2019年1月 1日 (火)

1月6日放送 第八十八回は 伊藤左千夫 作『野菊の墓』前編

3 (富士川十兵衛さん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 名作をセレクトし 朗読させていただきます。

2019年の幕開けに 朗読するのは、伊藤左千夫が書きました「野菊の墓」です。
長編なので、6日と13日に、二回に分けて放送いたします。

伊藤左千夫(1864年9月18日(元治元年8月18日) - 1913年(大正2年)7月30日)は、
上総国武射郡殿台村、現在の千葉県山武市の農家の出身です。
明治法律学校(現・明治大学)を中退後、牛乳の製造販売の傍ら、正岡子規に師事。子規の没後、
短歌雑誌『馬酔木』『アララギ』の中心となって、島木赤彦、斎藤茂吉、古泉千樫、中村憲吉、土屋文明などを育てました。

1905年(明治38年)に小説「野菊の墓」を『ホトトギス』に発表、夏目漱石に絶賛されました。その後の代表作に『隣の嫁』『春の潮』などがあります。
1913年(大正2年)に脳溢血のため死去。48才でした。

Kujyaku1024_2

「野菊の墓」は 伊藤左千夫の書いた、最初の小説です。

このお話は、数々 テレビドラマ化、映画化、宝塚で舞台化も されていますね。
1981年、松田聖子さん主演の映画「野菊の墓」を憶えているかたもいらっしゃるでしょうか。A072814

数え年15歳の少年・斎藤政夫と2歳年上の従姉・民子との淡い恋。
恋とも呼べないような、二人のほんとうに淡い恋。

まず今週は、野菊が大事な意味を持つ、物語の前半部分を聴いていただきましょう。


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【追記】
御感想をいただきました。ありがとうございますheart01

なまけたろう☆☆☆さんから:
もこさん、スタッフのみなさんこんばんわ~!
「野菊の墓」前編。
昔、松田聖子さん主演の映画を見たことがありましたが、改めてもこさんの語り聞きながら、
私にもかつてあった淡い初恋、片思いの恋を思い出してしまいました。
今は女性が10歳年が上でも、なんら問題もない時代。
奥ゆかしさをも感じました。
こんな純な恋をもう一度したいな。
そして、私を花にたとえてくれるならなんの花なんだろう?と(笑)
後編も楽しみにしています!


ポンコ2(ポンコツー)さんから:
冬休みはもこさんの放送をたっぷりと聴かせていただいて嬉しかったです。
さてさて野菊の墓。映画も観ているし、本も読んだけれどそれはもう35年以上前のこと、
とても楽しみにしています。
前編はピュアな二人のやりとりがキュンキュンしていいですね。大人のお話と思っていたら
ヤングな二人だったのでびっくりしました。
後半がどうなるのか楽しみにしています。

今日サンセット写真を撮り終えた、と思って振り返ったら猫爪月が出ていましたので送ります。

 

2018年12月25日 (火)

12月30日放送 第八十七回は『マッチ売りの少女』『星の銀貨』

5 (富士川十兵衛さん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

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2018年の最後に 今回 朗読するのは、アンデルセンの書きました「マッチ売りの少女」
と、グリム童話から「星の銀貨」に2編です。

デンマークの国民的詩人で作家のハンス・クリスチャン・アンデルセン(1805-1875)は、
150余編の童話を書いています。4097262211 小学館『世界名作おはなし絵本マッチ売りの少女』末吉 暁子【文】/中島 潔【絵】より

「マッチ売りの少女」は、アンデルセンが創作した童話で、
1848年、アンデルセンが5番目に書いた作品です。
アンデルセンは、自分の母親をモデルにして、この作品を作ったといわれています。
母は、経済的に全く恵まれない少女時代を送っていたのですね。
クリスマスのお話として書き換えられている本もありますが、この童話は
もともと、大晦日から元旦にかけての物語です。
小さい頃に読んだ、お母さんや幼稚園の先生に読み聞かせで聴かされたというかたも多いでしょう。
さて、今回はどう感じていただけるでしょうか。


51gdctcze1l_sx345_bo1204203200_チャイルド本社 ほしのぎんか (チャイルド絵本館)より

もうひとつのお話「星の銀貨」Die Sterntaler, KHM 153)は、
『グリム童話』に収録されている作品です。
ヤーコプ・ルートヴィヒ・カール・グリムと、ヴィルヘルム・グリムの兄弟が編纂したグリム童話は、
グリム兄弟がドイツの民間に伝わる民話約250編を収めた童話集です。
グリム兄弟の創作ではないため、1812年に初版が発行されたときには
『子どもと家庭のための昔話集』というタイトルがつけられていました。

