3月10日放送 第九十七回は 江戸川乱歩 作「押絵と旅する男」
毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 名作をセレクトし 朗読させていただきます。
今回 朗読するのは、江戸川乱歩 作『押絵と旅する男』です。
太宰作品に次いで、このサンセット・シアターへの登場回数が多いかと思いますが、
取りあげると、「面白い!」と反響も大きいのが 江戸川乱歩作品です。
今回は、以前にGOOD DAY水曜日の「もの語り」のコーナーでも取りあげたことがあり、
乱歩ファンの中でも 特に人気の高い物語です。
この作品は、博文館から発行されていた「新青年」に1929年(昭和4年)6月に発表され、
「江戸川乱歩全集 第三巻」平凡社刊(1932(昭和7)年1月)に収蔵、
現在では、「江戸川乱歩全集 第5巻 押絵と旅する男」光文社文庫、光文社
(2005(平成17)年1月20日初版1刷発行)で読むことが出来ます。
あなたは、明治時代、浅草公園に 通称「十二階」と呼ばれた『凌雲閣』なる
眺望用の高層建築物があったこと、ご存知ですか?
1890年竣工、高さ52mの12階建の凌雲閣は、当時、日本で最も高い建築物、
一躍 東京名所となりましたが、
1923年の関東大震災で半壊し、解体されてしまったため、今は往時の面影を偲ぶことは出来ません。
この物語は、富山で蜃気楼を観た帰りの汽車の中で、大きな絵の額を持った老紳士に出会うところから
始まります。
浅草十二階の最上階の展望台から下を双眼鏡で眺めて、絶世の美女を見つけてしまった男のはなし。
その娘に逢いたさ一心で、そこに通い詰めた男は・・・
摩訶不思議な怪しい展開が、なんとも乱歩らしいのですが、
どこか慈愛と哀愁に満ちていて、読後感が じんんわり せつないのです。
話の中で、昔あった「のぞきからくり」についても触れられています。
新潟市 巻郷土資料館に保存されている本物のぞきからくりが、
埼玉県立 歴史と民族の博物館ロビーで公開された時の模様が
帝大生ゆめじの大道芸日記
の中で掲載されていました。
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