(ぶち)!!、アロアは綾子(あやこ)!!!、
などと訳されたそうです。
今日、お届けするのは、1929年(昭和4年)の菊池寛 の訳によるものです。

そして。ネルロとパトラッシュが見たルーベンスの絵は、これ。O0700046711628724047
クリスマスイブにお届けするお話、じっくり聴いてみてくださいね。

お聴きくださっての御感想 お待ちしています。
メールアドレス
sunset@fmfuji.jp
へ どうぞ。

さらに。この番組ブログの扉のサンセット写真は いつも夕陽・夕焼け・夕景を掲載しています。
最初の頃は、無料の壁紙を貼っておりましたが、最近、投稿していただいた写真を載せさせてもらっています。あなたも、綺麗だなぁ〜というサンセット写真が撮れたら、ぜひ。

sunset@fmfuji.jp
へ 送ってくださいね〜〜♪


日曜日の午後。17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー。

東京や関東近郊の皆様は78.6MHz、甲府は83.0MHzにチューニングして、
その他 全国の皆様は、LISMO WAVEや radiko.jpプレミアムでお楽しみくださいね〜♪

スマホやパソコンで聴けるアプリradiko.jpプレミアムでは、タイムフリー機能で、聴き逃しても 1週間以内なら いつでも聴くことが出来ます。

2017年12月14日 (木)

12月17日放送 第三十三回は 太宰 治 作『水仙』

Dsc_8058yuuhi (Susumu・T撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。 

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 名作をセレクトし 朗読させていただきます。

第三十三回放送は 12月17日。今回 は、太宰 治が書きました「水仙」です。

Img_9824

水仙」(すいせん)は、太宰治の短編小説で、1942年、『改造』の5月号に発表されました。

冒頭、「忠直卿行状記」という小説を引用してしますが、これは菊池寛の書いた時代小説で、実在の福井藩の藩主、松平忠直を描いたものです。
この殿様の異常な行状と、あるお金持ちの夫人、草田静子の行動が重なることで、
この 太宰の作品は始まります。
タイトルの水仙は、もちろん、花の名前。

この小説は、洋画家・林倭衛(はやし しずえ)の夫人だった秋田富子から、
太宰に送られた手紙をヒントに書かれたとのこと。

実は、つい先日、12月14日に、東京の紀尾井町サロンホールにおいて、
ギタリストの横田明紀男氏と一緒にジャズと語りのコラボレーション公演として 
私が語ったばかりの作品なんですね。20171214_kioichoufffko_1200
公演の時には、物語を暗記をして語るわけですが、憶えていくうちに、
ここで描かれている静子夫人に、私自身の思いが 少しずつ重なっていきました。
誇りを持って生きる。自分らしく生きる。
あなたは、何を心のよりどころにするでしょうか。
主人公の静子夫人は、どうだったのでしょうか。

ジャズギタリストの横田さんは、この話を読んで、オリジナルの楽曲を作曲し、
生演奏でステージに臨んでくださいました。

今回のサンセット・シアターでは、全然違うBGMを合わせてみます。

Img_9797

お聴きくださっての御感想 お待ちしています。
メールアドレス
sunset@fmfuji.jp
へ どうぞ。

さらに。この番組ブログの扉のサンセット写真は いつも夕陽・夕焼け・夕景を掲載しています。
最初の頃は、無料の壁紙を貼っておりましたが、
最近、投稿していただいた写真を載せさせてもらっています。
あなたも、綺麗だなぁ〜というサンセット写真が撮れたら、ぜひ。

sunset@fmfuji.jp
へ 送ってくださいね〜〜♪


日曜日の午後。17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー。

東京や関東近郊の皆様は78.6MHz、甲府は83.0MHzにチューニングして、
その他 全国の皆様は、LISMO WAVEや radiko.jpプレミアムでお楽しみくださいね〜♪

スマホやパソコンで聴けるアプリradiko.jpプレミアムでは、タイムフリー機能で、聴き逃しても 1週間以内なら いつでも聴くことが出来ます。

2017年12月12日 (火)

12月10日放送 第三十二回は 芥川龍之介 作『杜子春』

Dsc_778120171117
(Susumu・T撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。 

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 名作をセレクトし 朗読させていただきます。

第三十二回放送は 12月10日。今回 は、芥川龍之介が書きました「杜子春」です。

51uyqw6jivl_sx351_bo1204203200_

1892年(明治25年)に生まれ、昭和2年に35歳で亡くなった芥川 龍之介
大正期に活躍した「新思潮派」芥川は、その作品の多くが短編で、児童向けの作品も書いています。

