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2018年5月

2018年5月29日 (火)

6月3日放送 第五十七回は 有島武郎 作『卑怯者』

Img_7969_2 (富士川十兵衛さん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 名作をセレクトし 朗読させていただきます。


第五十七回放送は 6月3日。
今回 は、有島武郎が書きました三編、『卑怯者』です。

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明治末〜大正時代に活躍した作家、有島武郎は、
武者小路実篤,志賀直哉らの『白樺』派に属しましたが、1917年あたりから
創作活動を盛んにしていき、『惜みなく愛は奪ふ』『カインの末裔』
『生れ出づる悩み』『或る女』などの代表作があります。 

今日お届けする、「卑怯者」は、有島武郎の短編小説で。
最初は新潮社から、1920(大正9)年に出された「現代小説選集」に収められました。

有島の心その物のような話です。
文芸評論家の本多秋五は「自分は卑怯者ではないか」という有島の意識が
作品として表現されたものだと指摘しています。

道を急ぐ男の前で、子どもが引き起こしてしまった大変な出来事。
さて、同じ場面に遭遇したとき、自分だったらどうするのか。
案外、この男と同じような行動をするのではないか。
その時、自分はどう思うのか。。。そんなことを考えながら、聞いていただけたらと思います。

お聴きくださっての御感想 お待ちしています。
メールアドレス
sunset@fmfuji.jp
へ どうぞ。

さらに。この番組ブログの扉のサンセット写真は いつも夕陽・夕焼け・夕景を掲載しています。
最初の頃は、無料の壁紙を貼っておりましたが、
最近、投稿していただいた写真を載せさせてもらっています。
あなたも、綺麗だなぁ〜というサンセット写真が撮れたら、ぜひ。

sunset@fmfuji.jp
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日曜日の午後。17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー。

東京や関東近郊の皆様は78.6MHz、甲府は83.0MHzにチューニングして、
その他 全国の皆様は、LISMO WAVEや radiko.jpプレミアムでお楽しみくださいね〜♪

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2018年5月22日 (火)

5月27日放送 第五十六回は 小山内薫 作「梨の実」「因果」「今戸狐」

20180422182141_img_1015 (ペポーンさん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

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第五十六回放送は 5月27日。
今回 は、小山内 薫が書きました三編、『梨の実』『因果』『今戸狐』です。


小山内薫の作品は、初登場ですね。

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小山内 薫は 1881年(明治14年)に広島市に生まれた、劇作家、演出家、批評家で、
明治末から大正・昭和初期に活躍しました。
東大文科卒で、「新思潮」を創刊してヨーロッパの演劇運動や新文芸の紹介につとめ、
また、明治42年2代市川左団次らと自由劇場を結成。イプセン,ゴーリキーらの戯曲を
試演して近代演劇の基礎をきずいています。
大正13年には、築地(つきじ)小劇場を創設するなど、日本の演劇界の革新にその半生
を捧げ、昭和3年48歳で亡くなりました。

小説に「大川端」、戯曲に「国性爺(こくせんや)合戦」ながあります。

「本を読む事は、大勢の人の思想に接する事です」という言葉を残していますね。

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今回お届けする最初の作品、「梨の実」は、大正7年(1918)赤い鳥に発表、子ども向けに書かれたもの。
二つの「因果」と最後の「今戸狐」は、明治42年に出された「怪談会」に収められた短編で、ちょっと怖い話ですね。

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2018年5月15日 (火)

5月20日放送 第五十五回は 新美南吉 作「うた時計」

_mg_1034_2 (富士川十兵衛さん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

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第五十五回放送は 5月20日。
今回 は、新見南吉が書きました二編、『うた時計』です。

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新美南吉の作品は、3度目の登場ですね。

「うた時計」が最初に発表されたのは「少国民の友」[小学館、1942(昭和17)年]。
初刊は、南吉が生前に編んだ唯一の童話集「おぢいさんのランプ」[有光社、1942(昭和17)年]です。
12、3歳の少年「廉」と三十路の男が歩きながら言葉を交わすところから物語は始まります。

国語の教科書にも 取り上げられた 感動の童話。

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「御感想」
山口県周南市 かーやさん
もこさん 新美南吉の「うた時計」聴きました。
新見作品は、小学校三年生の時に「手袋を買いに」を劇で演じました。
「ごんぎつね」の人形劇、大好きでした。
そして「うた時計」
洗練潔白の廉が、周作の”良き人”を目覚めさせ、良き行動を促した。
結末は予想できつつも、静かな感動が胸に広がり、知らないうちに、涙がこぼれていました。
廉と周作の会話も、余白がたくさんあり、たくさんのイメージが広がりました。
普段、なかなか手に取らない文学に触れることのできる、この番組が大好きです。