全世界、160以上の言語に翻訳され、世界中の子ども達に愛されています。

「星の銀貨」
貧しい一人の少女が、住むところもなくなり、野原を歩いていると・・・
さて、どんなことに遭遇するのでしょう。

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2018年12月18日 (火)

12月23日放送 第八十六回は オー・ヘンリー作『賢者の贈り物』

20181108 (タケゴンさん撮影)
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今回 朗読するのは、クリスマスにまつわる名作、オー・ヘンリーの書きました「賢者の贈り物」です。

200pxwilliam_sydney_porter オー・ヘンリーO. Henry、本名:William Sydney Porter、ウィリアム・シドニー・ポーター
1862年9月11日 - 1910年6月5日)は、アメリカの小説家で、掌編小説、短編小説を得意としており、
381編もの作品を残しています。
なかでも特に知られているのが、『最後の一葉』 (The Last Leaf)と、
この「賢者の贈り物」 (The Gift of the Magi) ですね。

ここでいう賢者とは、新約聖書の、東方の3人の賢者のこと。

  • メルキオール Melchior (黄金。王権の象徴、青年の姿の賢者)
  • バルタザール Balthasar (乳香。神性の象徴、壮年の姿の賢者)
  • カスパール Casper (没薬。将来の受難である死の象徴、老人の姿の賢者)

その3賢者がキリストの誕生を 贈り物を持って祝いに来たエピソードを下敷きに、贈り物をめぐる行き違いを描いています。

510t8iot4tl_sl500_ 金の星社 刊 (いもとようこ世界の名作絵本)より


お互いのためのクリスマスプレゼントを用意することが出来なかった若い貧しい夫婦がとった行動とは...

ほんとうに素晴らしい贈り物って、どんなものなのでしょう?
お金では買えない、価値ある贈り物って・・・

クリスマスの直前に、どうぞ じっくりと聴いてみてくださいね。

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【追記】
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いる☆まダムさんから:

もこさんメリークリスマスでした。『賢者の贈り物』、子供の頃は、何ともしっくりきませんでした。
いらないものが二つ増えただけじゃないかとか。
でも女の人の髪の毛はすぐ伸びるんじゃないの?とか(笑)。
でも大人になるにつれて、人の暖かい想いを感じると涙がじんわり浮かぶようになり、
この物語も味わえるようになりました。物なんてあの世に持っていけませんもの。

ええ、ええ。11月1日に百均で買ってきてリビングに飾っていた大きな靴下に、
12月25日まで何にも入らなかったことなんて、私気にしていませんよ。
そう。きっと愛情がパンパンに詰まっているのに違いないですもんね。

クリスマス特集とても良かったです。
特にアンデルセンの『もみの木』は知らなかったので衝撃でした。
『サンタクロースって本当にいるんでしょうか?』も読んだことはあったのですが、
新聞社の対応だったことは忘れていました。
子供の夢を壊さないように、真剣に対応された姿勢に今度は涙がウルウル。
年を重ねるに連れて緩む涙腺に最近ありがたみも感じます。

2018年12月11日 (火)

12月16日放送 第八十五回は『クリスマスの贈り物』『サンタクロースっているんでしょうか』

20180903 (タケゴンさん撮影)
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今回 朗読するのは、日本とアメリカの サンタクロースにまつわるお話、
竹久夢二 作「クリスマスの贈り物」
ニューヨーク・サン新聞の社説「サンタクロースっているんでしょうか」
の二編です。

ひとつめの「クリスマスの贈り物」は、竹久夢二が書いた子ども向けの作品です。20070809121038 研究社 版「童話 春」

512vq765z9l_sx329_bo1204203200_ 小学館 版「童話集 春」

数多くの美人画を世に残した竹久 夢二(たけひさ ゆめじ、1884年(明治17年)9月16日 - 1934年(昭和9年)9月1日)は
画家として有名ですが、子供向けの雑誌に挿絵を描き、童謡や詩を発表するなど、
「子供のための仕事」も数多く遺していることはあまり知られていません。
この作品は、1926(大正15)年12月に研究社から発行された「童話 春」に収められています。
この『童話 春』は、自身による豊富な挿絵も可愛らしい、全19篇を収載した夢二唯一の童話集。
「クリスマスの贈り物」は、クリスマスに欲しいものについて話す みっちゃんとお母さん、
そして、そのお隣りの二郎さんと彼のお母さん。
微笑ましい親子の会話から、今から以上90年前の日本でも、
子どもたちがクリスマスを楽しみにしていた様子が浮かんできます。


