2021年10月 9日 (土)

2021年10月9日放送分

【オープニング曲】GoodTime/Carly Rae Jepsen&Owl City

【エンディング曲】メロディー/玉置浩二

・店名/松本楼

・住所/〒100-0012 東京都千代田区日比谷公園1-2

・紹介料理/洋食アラカルト・カレーライス

・料理コメント/日比谷公園の緑の森に囲まれた

贅沢なロケーションにたたずむお店がご紹介いたします

松本楼であります。

こんな場所にこう言うレストランがあったのかと思わせるような

静かな場所です。

ここ松本楼は、1903年に当時、東京市が

現在の日比谷公園を開園するにあたり、銀座で食堂を経営していた

小坂梅吉(後の衆議院議員)が落札し日比谷松本楼として

6月1日にオープンしたと記されています。

以来、日比谷は政治的活動の露出の場所であったり、

第二次世界大戦中に軍に使用されたりと

時代に翻弄された場所でもありました。

わたしがこのお店を知ったのは学生時代に、

10円カレーと言って売上金を寄付する目的で

「日比谷松本楼 感謝の日」として1973年以来

毎月9月25日にビーフカレーが当時900円程度の価格が

10円で振る舞われていてコロナ禍で実施されなくなりましたが、

最近まで続いておりました。

大正時代からの洋食屋としては名店です。

さて、久しぶりにお邪魔していただきましたのは、

ビーフステーキ・海老フライ・蟹クリームコロッケの盛り合わせと

ビーフカレーライスです。

この日は天気も良かったのでテラス席でいただきましたが、

近くのサラリーマンの方々や友人を誘ってのご婦人方が

ランチを楽しんでいる光景が目立ちました。

やはり洋食屋さんの王道たる味は一点のそつもなく、

しっかりと下ごしらえがして作られたことを感じさせるお料理です。

例えば蟹クリームコロッケなどはカニの身がたくさん入り

ベシャメルソースで時間をかけて作られたと思わせるような

コクと風味が感じられました。

さて、10円で振る舞われたビーフカレーですが、

たくさんの玉葱をローストしてその甘みを引き出し、

何種類ものスパイスとフォンドボーで炊き上げたのでしょう、

やはりカレーも牛の風味があり柔らかビーフで

とても美味しいカレーライスでした。

こういうお店は末永く続けていただき時代とともに生き続けて

世の中の変遷を見守ってもらいたいとつくづく思うのでした。

 

1009 ランチのサービスプレートです。

1009_2 ビーフカレーライスがうまい!!

1009_3 お洒落なサインです。

1009_4 料理サンプルがあるところがレトロですね!!

1009_5 知る人ぞ知る松本楼は日比谷の森にありました。