この『杜子春』(とししゅん)は、1920年(大正9年)、児童向けの雑誌『赤い鳥』に発表されました。

牛僧孺(ぎゅう そうじゅ)が編さんした『玄怪録』と、
李復言(り ふくげん)がまとめた『続玄怪録』の双方に収録された伝奇小説『杜子春』を
童話化したものです。

後に、新潮社から1921年に発刊された短編集「夜来の花」に収録されています。

 舞台は、中国の、しばしば中国王朝の首都となった大きな町、洛陽。

洛陽の町外れで佇んでいたのは、親の財産を使い果たした青年「杜子春」。
彼の前にひとりの老人が現れます。
さて、杜子春の身に、いったい どんなことが起こるのでしょうか。

お聴きくださっての御感想 お待ちしています。
メールアドレス
sunset@fmfuji.jp
へ どうぞ。

さらに。この番組ブログの扉のサンセット写真は いつも夕陽・夕焼け・夕景を掲載しています。
最初の頃は、無料の壁紙を貼っておりましたが、最近、投稿していただいた写真を載せさせてもらっています。あなたも、綺麗だなぁ〜というサンセット写真が撮れたら、ぜひ。

sunset@fmfuji.jp
へ 送ってくださいね〜〜♪


日曜日の午後。17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー。

東京や関東近郊の皆様は78.6MHz、甲府は83.0MHzにチューニングして、
その他 全国の皆様は、LISMO WAVEや radiko.jpプレミアムでお楽しみくださいね〜♪

スマホやパソコンで聴けるアプリradiko.jpプレミアムでは、タイムフリー機能で、聴き逃しても 1週間以内なら いつでも聴くことが出来ます。

2017年11月26日 (日)

12月3日放送 第三十一回は オスカー・ワイルド作『幸福の王子』

Dsc_8078yuuhi(Susumu・T撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。 

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 名作をセレクトし 朗読させていただきます。

第三十一回放送は 12月3日。今回 は、オスカー・ワイルドが書きました「幸福の王子」です。
そう。今までは日本文学に特化してきましたが、初めての海外の作家による翻訳もの。
子どもの頃、絵本で読んだよ。とか、子どもに読み聞かせしてあげたよ。
というかたも多いでしょうね。何度 読んでも心が温かくなる名作です。

200pxhappy_prince
作者のオスカー・ワイルドは、
オスカー・フィンガル・オフラハティ・ウィルス・ワイルド
(Oscar Fingal O'Flahertie Wills Wilde)
1854年 - 1900年11月30日
アイルランド出身の詩人、作家、劇作家です。

19世紀末文学の旗手として、多彩な文筆活動をしました。
その一方で、男色を咎められて収監され、出獄後、失意のまま亡くなったと言われています。

様々な名言も残されています。その幾つかを・・・

「男は 愛する女の最初の男になる事を願い、女は 愛する男の最後の女になる事を願う」

「男の顔は その人の自伝であり、女の顔は その人の創作である」

「ありふれた富は盗めるが真の富は盗めない。
 人の心の中にはだれにも奪えないとほうもなく尊いものがある」

『幸福な王子』(The Happy Princeは子供向けの短編小説で、
このお話が含まれた短編集 The Happy Prince and Other Tales は1888年に出版されました。

ワイルドの童話の中でも最も有名なお話ですね。
英語の教科書に載っていて、暗誦したというかたも多いかしら。
 "Swallow, Swallow, little Swallow,"と、
王子がツバメに呼びかける言葉が印象的です。

お聴きくださっての御感想 お待ちしています。
メールアドレス
sunset@fmfuji.jp
へ どうぞ。

さらに。この番組ブログの扉のサンセット写真は いつも夕陽・夕焼け・夕景を掲載しています。
最初の頃は、無料の壁紙を貼っておりましたが、最近、投稿していただいた写真を載せさせてもらっています。あなたも、綺麗だなぁ〜というサンセット写真が撮れたら、ぜひ。

sunset@fmfuji.jp
へ 送ってくださいね〜〜♪


日曜日の午後。17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー。

東京や関東近郊の皆様は78.6MHz、甲府は83.0MHzにチューニングして、
その他 全国の皆様は、LISMO WAVEや radiko.jpプレミアムでお楽しみくださいね〜♪

スマホやパソコンで聴けるアプリradiko.jpプレミアムでは、タイムフリー機能で、聴き逃しても 1週間以内なら いつでも聴くことが出来ます。

2017年11月21日 (火)

11月26日放送 第三十回は 太宰 治 作『美少女』『待つ』

Dsc_144520171110 (Susumu・T撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。 

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 名作をセレクトし 朗読させていただきます。

第三十回放送は 11月26日。今回 は、太宰 治が書きました「美少女」「待つ」の二編です。

「美少女」は1939(昭和14)年に「月刊文章」に発表されたもので、甲府の湯村温泉が舞台となっています。
盆地特有の猛烈の暑さの中、「私」が、妻とともに、皮膚病に効くという大衆浴場に出掛けて、
美しいをからだをした少女に遭遇するという物語。
少女の裸体の描写も、全然 えっちじゃないのが、さすが太宰。