ふたつめの「サンタクロースって、ほんとうに、いるんでしょうか?」は、
実際にあったエピソードです。
手紙を出して、新聞社に問いかけたのはアメリカの8歳の少女ヴァージニア。
この可愛らしくも真摯な質問に対して、当時ニューヨーク・サン新聞の記者で論説委員であった
フランシス・チャーチ(Francis Church/1839-1906)氏が、少女への返信として、
優しく丁寧に 社説に載せて答えたのが、この文章です。

51h87718grl_sx336_bo1204203200_ 日本では、偕成社より絵本サンタクロースっているんでしょうか?
として紹介され、ロングセラーとなっています。

子どもから、一度は聴かれたことのある質問。
「サンタクロースって、ほんとうに、いるんでしょうか?」

あなたなら、なんと答えるでしょうか。


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2018年12月 4日 (火)

12月 9日放送 第八十四回は アンデルセン作『もみの木』

Photo (柚子ジャムさん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

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今回 朗読するのは、アンデルセンの書きました「もみの木」です。10
デンマークの国民的詩人で作家のハンス・クリスチャン・アンデルセン。

1805年4月2日、フュン島の都市オーデンセで、22歳の靴屋の父と、
少し年上の母親の間に誕生したアンデルセンは、11歳のときに父親が亡くなると学校を中退、
15歳でオペラ歌手になろうとコペンハーゲンに行きましたが、挫折。
その後デンマーク王などの助力で教育を受け、1828 大学に進学、文献学と哲学を学びました。
その後、各地へ旅をし、数々の旅行記を著し、デンマークに戻ってきた1835年、
最初の小説『即興詩人』を出版します。
同年『童話集』を発表するも、当初はむしろ不評であったといいます。

43年からパリを訪問。この頃には名が通っていたため、
バルザック、ヴィクトル・ユーゴー、アレクサンドル・デュマ父子、ハインリヒ・ハイネなどの
有名人多数と交友しました。

以後死ぬまで約40年で150余編の童話を書いています。
生涯 独身(未婚)であったアンデルセンは、1875年、肝臓癌のため死去。70歳でした。

アンデルセンは、グリム兄弟と共に  童話文学の始祖として並び称されていますが、
アンデルセンの童話は、グリム童話と違って、オリジナル、創作童話の多さが特徴です。

今日、お届けする童話「もみの木」は、1844年12月21日、デンマークコペンハーゲンで出版された
「新童話 第1巻 第2冊 1845 (Nye Eventyr. Første Bind. Anden Samling. 1845.)」に掲載されました。

このお話は、どちらかというと、大人に向けた童話といえるかもしれません。

物語の主人公は、大きくなりたいと願っている ちいさな もみの木。

この もみの木は、もっと大きくなりたい もっと大きくなりたいと強く願うあまり、
今、生きている瞬間 瞬間を大切にすることができないでいます。

もみの木は、空想家で、うぬぼれが強くて、気弱で、落ち着きがなくて、
希望と失望の間で、振り子のように揺れている存在。


この 可愛そうな もみの木の、満たされることのない気持ちに、
なんだか シンパシーを感じるかたも多いのではないでしょうか。

あなたのお家に、もしもクリスマスツリーとして もみの木を飾っていたら。

      それを人格を持った存在として 今夜 眺めてみませんか?

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【追記】
富士川十兵衛さんより、御感想をいただきました。
「もこさん、こんにちは。
放送、仕事が休みだったこともあって車の中でゆっくり聴くことが出来ました。

聴いてた場所は なんと沼津。沼津からもクリアに聴ける場所がいくつかあります。

まず自分が感じたことは、成長を急ぐことでそのあいだのプロセスに気付くことが出来なかったもみの木、更に育った場所の大切さを改めて実感することが出来ました。

これって自分にも言えることだな...なんて改めて感じましたね。

成長していく過程で、良いこと、悪いこと様々なことがあります。

クリスマスの大役を終えて、ネズミたちに生まれ育った森の話をするもみの木、
そんな話をしているところで、改めて森にいたときがいちばん幸せだったと気づかされるんですよね。

