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2018年9月

2018年9月25日 (火)

9月30日放送 第七十四回は 竹久夢二 作『大きな蝙蝠傘』『先生の顔』『大きな手』

20180510 (TAKEGONさん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 名作をセレクトし 朗読させていただきます。


第七十四回放送は 竹久夢二 作『大きな蝙蝠傘』『先生の顔』『大きな手』の3編です。

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美人画で知られる竹久夢二(1884年(明治17年)9月16日 - 1934年(昭和9年)9月1日)は、
詩人でもあり、彼の書いた「宵待草」という詩には曲がつけられて大衆歌としてヒットしました。
また、童話も 当時の少女誌に多く書いています。

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今回お届けする3編は、いずれも 研究社から1926(大正15)年12月に出版された『童話 春』に収められています。
大正期の女の子に 竹久が求めた優しさや慎ましさが描かれているのではないでしょうか。


お聴きくださっての あなたの御感想 お待ちしています。
メールアドレス
sunset@fmfuji.jp
へ どうぞ。

さらに。この番組ブログの扉のサンセット写真は いつも夕陽・夕焼け・夕景を掲載しています。
最初の頃は、無料の壁紙を貼っておりましたが、
最近、投稿していただいた写真を載せさせてもらっています。
あなたも、綺麗だなぁ〜というサンセット写真が撮れたら、ぜひ。

sunset@fmfuji.jp
へ 送ってくださいね〜〜♪


日曜日の午後。17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー。

東京や関東近郊の皆様は78.6MHz、甲府は83.0MHzにチューニングして、
その他 全国の皆様は、LISMO WAVEや radiko.jpプレミアムでお楽しみくださいね〜♪

スマホやパソコンで聴けるアプリradiko.jpプレミアムでは、タイムフリー機能で、聴き逃しても 1週間以内なら いつでも聴くことが出来ます。

さて。小川もこ が生で語る「ものがたり」

10月18日(木)19:30から、甲府市の名刹 甲斐善光寺さんでおこなう「二人会」

なんと。。3週間以上も前に チケット完売となってしまいました。
多くの御予約をいただき、まことにありがとうございます。
近くなって予定がわかったら。と思っていらっしゃったかた、申し訳ありません。
精一杯 良い時間をお届けできるようがんばります。

_________________________________

【 追記 】
いただいた御感想です。

新潟のタケゴンさんから

もこさま
9月30日の放送では「大きな手」が印象に残りました。

父は大工だったので、手はゴツゴツで腕は締まった筋肉と血管がクッキリと浮き出た、
いわゆる「職人の手」でありました。

 父は引退直後、くも膜下出血で倒れ、即手術・入院になりました。
看護師さんが(当時は看護婦と呼んでました)「お父さん、働き者だったんですね」
と言いながら、注射器をさしてたのを思い出します(血管が出てると看護師さんは嬉しいみたい)。

それを言われるたびに父が褒められたような気がして嬉しかった記憶がよみがえりました。
ボクはもうじき父が倒れた歳になりますが、健康に留意しつつがんばっていこうと思います。
ありがとうございました<(_ _)>

「二人会」のとき、山梨の夕日を撮るのが楽しみです(^_^)/~

2018年9月18日 (火)

9月23日放送 第七十三回は 芥川龍之介 作「女仙」「ピアノ」「女」

Img_8658_2822_5 (富士川十兵衛さん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
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第七十三回放送は 芥川龍之介 作『女仙』『ピアノ』『女』の3編です。

芥川龍之介(1892年(明治25年)3月1日 生- 1927年(昭和2年)7月24日死去)は、
東大在学中に同人雑誌「新思潮」に発表した「鼻」を漱石が激賞し、文壇で活躍するようになりました。
王朝もの、近世初期のキリシタン文学、江戸時代の人物・事件、明治の文明開化期など、さまざまな時代
の歴史的文献に題材をとり、スタイルや文体を使い分けた、たくさんの短編小説を書いています。

本日は、まさに その芥川お得意の短編の中でも、特に短い作品を3つお届けします。

『女仙』は、昭和二年二月に書かれた超短編で、たいへんユーモラスな作品。
岩波文庫「蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇」に収められています。25977152_1

『ピアノ』は、「新小説」に、1925(大正14)年5月に発表されたエッセイのような作品。
横浜の山手を歩いていると、廃墟にうち捨てられたピアノが独りでに音を発するのを聴いた「わたし」は...

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『女』は、大正9年4月に書かれた作品で、「解放」に1920(大正9)年5月に発表されました。
雌の蜘蛛が主人公です。119作中の前半で、雌蜘蛛は、ほとんど「悪」そのもののようです。
しかし、後半、徐々に彼女の母性が描かれていきます。
「女=悪」という芥川の母性観は、彼の出生七ヶ月にして実母が発狂したことによる母親の欠如、
伯母の厳しい教育などから、恐ろしいイメージもあったのでしょうか。

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さて。

10月18日(木)19:30から、甲府市の 甲斐善光寺さんで、「二人会」をおこないます。

FM-FUJIのパーソナリティーで落語家さんでもある三枝亭二郎さんと 小川もこ による「二人会」です。

ご本尊を背にしての、荘厳な雰囲気もあって、昨年秋に開催し大好評を博した公演の第二回目。
二郎さんの抱腹絶倒&感動を呼ぶ創作落語で、まずは大笑い♪

それに続く 小川の語りは 今年は森鴎外の「高瀬舟」をお送りします。
40分以上の長さの 原作そのままのノーカット版で、
もちろん台本は持たずに全部そらんじて、語ります。

喜助のおこなったこと、これは いったい罪なのか?
もしも自分だったら...と考えさせられる名作です。
ぜひぜひ お誘い合わせの上、お越しくださいね。

2018年9月11日 (火)

