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2018年8月

2018年8月28日 (火)

9月2日放送 第七十回は 江戸川乱歩 作『疑惑』

Img_20180818_184057_312_822 (山中湖村 ヨッシーさん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 名作をセレクトし 朗読させていただきます。


第七十回放送は 江戸川乱歩 作『疑惑』です。

Img_3585
江戸川乱歩(えどがわらんぽ)は、1894年(明治27年)三重県に生まれ、
1965年(昭和40年)に亡くなった推理小説作家です。
数々の職業遍歴を経て作家デビューを果たす。本格的な推理小説と並行して『怪人二十面相』、
『少年探偵団』などの少年向けの推理小説なども多数手がけました。
代表作は『人間椅子』、『黒蜥蜴』、『陰獣』など。
1954年には乱歩の寄付を基金として、後進の推理小説作家育成のための「江戸川乱歩賞」が創設されました。    
戦後は推理小説専門の評論家も勤め、日本推理作家協会初代理事長であった乱歩は、
実際に探偵として、探偵事務所に勤務していた経歴も持っています。

ペンネームの江戸川乱歩は、19世紀のアメリカの小説家、エドガー・アラン・ポーに由来してるんですね。


今回 お届けする「疑惑」は、1925年、大正14年、「写真報知」に発表された中編小説です。
Img_3580 父が殺された。深夜一時ごろ、家の庭で斧か鉈のような刃物で頭を割られたのだ。
母、兄、おれ、妹... ―家族全員に疑いが掛かった。。。

「おれ」が、友人に、その捜査状況を、日を追って語って聞かせていくという設定で、
2人の会話だけで構成されています。

さて、父親は、いったい誰に、どのようにして殺されたのか。。。
あなたは、その謎が解けるでしょうか?

ぜひ。お聴きくださっての御感想 お待ちしています。
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sunset@fmfuji.jp
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さらに。この番組ブログの扉のサンセット写真は いつも夕陽・夕焼け・夕景を掲載しています。
最初の頃は、無料の壁紙を貼っておりましたが、
最近、投稿していただいた写真を載せさせてもらっています。
あなたも、綺麗だなぁ〜というサンセット写真が撮れたら、ぜひ。

sunset@fmfuji.jp
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日曜日の午後。17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー。

東京や関東近郊の皆様は78.6MHz、甲府は83.0MHzにチューニングして、
その他 全国の皆様は、LISMO WAVEや radiko.jpプレミアムでお楽しみくださいね〜♪

スマホやパソコンで聴けるアプリradiko.jpプレミアムでは、タイムフリー機能で、聴き逃しても 1週間以内なら いつでも聴くことが出来ます。

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【追記】お聴き下さったかたからの御感想です。

cloverラジオネーム カドヨシです(神奈川在住です)
毎週 サンセット シアター楽しみにしています

 もこさん 「疑惑」ききましたよ
おもしろい (お話の内容はおもしろい話ではないですけれど)
むしろ いったい誰が犯人!!
って ドキドキしながら聞き入りました
2人の 演じわけが見事で 向き合って こそこそ 話しているような場面 想像 しちゃいました

犯人は 本当に斧の事わすれていたのかぁ 
事故が起きる前までは 斧の存在 わすれていたとしても 
置き忘れた斧が原因で お父さんが亡くなった時点で
思い出すだろうに~って 疑いながら聞いちゃいました

でも おもしろいので また江戸川乱歩 聞きたいです
よろしくお願いしまぁす  (GOOD DAYの語りがなくなつたのが ちょっと残念)

 

cloverラジオネーム: オガッチ

江戸川乱歩は好きな作家の1人ですが「疑惑」は読んだ事がありませんでした。
やはり推理モノでありながらも江戸川乱歩が書くとおどろおどろしいですね(笑)
次男が探偵を気取りながらも、まさかのまさか自身が犯人だったとは。
驚きのどんでん返し。そして、もこさんの鬼気迫ってくる読み方も良かったです。。

 

2018年8月22日 (水)

8月26日放送 第六十九回は akiko作「ジャズを詠む」part2

5 (富士川十兵衛さん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

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第六十九回放送は ジャズシンガーの akiko が書きました
『ジャズを詠む 〜 人生を幸せにする、25のスタンダード・ナンバー』
第二弾です。

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前回にお送りしたのが大変好評だったので、今回、2度目の登場!
同じ本から別のエッセイ3編をお送りします。

曲は、
アキコ「スパルタカス〜愛のテーマ」
江利チエミ「テネシーワルツ」
ビリーホリデー「Come Rain or Come Shine」です。

akikoさんや この本についての詳細は、こちらのページをご参照ください。

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2018年8月 7日 (火)

