甲府駅北口を降りると目に入る記念館。
実は、初めて甲府に来た時から、
何だろうなと思っていました。
バラの咲く時期には、建物の周りをきれいな
バラの花が咲いていますね。
今日は、甲府市教育委員会の志村さんに
お話しを伺いました。
藤村記念館の文化財としての名前は、
「旧睦沢学校校舎」、学校だったのです。
明治8年に建てられた擬洋風建築です。
擬洋風建築とは、洋風に近いような建て方をした
建築物のこと。
例えば、建物の外装は洋風で窓ガラスなど、当時、最新だった材料が
使われていますが、建物の骨組みや建築手法は、
日本の伝統的な木造建築なのです。
ベランダがあったりもしますが、屋根は日本の瓦が使われています。
山梨県第5代県令 藤村紫朗が、擬洋風建築を奨励したので、
明治時代に、このような建物が、山梨にはたくさん建てられました。
藤村記念館は、当時の住民がお金を出し合って作ったそうです。
みんなが持ち寄ったお金で、こんな建物ができるなんて。
当時の人達の気概のようなものも感じますね。
現在の藤村記念館の内部には、さまざまなものが展示されています。
その中でも注目なのが、「根津ピアノ」。
昭和初年、山梨市出身の実業家 根津嘉一郎が,
山梨県内の全学校に寄贈したピアノで、80年以上経った今も現役です。
プロの方がここでコンサートをして弾くことがありますよ。
他にも、日本遺産に登録された「縄文土器」も見られます。
こちらは、およそ5000年前、
縄文時代中期の笑った顔と怒った顔の土器です。
また、年間30回程度、演奏会、展示会、講演会なども行われています。
毎月10日には、甲府駅北口まちづくり委員会主催
「100万人クラッシックライブ」があります。
若手演奏家によるクラッシックを中心とした演奏会です。
根津ピアノの音色を楽しめる会もありますので、ぜひ行ってみてください。
さて、藤村記念館ですが、2階建のように見えますが、実は3階建てです。
外から全体を見れば良く分かるのですが、
ちょうど建物の中心にあるところが
3階部分なのです。
普段は、立ち入りができませんが、今回は特別に見せて頂きました!!
見晴らしが素晴らしい!
もともと学校として使用されていた時には、ここは、
授業などの鐘を鳴らすところだったようですよ。
こんなオシャレな建物が学校だったとは。
通う子たちも誇らしかったのではないかな?と思いました。
2階は教室が再現されていますよ。
続いて、甲府駅に戻りまして、
甲府駅北口の
「こうふ開府500年常設展示 メモリアルギャラリー」を訪ねました。
ご案内を頂いた、甲府市のボランティアガイド加藤さんは、
子どもの頃から甲府で過ごしてこられた方です。
ここでは、甲府500年の歴史を時代別に展示されています。
戦国時代はもちろんのこと、江戸、明治、大正、昭和そして平成と、
どのように変遷をしてきたのかが、歴史的な出来事と共に
知ることができますよ。
等身大の村岡花子と、太宰治。
小柄な方だったんですね。(私の身長は162㎝)
学校でみんなで見に来てもらうのも良いなと、
加藤さんはお話をされていました。
加藤さんが甲府で実際に体験してきたお話も、
展示物と共にうかがえたのも、今日、興味深かったです。
もうすぐ2019年も終わりです。
500年イヤーの最後に、改めて訪れるのも面白いと思います!
また来週も、てくてくします。