9月16日放送 第七十二回は 太宰 治 作『ヴィヨンの妻』後編

Photo_4 (柚子さん撮影)
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第七十二回放送は 太宰 治 作『ヴィヨンの妻』後編です。

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前回の前編を聴いていらっしゃらないかたのために、簡単なあらすじを。

” 放蕩の詩人・大谷の妻 さちは、ある深夜、慌ただしく帰宅した夫の気配で眼を覚まします。
追いかけるように来訪した中年男女をジャックナイフで脅し、夫は外の闇へ逃げ去ります。
さちは、その後、中野の小料理屋を営んでいるという夫婦の二人から 夫が この3年、
まったく金を払わずに店の酒を呑んでいるばかりか、その夜、店の運転資金である5,000円を
わしづかみに盗んでいったことを知らされるのでした。
自分がきちんと後始末をつけるからと、その夜は夫婦に帰ってもらったものの、
なんの思案もなく、翌日電車に乗ると、その中吊り広告で夫の名と掲載されている論文のタイトル
「フランソワ・ヴィヨン」の文字を見つけ、なんとも哀しくなるのでした。"


さて、さちは、その後、中野の店に行って、どんな解決策を見出すのでしょうか。
夫婦は、いったい どうなっていくのでしょう。

「ヴィヨンの妻」後編をお楽しみください。

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追記:
【 番組をお聴きくださった御感想 】

オガッチさん

二週に分け太宰治作品が聴け楽しかったです。
中でも「ヴィヨンの妻」はダメな旦那のせいで苦労する妻の話でありますが、
どこかユーモアを感じ大好きな作品ですね。
ちょっと長めな作品ですがサンセットシアターで読まれた事に感激です。。

再び太宰作品をこの番組で取り上げられたら嬉しく思います。。

2018年9月 4日 (火)

9月9日放送 第七十一回は 太宰 治 作『ヴィヨンの妻』前編

Img_8658_2822_1 (富士川十兵衛さん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 日本文学の名作をセレクトして 朗読させていただきます。


第七十一回放送は 太宰 治 作『ヴィヨンの妻』前編です。

この番組で一番登場回数の多い作家、太宰ですね〜
彼の作品は、人間の機微、男女の機微が 哀しいほどに深く描かれているので
読むほどに惹かれていってしまいます。

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筑摩書房から出されていた総合雑誌『展望』の1947年3月号に発表された中編小説です。

ある程度 編集いたしましたが、それでも長いので、今回は2週に渡って、
前編・後編に分けて朗読します。

酒と女に溺れ、家庭を顧みず自堕落な日々を送る貧乏詩人・大谷(おおたに)。
その妻、さちの視点から語られていく物語です。

監督 根岸吉太郎のメガホンによって、映画『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』として
主演、松たか子・浅野忠信で2009年10月に公開されていますので、
ご覧になったかたもいらっしゃるでしょうか。

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「ヴィヨン」とは、作中の詩人・大谷が雑誌に書いたという論文のタイトルで、
15世紀に実在したフランスの詩人フランソワ・ヴィヨンの名。
大谷もフランソワ・ヴィヨンも、どちらも放蕩詩人。
そんなところから、この小説のタイトルを『ヴィヨンの妻』としたのかもしれません。

太宰 治 本人をそのまま投影させているかのような詩人 大谷。
ほんとうにダメな男。。。
そう思いつつ、女というのは、そういうダメンズに惹かれるものなのか。
さち 自身も次第に変わっていく その姿に、読むほうがハッとさせられます。

まずは前編を聴いてみてください。

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さて。サンセット・シアターを愛してくださっている皆様へ

小川もこの語る「ものがたり」、目の前でLIVEで聴いてみませんか?

10月18日(木)19:30から、甲府市の 甲斐善光寺さんで、「二人会」をおこないます。Katari20181018_a
FM-FUJIのパーソナリティーでもお馴染みの高杉J二郎さんは、
創作落語を得意とする落語家さんでもあります。高座にあがる時の名前は、三枝亭二郎さん
その二郎さんと 小川もこ による「二人会」です。

昨年秋に開催し大好評を博した公演の第二回目。
二郎さんの軽妙洒脱、抱腹絶倒にして感動を呼ぶ創作落語と、
小川の語りは 今年は森鴎外の「高瀬舟」をお送りします。
以前、このサンセット・シアターでも取りあげましたが、その時は20分の長さに編集したのです。

甲斐善光寺さんでは、その倍の40分以上の長さのノーカット版で、もちろん台本は持たずに、
全部そらんじて、語ります。

島流しにされる罪人・喜助のおこなったこと、これは いったい罪なのか?
深い愛情に貫かれた兄・喜助の行動に、もしも自分だったら...と考え込んでしまいます。
ぜひぜひ お誘い合わせの上、お越しくださいね。

詳細はこちらを。

御予約はこちらから。

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日曜日の午後。17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー。

東京や関東近郊の皆様は78.6MHz、甲府は83.0MHzにチューニングして、
その他 全国の皆様は、LISMO WAVEや radiko.jpプレミアムでお楽しみくださいね〜♪

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追記:
【 お聴きくださった御感想 】
オガッチさん

「ヴィヨンの妻(前編)」を聴かせて頂きました。
太宰作品の中でもかなり好きで思い入れがある作品です。
もの語り冒頭で4人の登場人物が出てくるのですが、うまく配役を演じ読まれてたように思います。
この「ヴィヨンの妻」も自身を主人公に投影させてるせいか、
大谷という「だめんず」をうまく描いてておもしろいですね♪

後編も楽しみにしています。。