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2016年6月23日 (木)

最近思う事5。

今年2016年も上半期終わりますね。

どうでしょうか、皆さん。

年頭に考えた通りの事が出来てますでしょうか?

ボクは年頭に予想出来なかった流れに身を任せている部分もあり、いや、この事は今一度

踏み止まって見つめ直さにゃならんという部分もあり。

ま、下半期に向かって一回ガッチリふんどし締め直す必要がありますわな。

ところで昨日、県立図書館に行ったら紙で作られたオブジェが展示されてまして。

テーマは「水」で、上から流れて来ながら木や石にぶつかり、激しくほとばしっている様

が純白の紙(恐らく厚手の和紙)で表現されていました。

オブジェは全部で四点。

水が三点。木らしき物が一点。

ボクは長短太細・捻じれたり・跳ねていたり、実に様々な形で見事に和紙で表された

「水」よりも、地味で大した湾曲も無く朴訥なようだけど、しっかりとした存在感を

放っていた「木」に惹かれっぱなしでした。

それに感化されちゃって、その足で県立美術館へ。

鑑賞したのは二回目のミレー展。

数年前に観た時は殆どの作品を「考えながら」だったけど、昨日は比較的観て直ぐ

「感じながら」鑑賞出来ました。

例えば数年前は実に悲しそうな顔をしている女性の絵を

「おいおい。何がこんなに悲しいか???」

と考えながらでしたが、今回は

「ズバーン!モデルのこの娘はミレーに殴られた後に違いない!!ズバーーーン!!!」

とズバーンで感じてました。

ま、大大大間違いかも分かりませんけど、受け取る側がどう解釈しようが自由ですから。

そこに数学の様に「正解は一つ」という事は無いと思っています。

そして先日、映画「クリーピー」を観ました。

本格サイコサスペンスで非常にオモシロかったです。

でも、エンディングの意味とか作品のテーマとか、何でも良いとは思うんですけど、

観客側の自由解釈の幅が、あんなに広く感じられる作品は本当に久しぶりでした。

だって2時間弱の「表面の映像(事実)」以外の「裏面の物語(想像)」を付け足さない

と、どうしたって話が繋がらないんですよね。

ま、その想像が楽しいんですけどね。

そして何か月か前から、改めてとても思うんです。

脳味噌の中の想像や妄想、イメージなどを引っ張り出して三次元の空間に具現化させるの

がエンターテインメントだと。

映画・舞台・漫画・アニメーション・PV・小説・詩・音楽など。

全てがそうではないでしょうか。

当たり前かもしれないし、違うかもしれませんが、凄く勝手にそう思います。

ラジオのトークだってそうです。

ボクのフリートークは極端にエピソードトークが少ないと思いますが、その時に閃いた

クダらない言葉やフレーズの方が生まれ立てで新鮮だし、ハマるんですよね。

それまでのリスナーからのメッセージ・及びボクのレスポンスの流れ。

スタジオの空気・雰囲気。

スタッフの様子・ノリ。

自分の調子・体調。

全てを感じ得ていないと魅力ある番組を"生で"届けることは難しいと思います。

当然ボクもまだまだ全然出来てませんが。

逆に「今日これ言ってやろう」と思っている事は滅多に完全にハマらない。

固執すればする程ハマらない。

「番組の流れに身を任せる」事がとっても大切なんですよね。

そして。

話は少し戻りますが。

今ボクの、いたいけな脳味噌チャンにある種々雑多な想像の数々。

何か分かんないけど、結構一杯貯まって来ました。

これをラジオは勿論、それ以外でもキチンとした形で人様にお見せ出来るよう、2016

年下半期は没頭したいと思っております。

お披露目させて頂くのに少し時間が掛かるでしょうが、番組同様見守って下さったら幸い

でございます。

以上、日本一のリスナーの皆様へ。

2016年6月16日 (木)

最近思う事4。

さて。

マーリンズ・イチロー選手が日本時間で今朝、世界安打数記録を更新しましたね。

おめでとうございます!

