11月12日放送 第二十八回は 佐江衆一 作「装腰綺譚」前編
ご案内役の 小川もこ です。
毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 日本文学の名作をセレクトし 朗読させていただきます。
第二十八回放送は 11月12日。今回 は、佐江衆一さんが書きました「装腰綺譚」前編です。
佐江衆一さんのプロフィール:昭和9年1月生まれの、東京出身。昭和36年「繭」で注目され、社会的なテーマを追う作品を発表。平成2年「北の海明け」で新田次郎文学賞。7年「黄落(こうらく)」でBunkamura ドゥ マゴ文学賞。8年には、「江戸職人綺譚」で中山義秀文学賞、また、芥川賞候補に5回選出されています。
今回は、初めての、前・後編に分けての放送。
それもこれも、実は。
この「装腰奇譚」は、先日、10月16日に東京新橋の内幸町ホールで開催した語りの公演で、私が語らせていただいた作品なのです。
佐江さんは「江戸職人奇譚」という江戸時代の様々な職人を描いた短編集で、「中川義秀(ぎしゅう)文学賞」を受賞されて居ますが、その続編に当たる「続・江戸職人奇譚」を5年後に上梓して居ます。今日、朗読する「装腰奇譚」は、その続編の方に収められて居ますが、実は、佐江さんが初めて書いた職人の話なんですね。
「装腰綺譚。この小説を書かなかったなら、その後、次々に
職人譚を書き続けることはなかっただろう」
とは、佐江さん御本人の言葉です。
佐江さんにとって思い入れの深い、記念すべき作品だったのでしょうね。
今回の語りの公演に合わせて、原作の3分の1の長さとなっています。
これ以上カットするのは、忍びなく、
今回、前編と後編に分けてお届けいたします。
主人公の心のひだを もっと知りたいという方は、
ぜひ、原作の「続・江戸職人奇譚」に収録された「装腰奇譚」を読んでみてくださいね。
さて、時代小説好きには周知の言葉でも、このお話では、あらかじめ意味を知っておいた方が
何かと話が通じやすい...という表現があリます。
ここで、少し確認を。
・大川(おおかわ):今でいう隅田川下流。今もかかっている「新大橋」は、江戸時代からこの名でありました。
・暮れ六つ:酉(とり)の刻。午後6時ころ。
・大小(だいしょう):日本刀の大刀と小刀(脇差)のこと。
・御家人(ごけにん):江戸時代、将軍と直接 主従関係にあった武士
・御徒衆(おかちしゅう):主君が外出のとき、徒歩で身辺警護をおこなった下級武士
・朋輩(ほうばい):仲間。友だち。
・月代(さかやき):江戸時代の日本にみられた成人男性の髪型
↓この、前頭部から頭頂部にかけて頭髪を剃りあげた部分
・
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