甲府駅から15分ほど歩くとある、
印傳屋 上原勇七の本店。
モダンですが、歴史と伝統を感じる
佇まいのお店です。
お話を伺ったのは、
印傳屋 上原勇七 甲府本店店長の前田さんです。
印伝は、鹿の皮に漆で模様を描いて、
加工されたもの。
その歴史は古く、奈良時代にはすでにあるようです。
その後、時代が下り、武士が台頭してくると、
武具などにも、印伝を用いられています。
甲州印伝の
印傳屋 上原勇七は、武田家が滅び、徳川勢力下に
置かれたのを機に、甲府城下に下り、
1582年に印傳屋を創業されたそうです。
400年以上の歴史があるお店なのです。
印傳屋 上原勇七では、現代の生活にも
馴染むアイテムがたくさんあります。
印伝の楽しさや美しさを日常生活にも
取り入れることができますよ。
例えば、名刺入れ。
新生活の始まる、この時期には
贈り物にされる方もいらっしゃるそうです。
皮の色や、描かれた漆の模様で
同じアイテムでも、かなり印象が違いますね。
例えば、トンボの模様は、日本で昔から親しまれています。
トンボは前にしか進まず退かない、という意味を込めた
縁起ものだそうです。
他にもたくさんありますが、花柄はとっても可愛いです。
さまざまな柄や色は、
お店で、じっくり見ることが出来ます。
ディスプレイされているものの他にも、
たくさんの色や柄があります。
ひとつひとつ選んで、自分のお気に入りを探せます。
そして、こちらはペンケース。
ステキです。
鹿の皮は柔らかく、手触りが良いです。
ペンケースや名刺入れなど、
普段から手に持つものが、良いものですと、
新生活も盛り上がりそうですね。
実は、私も印伝の小銭入れを使っています。
黒地に、ピンクで花が描かれています。
手の中に入るサイズで、とても可愛いんです。
さて、印傳屋 上原勇七 本店の2階には、
印傳博物館があります。
こちらでは、印伝の歴史や
貴重な作品も見ることができますよ。
巾着に描かれた印伝は、粋な感じもしまして、
当時の男性がオシャレに使っていたことも
頷けます。
甲府に来たからには、名品も見るのも、
良いですね。
また、ご紹介した、名刺入れやペンケースの他にも、
1000円台からでも買える小物もありますので、
お友達や自分へのお土産にもいいかもしれません。
それでは、また来週もてくてくします。