この一報をスマホで知り、テレビで映像確認したボクが最初に思い起こしたのは

その昔担当番組で毎週展開していた「Dスポ!」というスポーツ専門コーナーでした。

その時の旬なスポーツの話題や普遍的な事象(審判や付き物の怪我など)をリスナーの

みんなにテーマとして振り、賛否両論問わず、スポーツに疎い女性も何でもイイから

感じた事や考えた事を送って来て!という門戸の広いコーナーでした。

みんなからのメッセージを紹介しながら、ドミンゴも思う事を大いに遠慮なく言わせて

頂きました。

このお題を毎週絞り込むのが結構大変でして。

スポーツが盛んな春から秋にかけては、まぁ大丈夫なんです。どれにするか迷うくらい。

ところが冬はいわゆるストーブリーグ。盛んなスポーツはフィギュアスケートぐらい。

取り上げたいテーマが無いんですよ。

そこで新旧問わず「スポーツ偉人伝」的なモノや、野球はペナントが終わった後の

各賞発表について触れたいとなると、当然ボクやスタッフの脳裏に浮かぶのは

イチロー選手です。

しかしコーナーを何年間かやらせて頂きましたが、一回も「イチロー特集」を

組んだことはありませんでした。

理由は、絶対に結局

「イチローって凄いよね」

という結論で終わってしまうから。

演者のボクとスタッフからしたら、イチロー選手について是と非に分かれて徹底バトル

したかったんです。その方がコーナーとしては盛り上がるんだから。

でも想像するに、イチロー選手を「非」と言える人は滅多に居ないだろうよ。

という理由で一回もやらなかったんじゃなく、「やれなかった」んですよね。

そしてイチロー選手は今日の会見で言っていました。

「ボクの人生は笑われてばかりの人生」だと。

「幼い頃から毎日野球の練習をやり、近所からは"あいつは将来プロ野球選手にでも

なるのか?”と笑われ、大リーグに移籍が決まった会見では"向こうでも首位打者になりた

い"と言い、笑われて来た」と。

でも、その度に「今に見てろよ」と思い、自分を奮い立たせて来たそうです。

そんな情報を数年間得ながら、ボクがイチロー選手の最も凄いと思う所は 

常人離れした "平常心のキープ力" でしょうか。

非常に安易な言葉に聞こえるかもしれませんが、これを如何なる状態でも失わないのは

本当に凄いと思うんです。

この動かない平常心を支えているのは、絶え間ない努力だと思わずにはいられません。

テレビの特集を今までに何本か観て来ましたが、その徹底した日々のルーティーン

ワーク・嘘をつかない繰り返される練習・バランスの摂れた食事などなど全てが

「野球」の為だけの物なんですよね。

つまりは本人も本編で仰っていましたが「野球の為に一日を費やす」んですよね。

でも決して傲慢になる事なく、自分を取り囲む方々への心底からの感謝も絶対に忘れな

い。

これらから来る"揺るがない自信"が人並み外れた平常心の母なのではないでしょうか。

ボクは実は勝手に「演者の世界」と「アスリートの世界」は共通点が多いと思っていま

す。それは

・モチベーションを保たせる自分だけの方程式

・一日サボると取り戻すのに三日かかる練習(稽古)

・体力の維持の仕方

が主な三つですが、これは真に「心技体」ですよね。

そんな事を思うようになって、前述の「Dスポ!」でもテーマの試合結果より、

そのアスリートの練習メニューの理由や日々心がけている事、スランプに陥った時

どうしているか?等メンタル面に非常に関心を持つようになりました。

と共に同コーナーにドンドン惹き込まれ、一時期はラジオパーソナリティーを辞めて

雑誌Numberの記者になりたいと本気で思ったモノでした。

「Dスポ!」をやっていない今でもアスリートから学ぶことは非常に多いです。

毎試合に臨む為の鍛えられた集中力。

そして毎週の番組で求められる「瞬発筋」と「持久筋」。

ボクの座右の銘の一つである

「稽古で出来ないヤツが本番で出来るか!!」

を久しぶりに再確認する機会となりました。

改めてイチロー選手、おめでとうございます。

以上、最近思う事。

2016年6月 8日 (水)