太宰治中期の作品で、日常の光景を軽妙な筆致で切り取っていて、ここちよいです。

「顔より乳房のほうを知っているので、失礼しました」 なんて、ユーモアやウイットを感じさせる作品です。
この小説の舞台となっている温泉、湯村温泉郷の旅館『明治』さんに一昨年、おじゃました時の写真を
いくつか。

Img_2658 美しい湯船です。お湯の温度は、小説にあるほど冷たくないよ。ちょうど良いheart01

Img_2659

旅館のフロント奥には、太宰資料コーナーが あって、太宰ファンには堪らんのよね。

Img_2664
太宰さんとツーショットの湯上がり もこ。


もうひとつの、「待つ」は1942(昭和17)年「女性」に発表された短編です。
二十歳の娘である「私」が、毎日、自分でもわからない「誰か」「なにか」を、
小さな省線の駅のホームで待っているという話。
終始、「私」という一人称で語られていくモノローグ。

さて、彼女は、いったい何を待っているのでしょうか。

この小説が世に出された昭和十七年といえば、前年に太平洋戦争が開戦。
時代が軍国主義に染まっていく中で、彼女はきっと
「救い」「希望」「平和な、静謐な世界」を待ち望んでいるのかもしれません。


お聴きくださっての御感想 お待ちしています。
メールアドレス
sunset@fmfuji.jp
へ どうぞ。

さらに。この番組ブログの扉のサンセット写真は いつも夕陽・夕焼け・夕景を掲載しています。
最初の頃は、無料の壁紙を貼っておりましたが、最近、投稿していただいた写真を載せさせてもらっています。あなたも、綺麗だなぁ〜というサンセット写真が撮れたら、ぜひ。

sunset@fmfuji.jp
へ 送ってくださいね〜〜♪


日曜日の午後。17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー。

東京や関東近郊の皆様は78.6MHz、甲府は83.0MHzにチューニングして、
その他 全国の皆様は、LISMO WAVEや radiko.jpプレミアムでお楽しみくださいね〜♪

スマホやパソコンで聴けるアプリradiko.jpプレミアムでは、タイムフリー機能で、聴き逃しても 1週間以内なら いつでも聴くことが出来ます。

2017年11月16日 (木)

11月19日放送 第二十九回は 佐江衆一 作「装腰綺譚」後編

Sunset 『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。 

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 日本文学の名作をセレクトし 朗読させていただきます。

第二十九回放送は 11月19日。今回 は、佐江衆一さんが書きました「装腰綺譚」後編です。


前編を聴いていらっしゃらなかったかたのために、前回のあらすじです。

 小料理屋の松川に、女中として働いている お仙は、年の瀬も押し迫った12月28日の夕暮れ、
大川(今の隅田川)にかかる「新大橋」の上で、剣術道具を川に投げ込む侍の姿を目撃する。

その夜、松川に来たのは、さっき見た侍、矢島清三郎だった。

剣術道場の塾頭、堀尾伝十郎に 嫌味を言われている清三郎を お仙は不憫に思い、
彼を引き止め飲み直してもらううちに、侍をやめ、根付職人になる決意を聞かされる。

本職の根付職人を目指し、御徒衆組屋敷を出て町人となり、名前も清吉と変えて、新しい根付のデザインを考えている彼を、お仙は、女中の仕事の他に、朝、貝売りの仕事をして、生計を支える。

どうやら、おせんには、辛い過去があるようだ。

清吉がスリと間違われ、番所(現代の交番)に連れて行かれたという話を聞かされた お仙は、
顔色を変えた。

さぁ、清吉の根付は、出来上がるのか?おせんは、どうするのか?

51vc9pfe2gl_sx332_bo1204203200_

今回、前編と後編に分けてお届けいたしました。
主人公の心のひだを もっと知りたいという方は、

ぜひ、原作の「続・江戸職人奇譚」に収録された「装腰奇譚」を、ぜひ、読んでみてくださいね。

お聴きくださっての御感想 お待ちしています。
メールアドレス
sunset@fmfuji.jp
へ どうぞ。

さらに。この番組ブログの扉のサンセット写真は いつも夕陽・夕焼け・夕景を掲載しています。
最初の頃は、無料の壁紙を貼っておりましたが、最近、投稿していただいた写真を載せさせてもらっています。あなたも、綺麗だなぁ〜というサンセット写真が撮れたら、ぜひ。

sunset@fmfuji.jp
へ 送ってくださいね〜〜♪


日曜日の午後。17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー。

東京や関東近郊の皆様は78.6MHz、甲府は83.0MHzにチューニングして、
その他 全国の皆様は、LISMO WAVEや radiko.jpプレミアムでお楽しみくださいね〜♪