8月12&19日放送 第六十七回 六十八回は 小手鞠るい 作『ある晴れた夏の朝』

20180522 (T.SUSUMUさん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

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第六十七回放送、第六十八回放送は 8月12日8月19日
終戦記念日を挟んでお届けする今回は、
小手鞠るい が書きました『ある晴れた夏の日』です。

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1956年3月に岡山県備前市に生まれた小手鞠さんは、1996年からニューヨーク州ウッドストックに移り住み、
アメリカにて素晴らしい文学を書き続けていらっしゃいます。
そのジャンルは、詩集、恋愛小説、絵本、児童書、ノンフィクション、エッセイと多岐にわたっています。
近年は、「アップルソング」「炎の来歴」そしてこの「ある晴れた夏の日」と、
戦争を言及する中で、心打たれる作品が多く、いつも新作の上梓を心待ちにしている小川です。

この作品「ある晴れた夏の日」は、中学生・高校生ぐらいを対象としたYA(ヤングアダルト)ジャンルとして
今年の八月に偕成社から出版されたばかりの新刊本ですが、
感動した私は読んですぐ、朗読させて欲しいと小手鞠さんにお願いし、ご快諾をいただきました。

物語は、アメリカの8人の高校生が、広島・長崎に落とされた原子爆弾の是非を、
公開討論会でディベートしていきます。
主人公のメイは日系アメリカ人、肯定派、否定派、それぞれのメンバーは、アイルランド系、中国系、ユダヤ系、アフリカ系と、そのルーツはさまざま。

原爆投下肯定派は、この4人。
ノーマン(アイルランド系)、ケン(日系)、ナオミ(ユダヤ系)、エミリー(中国系)

Img_2883

一方の原爆投下否定派は、この4人。
ジャスミン(ハワイ州)、メイ(日系)、スコット、ダリウス(アフリカ系)Img_2881

彼らによって、どんな討論がおこなわれるのか?

メインテーマは原爆の是非ですが、それぞれの登場人物のおかれた立場から、
真珠湾攻撃、日中戦争、ナチズム、アメリカマイノリティなどにも話が及んでいきます。

日本人同士による原爆論議ではなく、対戦国であったアメリカの いまの若者たちによって
語られていくのも、感慨深いと思います。

Img_3215

広島平和記念公園にある、この慰霊碑がとても重要なモチーフとなってきます。

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【追記】いただいた御感想です。

radikoで聞いています。

もこさんご無沙汰しております。

 久しぶりに、サンセットシアターを拝聴いたしました。

 小手鞠るいさんの「ある晴れた夏の朝」

 原爆投下に関する討論という、とても難しいテーマを丁寧に描いていると感じました。

 特に、“過ちは繰り返しませんから”の主語に関しての説明は、今の日本の若者にも是非聞いてもらいたいと感じました。

 考え方を押し付けるのではなく、せめて年に一度、夏の日に原爆や戦争のことを“見つめ直す”こと、それが私たち、‘今を生きる人類’としての責任だと痛感いたしました。

 本作品は、是非いろんな言葉に訳して、世界中の人の心に、触れられるようにしてほしいと思います。

 ステキな作品をありがとうございました。これからも、楽しみにしております。

 まだまだ暑い日が続きますが、ご自愛ください。

 江戸川のオルカ 拝

__________

8/23 小手鞠るいさんの「ある晴れた夏の朝」を聴いて

 テーマは戦争・原爆投下という深刻なものですが

高校生を主役にすることによって 柔らかいタッチで、すっと入ってきました。

 様々な国の若者が、それまでに受けた教育によって

「自国の行いが正しい」と考えてしまうのは

当然でしかたないことかもしれません。

でも、人間社会の中にある「真実」は違って

いることに気づき、未来につなげてゆく…

心の中で「そうだ!そうだ!」と拍手して

しまいました。

 アメリカに住む日本人作家

そんな小手鞠さんだからこそ、書くことができた

とっても尊い素敵なお話でした。

 

中学生・高校生に是非読んでもらいたい本です!

東京都世田谷区 ラジオネーム   チャンプ

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radikoのエリアフリーで聴いています。

「あやまちはおかしませんから」

と日本人が言うのはおかしい。そんなふうに思っています。

サンセット・シアターで聞いているときは

「なるほどそういう解釈もあるのか」

と眼からウロコがおちそうになったけれど、

原爆を落とされた立場からは咀嚼できません。。

 もっとも、あそこまでコテンパンにやっつけられないと

「降参」といえない、あの頃の日本の中枢にいた人たちが
もっと悪いような気もしますし

東京大空襲があったころに「降参」するべきだったと思っても、

たらればのハナシでありますね。。

こういう考えさせられる作品を、これからも楽しみにしています。

新潟県新潟市 タケゴン