2018年5月 8日 (火)

5月13日放送 第五十四回は 島崎藤村 作『朝飯』『二人の兄弟』

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(SUSUMU・Tさん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

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第五十四回放送は 5月13日。
今回 は、島崎藤村が書きました二編、『朝飯』『二人の兄弟』です。

Shimazaki_toson2 島崎藤村(しまざきとうそん)は、1872年3月25日(明治5年2月17日)、
信州木曾の中山道 馬籠(現在の岐阜県 中津川市 馬籠)に生まれ、
1943年(昭和18年)8月22日)に亡くなった 詩人であり、小説家です。
本名 島崎春樹(しまざきはるき)。

『文学界』に参加し、ロマン主義詩人として『若菜集』などを出版。
さらに小説に転じ、『破戒』『春』などで代表的な自然主義作家となりました。
作品は他に、日本自然主義文学の到達点とされる『家』、姪との近親姦を告白した『新生』、
父をモデルとした歴史小説の大作『夜明け前』などがあります。

そうそう、島崎藤村は、東京銀座の泰明小学校の出身。
あの、アルマーニの制服(標準服)をこの4月から採用して、何かと話題になった小学校ですね。

明治学院本科、今の明治学院大学に進み、その第一期卒業生で校歌も作詞しています。
やがて、女学校の英語教師や、仙台の東北学院の教師をしながら詩を作り、
土井晩翠と並び称された時代もありました。

「椰子の実」や「千曲川旅情の歌」など、藤村の詩のいくつかは、歌としても親しまれています。

1899年、明治32年) 小諸義塾の英語教師として長野県北佐久郡小諸町に赴任し、以後6年過ごします。
この頃から、小説を書き始めました。

今日、朗読する「朝飯」は、初出は「藝苑」[1906(明治39)年]で、最初の小説集「緑葉集」[春陽堂、1907(明治40)年]に収められた短編です。

測候所で働く「自分」のところに、朝飯も食べてないという書生風の男が訪ねてきます。
さて、自分は、彼にどうしてやるのでしょう。

もう一編の小説は、「二人の兄弟」。
童話のような やさしいお話で、気の長い兄と気の短い弟、さらに奉公している お爺さんとの物語です。

 長編小説で知られる島崎藤村の 持っている側面を、違った方向から伺い知る ふたつの世界。
聴いていただきましょう。

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2018年5月 1日 (火)

5月6日 第五十三回は 新美南吉 作『花のき村と盗人たち』

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(東京都町田市の たつぼんさん撮影)
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昨年の5月にスタートしたこの番組も、丸1年。今回から2年目となりました。
なおいっそう。語りで届ける文学の愉しさを お届けできるよう、がんばってまいりますね。

第五十三回放送は 5月6日。
今回 は、新美南吉が書きました、『花のき村と盗人たち』です。

新見南吉の作品は、今年の1月にとりあげた「おじいさんのランプ」に続いて、二度目の登場ですね。

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児童文学作家である新美南吉は、1913年(大正2年)に愛知県半田市に生まれ、
小学校の代用教員や女学校の教員をしながら、北原白秋と出会い、
赤い鳥や、童謡同人誌「チチノキ」などに作品を発表していきます。
が、喀血を繰り返し、1943年(昭和18年)、結核のため、29歳の若さで亡くなっています。

そのため、作品の数は決して多くありませんが、「ごんぎつね」をはじめ、
数々の心あたたまる童話や、童謡短歌俳句戯曲も残しています。

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今日、お届けする『花のき村と盗人たち』は、「赤い鳥」に発表されたもので、
南吉の死の直後、帝国教育出版部から 1943(昭和18)年に刊行された
第三童話集「花のき村と盗人たち」の 表題作とも なりました。

花のき村という平和な村に、もともと盗人だった「かしら」、そこに弟子入りしたばかりの、
釜師の「釜右ヱ門」、錠前屋の「海老之丞」、角兵衛獅子の少年「角兵ヱ」、大工の息子の「鉋太郎」
という5人の盗人がやってきます。
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さて、5人の盗人たちは、この村で、盗みを はたらくのでしょうか?

人は、きれいな心に出会ったり、誰かから信頼された時、
自分もきれいな心で それに応えたいと思う生きものですね。


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今回の写真を送ってくださった たつぼんさんのメッセージも ご紹介しましょう。
:写真は、4月9日の静岡県浜松市にあります日本三大砂丘のひとつ、「中田島(なかたしま)砂丘」です。
この砂丘の思い出なんですが・・・20年以上前のこと、当時、中田島から近いところに、舟のエンジンなど製造している会社の工場で、期間社員として働いておりました。


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