最終的に、もみの木は小さく伐採されて燃やされてしまうわけですが、なんか切ない終わり方だったように思えます。

与えられた時間の中で人生を楽しむことが出来るか。
これって今生活している自分を含めたすべての人々の永遠の課題だと思います。

これから先、辛いことも多々あるかもだけど、自分も可能な限りエンジョイ出来るように日々精進します。

2018年11月27日 (火)

12月2日放送 第八十三回は 江戸川乱歩 作『一人二役』

Photo_2 (TJS Radio新海景基さん撮影)
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今回 朗読するのは江戸川乱歩の書きました「一人二役」です。
「疑惑」「覆面の舞踏者」と、ここのところ乱歩作品が好評を博しているので、気をよくしての登場です。

江戸川乱歩(えどがわらんぽ)1894-1965
本名、平井太郎(ひらいたろう)。大正12年、「二銭銅貨」でデビュー。
怪人二十面相や少年探偵団などで乱歩の名を知っているかたも多いかと思いますが、
大人の鑑賞に堪えうる、男女の交錯した世界を描いた短編も人気があります。

この「一人二役」は、春陽堂「新小説」に1925(大正14)年9月、発表された作品です。
貞淑な美貌の妻を持つ、遊び人で日々の暮らしに退屈している夫 T。
その友人による独り語りによって、このTの所業が明らかにされていきます。

Tは ある時、美人の妻が、自分以外の男に好意を寄せる姿を見てみたくなります。
そこでタイトルの如く「一人二役」を演じ、別の男になりすまして妻に近づくことを思いつきます。
Tは、退屈しのぎに、妻にあることを仕掛けます。さて、そのあることとは・・・

「女は、魔物ですね。」

「男は、バカですね。」

あなたは、どう思うのでしょう?

アブノーマル...のような、愛情がいっぱい...のような。
まさに江戸川乱歩の倒錯の世界。 どうぞ、お楽しみください。

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2018年11月20日 (火)

11月25日放送 第八十二回は 新美南吉 作『ごん狐』

Photo (たけごんさん撮影)
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今回 朗読するのは、新美南吉の書きました「ごん狐」です。
11月4日の放送で「巨男の話」をお送りしたとき、やはり、新美南吉といったら、ごん狐でしょう...!
という話になり。
この物語の季節が秋ということもあって、取りあげてみました。

新美南吉のプロフィールは、こちらのページをご参照ください。

51p678kvhql_sx258_bo1204203200_《ごんぎつね (日本の童話名作選) 》
新美 南吉 (著), 黒井 健 (イラスト) 偕成社 (1986/10/1)

「ごん狐」は新美南吉の代表作ですが、1930年、彼が17歳の時に書いたものです。
この物語の舞台である愛知県半田市は南吉の生まれた土地で、
彼が幼少のころに口伝えで聞かされた物語を基に創作されました。
南吉は4歳で母を亡くしており、孤独でいたずら好きな狐の話は、自分を投影した姿なのかもしれません。
最初は『赤い鳥』の1932年1月号で発表され、南吉の死の直後、
1943年9月30日に刊行された童話集『花のき村と盗人たち』(帝国教育会出版部)に収録されています。

小学校の国語教科書に載っているお話として、ご存知のかたも多いでしょう。
1956年、大日本図書の国語教科書に採用されたのが最初で、ついで1968年には日本書籍、
1968年には東京書籍、1971年には光村図書、1977年には教育出版、1980年には学校図書、
1989年には大阪書籍の国語教科書に採用されました。
学芸会の演目にもよく用いられています。

1985年には毎日放送製作・TBS系列放送の「まんが日本昔ばなし」が、
番組10周年記念として、アニメ映画も制作していますね。

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御感想をいただきました。

新潟のタケゴンさん:
ゴンという名のビーグル犬を飼っていたので「ごん狐」は楽しみにしておりました。
タイトルは聞いたことがありますが、ストーリーは全く知らなかったです。
「ごんは、、」というと、逆三角形で目が細い絵本的なキツネの顔が思い浮かびましたが、
同時にわが家に君臨していたおバカ犬のゴンの顔も交互に思い浮かび、
ちょっとほのぼのしつつ聞いてました。
こんな結末は想定してなかったので、ラストシーンの衝撃が胸にのこります。
「罪を憎んで人を憎まず」は、私にはなじめない考え方でした。

でも、ごんの最期が残念すぎるので、それも良いかと思うようになってます。

匿名希望のカワサキさん:
いつも楽しみに拝聴しています。
小学校の教員なので、どうしても譲れない意見を一つ、申し上げます。
兵十の読みについて、一時期「へいじゅう」と読んだ時も有りましたが、
今では「ひょうじゅう」と読ませています。
聴いていた子供たちは、みんな???と感じたことでしょう(笑)

