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2017年9月

2017年9月26日 (火)

10月1日放送 第二十二回は 江戸川乱歩 作『お勢登場』

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(H.YAMADA撮影)

『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。 

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
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私、小川もこ が 日本文学の名作をセレクトし 朗読させていただきます。

第二十二回放送は 10月1日。今回 は、江戸川乱歩が書きました『お勢登場』です。

Rampo 江戸川 乱歩(えどがわ らんぽ)は、1894年(明治27年)に生まれ、(昭和40年)に70歳で亡くなった大正から昭和にかけて活躍した、日本を代表する小説家の1人です。
本名は平井 太郎(ひらい たろう)で、ペンネーム(江戸川乱歩)はアメリカの恐怖小説作家、エドガー・アラン・ポオに由来しています。
名探偵・明智小五郎の活躍する「D坂の殺人事件」「心理試験」などの探偵小説や、独特の世界観の怪奇小説で高い評価を受けました。
少年探偵団シリーズでは年少の読者からの人気も集め、幅広い層に支持されました。

お勢登場』(おせいとうじょう)は、乱歩が32歳のとき、1926年(大正15年)の『大衆文芸』7月号に掲載された作品です。
映画化テレビドラマ化され、今年の春には、黒木 華さん主演で 東京、福岡、大阪にて演劇として上演もされています。

のちに乱歩が描いてく世界観のひな型ともいえる作品です。

先日、甲斐善光寺さんで公演しました「人でなしの恋」にも登場した長持(ながもち)が、重要なモチーフとなっています。

「長持」とは。

0000018894l 嫁入り道具として持参した衣類や夜具を収納する長方形の箱ですね。

さて、この 長持の中で、いったい 何が起こるのか。。。どうぞ、お聴きください。

御感想は。
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2017年9月19日 (火)

9月24日放送 第二十一回は梶井基次郎 作『檸檬』

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(S.S.撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

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第二十一回放送は 9月24日。今回 は、梶井基次郎が書きました『檸檬』です。

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梶井 基次郎(かじい もとじろう)は、1901年(明治34年)2月17日 に生まれ、1932年(昭和7年)3月24日)は、31歳の若さで肺結核で亡くなりました。

感覚的で知的、簡潔な描写と詩情豊かな澄明な文体で 20篇余りの小品を残しています。
死後、評価が高まり、今日では近代日本文学の古典ともいえます。
 

リプトンの紅茶を好み、喫茶店で飲むのも、レモンティーやレモンを浮かべたプレーン・ソーダを非常に好んでいたとか。この小説の主人公のように、レモンは日頃から持ち歩いていたそうです。

 梶井基次郎の命日 3月24日は、代表作である『檸檬』から、「檸檬忌」(れもんき)と呼ばれます。

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檸檬』(れもん)は、梶井基次郎の梶井の代表的作品です。
得体の知れない憂鬱な心情、ふと抱いた いたずらな感情。
三高(現・京都大学)時代の梶井が京都に下宿していた時の鬱屈した心理を背景に、描かれています。

1925年(大正14年)1月1日発行の、中谷孝雄、外村繁らとの同人誌『青空』1月創刊号の巻頭に掲載され、単行本は、梶井の友人である三好達治らの奔走により、梶井の亡くなる1年ほど前の1931年(昭和6年)5月 武蔵野書院より刊行され、これが梶井の生涯で唯一の出版本となっているんですね。

「つまりは この形なんだな。」

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さぁ、彼の 丸善を舞台におこなった 悪戯。あなたはどう思いますか。

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2017年9月17日 (日)

9月17日放送 第二十回は宮沢賢治 作『やまなし・雨ニモマケズ』

Dsc_032520170909_17(撮影:K.WATANABE)
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第二十回放送は 9月17日。今回 は、宮沢賢治が書きました『やまなし』『雨ニモマケズ』です。

賢治の作品は、サンセット・シアターには「よだかの星」に続いての登場ですね。

 

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今日、とりあげる「やまなし」は、1923年(大正12年)4月8日付の『岩手毎日新聞』に掲載されました。
賢治の生前に発表された数少ない童話の一つで、小学校6年生の国語教科書に採用され、広く親しまれています。
晩春の5月の昼間と、初冬の12月の月夜。その二つの場面で、谷川の情景を「二枚の青い幻灯」として、蟹の兄弟が見る世界を描いています。

蟹の兄弟が発する言葉 「クラムボンは笑ったよ」

この、クラムボンって、なんのこと?

英語で蟹を意味する crab や鎹(かすがい)を意味する crampon に由来するとする説から、
「アイヌ語でコロボックル」のことだという説など、学者の説も いろいろあって面白いです。

あなたならではの「クラムボン」。想像してみてくださいね。

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一方、『雨ニモマケズ』は、賢治が亡くなったのち、彼の残した黒い手帳に鉛筆で書かれていたもので、1931年頃、つまり、東京で病に倒れ、花巻に帰って闘病中だった頃に使用していた手帳であることから、その頃の彼が信仰していた
『法華経』の常不軽菩薩(じょうふきょうぼさつ)の精神を表していると言われています。 

常不軽菩薩は自分が誹謗され迫害されても、他人を誹謗・迫害し返さなかったとか。

 また、斉藤宗次郎という、キリスト教の宣教に尽力した人物の言動や生き方がモデルだとも言われています。

 

賢治が書いた『農民芸術概論綱要』にある言葉
「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」
その精神を表しているのかもしれません。

深い 深い 賢治の世界。
その思いを感じ、表現できるよう これからも取り組んでいきますね。

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2017年9月 7日 (木)

9月10日放送 第十九回は有島武郎 作『一房の葡萄』

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(撮影:Tkegon)
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第十九回放送は 9月10日。今回 は、有島武郎が書きました『一房の葡萄』(ひとふさのぶどう)です。

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有島武郎は、1878年(明治11年)に生まれ、大正12年、45歳で自死で亡くなった作家です。

学習院中等科卒業後、農学者を志して札幌農学校に進学、明治36年に渡米し、ハバフォード大学大学院で学び、その後、ハーバード大学で歴史・経済学を1年ほど学び、帰国後、志賀直哉や武者小路実篤らとともに同人「白樺」に参加しました。

代表作に『カインの末裔』『或る女』や、評論『惜みなく愛は奪ふ』などがありますが、
今日の作品、「一房の葡萄」は、雑誌『赤い鳥』1920年(大正9年)に掲載された有島が書いた最初の創作童話で、横浜英和学校(現横浜英和学院)での自身の体験に基づいています。

1923年、軽井沢の別荘(浄月荘)で婦人公論の編集者だった波多野秋子(はたの あきこ)と心中して亡くなった有島ですが、その前年、1922年に編まれた唯一の創作童話集のタイトルが「一房の葡萄」。で、文壇作家が書いた童話としてだけでなく、子どもの内面にせまった作品として注目されました。

この童話集、全4篇中、この「一房の葡萄」をはじめ、3篇が有島自身の幼い頃の体験に基づくお話です。
自ら装幀、挿画を手がけ、自分の3人の子供達に捧げる言葉が添えられています。

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ぎゅうっと胸を締め付けレられるような 少年期の心の痛み。

一房の葡萄に込められた 思い。

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あなたが彼なら、彼の友達なら、彼の担任の先生なら...いったい どうするでしょう?
それぞれの立場におきかえて 聴いてみてくださいね。


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