スマホやパソコンで聴けるアプリradiko.jpプレミアムでは、タイムフリー機能で、聴き逃しても 1週間以内なら いつでも聴くことが出来ます。
___________________________
「御感想」

SUSUMU.Tさん
これほど待ち遠しい一週間はありませんでした。
パソコンの前に正しく座って江戸の町並みに思いを馳せつつ聞きました。
クライマックスの展開は 二通り考えられることがあって、
動なんだろう?と思っていましたが、決着がつきました。
とても爽やかに決着です。ありがとうございました。

2017年11月 9日 (木)

11月12日放送 第二十八回は 佐江衆一 作「装腰綺譚」前編

18156994_1728836863800757_743135377
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。 

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 日本文学の名作をセレクトし 朗読させていただきます。

第二十八回放送は 11月12日。今回 は、佐江衆一さんが書きました「装腰綺譚」前編です。

佐江衆一さんのプロフィール:昭和9年1月生まれの、東京出身。昭和36年「繭」で注目され、社会的なテーマを追う作品を発表。平成2年「北の海明け」で新田次郎文学賞。7年「黄落(こうらく)」でBunkamura ドゥ マゴ文学賞。8年には、「江戸職人綺譚」で中山義秀文学賞、また、芥川賞候補に5回選出されています。


今回は、初めての、前・後編に分けての放送。
それもこれも、実は。

この「装腰奇譚」は、先日、10月16日に東京新橋の内幸町ホールで開催した語りの公演で、私が語らせていただいた作品なのです。

佐江さんは「江戸職人奇譚」という江戸時代の様々な職人を描いた短編集で、「中川義秀(ぎしゅう)文学賞」を受賞されて居ますが、その続編に当たる「続・江戸職人奇譚」を5年後に上梓して居ます。今日、朗読する「装腰奇譚」は、その続編の方に収められて居ますが、実は、佐江さんが初めて書いた職人の話なんですね。

61yp99s203l_sx330_bo1204203200_51vc9pfe2gl_sx332_bo1204203200_

「装腰綺譚。この小説を書かなかったなら、その後、次々に
 職人譚を書き続けることはなかっただろう」
とは、佐江さん御本人の言葉です。

佐江さんにとって思い入れの深い、記念すべき作品だったのでしょうね。

今回の語りの公演に合わせて、原作の3分の1の長さとなっています。
これ以上カットするのは、忍びなく、

今回、前編と後編に分けてお届けいたします。
主人公の心のひだを もっと知りたいという方は、

ぜひ、原作の「続・江戸職人奇譚」に収録された「装腰奇譚」を読んでみてくださいね。

さて、時代小説好きには周知の言葉でも、このお話では、あらかじめ意味を知っておいた方が
何かと話が通じやすい...という表現があリます。
ここで、少し確認を。

大川(おおかわ):今でいう隅田川下流。今もかかっている「新大橋」は、江戸時代からこの名でありました。

暮れ六つ:酉(とり)の刻。午後6時ころ。

大小(だいしょう):日本刀の大刀と小刀(脇差)のこと。

御家人(ごけにん):江戸時代、将軍と直接 主従関係にあった武士

御徒衆(おかちしゅう):主君が外出のとき、徒歩で身辺警護をおこなった下級武士

朋輩(ほうばい):仲間。友だち。

月代(さかやき):江戸時代の日本にみられた成人男性の髪型
 ↓この、前頭部から頭頂部にかけて頭髪を剃りあげた部分Img2

お聴きくださっての御感想を ぜひ、お送りくださいね。
メールアドレス
sunset@fmfuji.jp
へ どうぞ。

さらに。この番組ブログの扉のサンセット写真は いつも夕陽・夕焼け・夕景を掲載しています。
最初の頃は、無料の壁紙を貼っておりましたが、最近、投稿していただいた写真を載せさせてもらっています。あなたも、綺麗だなぁ〜というサンセット写真が撮れたら、ぜひ。

sunset@fmfuji.jp
へ 送ってくださいね〜〜♪


日曜日の午後。17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー。

東京や関東近郊の皆様は78.6MHz、甲府は83.0MHzにチューニングして、
その他 全国の皆様は、LISMO WAVEや radiko.jpプレミアムでお楽しみくださいね〜♪

スマホやパソコンで聴けるアプリradiko.jpプレミアムでは、タイムフリー機能で、聴き逃しても 1週間以内なら いつでも聴くことが出来ます。

「おまけのショット」:
リスナーのMisakoさんから番組にメールで届いた、富士山と紅葉の写真 燃える秋♪ですね〜Image1

Image2