小川より:
ご指摘ありがとうございます!
まったくのケアレスミスです。
最初のほうは「ひょうじゅう」と読み、後半は「へいじゅう」と読んでいます。
ルビを振り忘れたためのミスです。
今後、このようなことのないように、気をつけます。
また、奇譚の無いご意見をお送りくださいね。
ありがとうございました。

2018年11月13日 (火)

11月18日放送 第八十一回は 海野十三 作『空気男』

1 (富士川十兵衛さん撮影)
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今回 朗読するのは、先週に続いてこの作家、海野十三が書きました『空気男』です。

前回は少年小説だったので、今度は大人向けに書かれたSF小説をお届けしますね。
Img_0 海野十三(うんの・じゅうざ)は、1897年((明治30年)生まれの
日本での SFの始祖となった小説家です。

徳島出身の彼は、その後、神戸一中(現兵庫県立神戸高等学校)を卒業後、
早稲田大学理工科で電気工学を専攻。逓信省電務局電気試験所に勤務しながら、
機関紙などに短編探偵小説を発表し、1928年(昭和3年)、雑誌『新青年』から依頼を受け、
探偵小説「電気風呂の怪死事件」を発表して本格的な文壇デビューを果たしたのです。

理系の海野十三らしい、今回の作品・・・でしょうか。

朗読する「空気男」は、 丘・丘十郎(おか・きゅうじゅうろう)の名で、
「モダン日本」に1937(昭和12)年1月~8月、10月~12月に発表された作品。Cfcd4b37df5d64f9
奇想天外な展開、戦前ナンセンス・ユーモアとも言うべき、SFショートショートです♪
主人公は、発明家の 清家博士。
入り婿養子で恐妻家の彼にとって、細君は、とっても怖い存在。
そこで、妻から逃れるために、透明人間になるこをを思いついた!
さぁ、清家博士は いったいどうなるのか??

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御感想をいただきました。

フクフクフッキーさん:
私も、ふわふわと風に流される空気男になりたいなあ。
体はバラバラにはなれないけど、心はバラバラですね。
日々の人間関係に疲れることもありますね。
ふわふわ風に流され、どこか遠くに行きたくなるなあ。
それでも、今を生きるしかないんですよねえ。
何もかも忘れて、ふわふわできたら楽しいのかなあ。
明日も仕事頑張るかあ。

2018年11月 6日 (火)

11月11日放送 第八十回は 海野十三 作『骸骨館』

20180528_1(TAKEGONさん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 名作をセレクトし 朗読させていただきます。

今回 朗読するのは、海野十三が書きました『骸骨館』です。

Dbjug64a_400x400 海野十三(うんの・じゅうざ)は、1897年((明治30年)生まれの
日本での SFの始祖となった小説家です。
本名、佐野昌一(さの しょういち)。徳島市に生まれ、早稲田大学理工科で電気工学を専攻。逓信省電気試験所に勤務するかたわら、1928(昭和3)年、「新青年」に
『電気風呂の怪死事件』と名付けた探偵小説を発表して小説家として
デビュー。
以降、探偵小説、科学小説、加えて少年小説にも数多くの作品を残しました。
太平洋戦争中、軍事科学小説を量産し、海軍報道班員として従軍した海野は、敗戦に大きな衝撃を受けます。敗戦翌年の1946(昭和21)年2月、無二の親友であった作家の小栗虫太郎(おぐり むしたろう)の死が追い打ちをかけ、海野は戦後を失意の内に過ごしました。
1949年(昭和24年)に結核のため逝去。53歳でした。

筆名の読みは、「うんのじゅうざ」、「うんのじゅうぞう」の二通りが流布していますが、丘丘十郎(おか・きゅうじゅうろう)名でも作品を残し、本名では電気関係の解説書を執筆しています。

111010929280001
今日、朗読する「骸骨館」は、
朝日新聞社から発行していた「こども朝日」の1946(昭和21)年10月1日号
で発表された少年小説です。

仲良し5人組が思いついた、楽しい遊び。
たちまち子供たちの間で、注目の的になっていきます。
夢中になって、真剣に遊びに取り組む少年たちが味わった、ひと夏の冒険談。
映画「スタンド・バオ・ミー」に通じるようなワクワクする世界、お楽しみください。

