今週は、先週に引き続き、
甲府のジュエリー文化に触れられる場所をご紹介します。
甲府駅南口から大きく伸びている大通り
平和通りを歩いていくと、山梨防災新館が見えてきますね。
ここには、山梨ジュエリーミュージアムがあります。
山梨のジュエリー文化に触れることが出来る場所ということで、
学芸員の若月千佳さんにお話しを伺いました。
ここでは、山梨でかつて水晶が採れたことから始まる、
地場産業としての宝飾加工の歴史と、いま作られている
ジュエリーの素晴らしさを伝える施設です。
かつて山梨で採れた水晶や、宝飾品の歴史を観たり、
ジュエリーを作る時の道具、世界各国の宝石の原石など、
さまざまものが見学できます。
加工して、完成されたものは、お店などで目にしますが、
制作の過程や道具、そして原石を見ることはなかなか無いので
興味深いですね。
ジュエリーデザイン原画と完成品を並べて見られるのも
貴重な機会ですね。
続いて、メインの展示室である「山梨ジュエリーのいま」という
展示室を紹介して頂きました。
ここでは、山梨で活躍するデザイナー、職人、作家などが
制作する作品の数々が展示されている場所を紹介して頂きました。
現在、こちらでは「クラフツマンの表現」というタイトルで、
水晶彫刻の技術に焦点を当てて、ジュエリーの中に見える、
技術を見学することができます。
宝石を加工する技術を使い、ジュエリーの幅を広げている
クラフツマンの方々の作品を楽しめます。
パッと見ると、水晶を削って作ったとは思えないようなものがたくさん。
水晶を削って出来た指輪。
しかも指輪の装飾部分も、水晶彫刻を施していて、とても繊細。
観ていて、ため息が出るほど綺麗でしたよ。
伝統的な技術を継承しながらも、新たな試みをされている方たちの
作品の数々を楽しむことができます。
また企画展示室では、現在、デザイン画ともに、デザイナーの方たちの
仕事場の風景などが展示されています。
ジュエリーが出来上がるまでの工程を見ることできるのは
貴重ですね。
ジュエリー制作の工程を見学した上で、
職人さんが作成されている、驚くべき作品や、
仕事をされている姿が収められているVTRが見られる場所もあります。
そして、土日と祝日には、こちらでは実際に職人さんの作業を
見学できるスペースがあります。
実演作業を見るだけではなく、危険な作業をしていない時は、
お話を直接伺うこともできますよ。
同じく、土日祝日には、ジュエリーの制作体験もできます。
制作の裏側を知ると、お店や自分の手元にある宝飾品を見るのも
楽しくなってきます。
そして、実際に作る体験をしてみると、ジュエリーを作ることの
難しさもとても良く分かりそうですね。
山梨の地場産業のジュエリーを、見て知って、体験できる
興味深い施設でしたよ。
詳しくは、山梨ジュエリーミュージアムのホームページを
確認してみてくださいね。
また来週も、てくてくします。