お聴きくださっての あなたの御感想 お待ちしています。
メールアドレス
sunset@fmfuji.jp
へ どうぞ。

さらに。この番組ブログの扉のサンセット写真は いつも夕陽・夕焼け・夕景を掲載しています。
最初の頃は、無料の壁紙を貼っておりましたが、
最近、投稿していただいた写真を載せさせてもらっています。
あなたも、綺麗だなぁ〜というサンセット写真が撮れたら、ぜひ。

sunset@fmfuji.jp
へ 送ってくださいね〜〜♪


日曜日の午後。17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー。

東京や関東近郊の皆様は78.6MHz、甲府は83.0MHzにチューニングして、
その他 全国の皆様は、LISMO WAVEや radiko.jpプレミアムでお楽しみくださいね〜♪

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2018年10月30日 (火)

11月4日放送 第七十九回は 新美南吉 作『巨男の話』

Moko2 (ポンコ2さん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 名作をセレクトし 朗読させていただきます。

今回 朗読するのは、新美南吉が書きました『巨男(おおおとこ)の話』です。

新美南吉(にいみなんきち)は、愛知県知多郡半田町(現在の半田市)出身で、1
913年(大正2)7月30日に生まれ、1943年(昭和18)3月22日に29歳の若さで亡くなった
童話作家です。Nankichi 東京外国語学校英語部文科を卒業しています。
本名:新美正八(にいみしょうはち)
代表作:「ごんぎつね」「手袋を買いに」「おじいさんのランプ」「牛をつないだ椿の木」
「花のき村と盗人たち」「久助君の話」「でんでんむしのかなしみ」などがあります。

 幼くして母を失い、養子に出されるなど寂しい幼少期を送った新美南吉は、
中学生時代から創作を始め、弱冠18歳で「ごんぎつね」を世に出しました。
病に苦しみ、作家としての成功を前に29歳の若さで世を去りましたが、その短い生涯を通して、
数多くの童話、小説、詩、童謡、戯曲などを創作しています。
 物語性豊かでユーモアとペーソスに満ちたそれらの作品は、
地元の知多半島の風土を背景に、哀しみの中にも心の通い合いや美しい生き方といった
普遍的なテーマが描かれ、死後70年以上が経つ現在もますます多くの人に親しまれています。

 彼が遺した作品は、童話、小説、童謡、詩、戯曲、俳句、短歌など多岐にわたり、
その数は1500を超えます。
 なかでも、小学校の国語科教科書に半世紀以上も載り続けている「ごんぎつね」は、
世代を超えた国民的文学として親しまれていますね。

01843
今回朗読する「巨男の話」は、昭和4年の作品。新美南吉が16歳の時に書いた物語なんですね。
王女さま、魔女、白鳥、お城...と、まるでグリム童話のようなモチーフですが、
巨男は、大きな身体に繊細で優しい心を持った存在として描かれていて、とてもせつない話です。

新美南吉の人を思いやる気持ちが、じんわり伝わってくる物語。
今回は、まったくのノーカットでお届けします。
どうぞ、お母さまは、お子さんと共に聴いてみてくださいね。

お聴きくださっての あなたの御感想 お待ちしています。
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さらに。この番組ブログの扉のサンセット写真は いつも夕陽・夕焼け・夕景を掲載しています。
最初の頃は、無料の壁紙を貼っておりましたが、
最近、投稿していただいた写真を載せさせてもらっています。
あなたも、綺麗だなぁ〜というサンセット写真が撮れたら、ぜひ。

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日曜日の午後。17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー。

東京や関東近郊の皆様は78.6MHz、甲府は83.0MHzにチューニングして、
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【 追記 】
御感想をいただきましたので、ご紹介します。

ラジオネーム 栗かのこさんから:
sunset theater、毎週楽しみにしています。

「巨男の話」初めて聞くお話でした。
新美南吉さんのお話は「ごんぎつね」と「手袋を買いに」しか知りませんでした。

夕飯の支度をしながら、ポロポロと涙が、こぼれてきました。
白鳥になった王女様を想う気持ちと巨男を想う気持ちに胸が苦しいです。
こんな、優しくて切ないお話があったのですね。

 新美南吉さんの他の作品も、ぜひもこさんに読んでほしいです!
また素敵なお話を楽しみにしています。

 
甲府市 いっぺいさんから:
サンセット・シアター 泣きました。
ラジオで泣いたのは初めてです。
わたしも大男のように 大切な人を想い
優しく大きく生きていきたいと思いました。
ありがとうございますっ♪ (T_T)