最近思う事3。

まぁ、とにかく最近は「舛添さん舛添さん」でして。

色んな事がバレて、弁護士の言う事も筋が通っておらず、どこまで悪化するんだコノ問

題状態。という感じになってますが。

ボクもニュースやワイドショー観てますが、その中で、どうしても腑に落ちない事がある

んですよね。

あ、ココからは、あくまでもボクの独断と偏見で申し上げさせて頂きますね。

悪しからずでございます。

テレビでよく識者の方々が

「舛添さんも悪いけど有権者も悪い」

と仰る人多いんですけど、その真の理由が何処にあるのか、どうしても疑問を感じてしま

うんです。

だって選挙の時の"良い舛添"が当選したら、数年後あんなに"悪い舛添"に変貌するなんて

あの時誰も想像出来なかったのではないでしょうか。

それを有権者に

"見抜けなかったな"

"選んだお前たちも悪いぞ"

と言うのは余りにも酷であり、理不尽な気さえしてしまうんです。

だって有権者の中には未熟な若者もいるし、善良なおじいちゃん・おばあちゃんも沢山

いらっしゃる。

働き盛りの頭が良く回転する世代も、投票する候補者を初めから丸々疑ってかかる人は

いませんよね。

だって、みんなは候補者の"言葉"を信じる他ないんですもん。

増してや一般都民は勿論、全員が政治に精通した千里眼を持っているワケもないんです。

舛添さんも一生懸命に選挙活動をしていた頃・そして都知事に当選したばかりの時の

初心の様な物をお忘れになって、いつの間にか「一般の非常識」が「都知事の常識」に

なってしまった。それにご自身が全く気付かないまま今日(こんにち)まで来てしまっ

た。

それとも

最初から、このような間違った権利を振りかざす様な人間だったのかは今となっては

最早明らかにならないでしょうね。

よく「立場が人を変える」とも言いますが、これの悪い意味も当然だとされるならば

今後有権者は選挙で誰も選べなくなってしまいますよね。

だから

「舛添さんも悪いけど有権者も悪い」

には違和感を感じると共に、識者の方々には

「ホントにそう思ってます?」

と言いたくなっちゃうんですよね。

以上、最近思う事。

2016年6月 1日 (水)

最近思う事2。

先日久しぶりに劇場で映画を観て来ました。

作品は「ヒメアノ~ル」。

作者は大ヒットギャグ漫画「稲中卓球部」を描いた古谷実さんで、同作も漫画。

つまり今回は実写版です。

R指定で刺激タップリですが、非常にオモシロかったです。

この作品で避けて通れない一つのテーマが「イジメ」なんですよね。

主人公の森田は高校時代、酷いイジメをクラスメートの川島から受け、それが元で

大人になって連続殺人鬼になって行くんですが。

そんで観終わった後、色々考えちゃいましてね。

ウチの番組の「しわしわ知恵袋コーナー」でも、時々イジメに関する相談は受けるから。

イジメはね、いつの時代も無くならないとは思うんです。

でも、前々から言われているようにその形は変わって来ています。

ボクが作品と同じ高校生だった頃はイジメっ子=ヤンキーみたいな構図がありました。

髪はリーゼントにして額には剃り込みを入れ、短ランか長ランを着て、ボンタンを履く。

靴はトンガリ(革靴)か女物のサンダル。みたいな。

この格好をしていると周りからも一発で「ヤンキー」「不良」として認識されます。

こういう格好の同級生たちが、ヤンキー兼イジメっ子でした。

でも今考えれば、この服装は完全なる「ファッション」だったんですよね。

だって、この格好が現代の言葉で言えば"イケてる"。当時で言えば"ナウい"だったんで

すから。確実に"カッコいい"時代だったんです。

だから心が荒んで来て、この服装に辿り着く。

のではなく、クラスである程度の存在感がある奴らは、リーゼントにボンタンだったんで

すよね。

だからイジメもボクの周りでは実際殆ど無かった。

あったとしても、それは一部が校外でカツアゲとかしてた程度だったと思います。

実際ボクの友達のヤンキーも、ホントは優しい奴が多かった。

当時のボクの彼女が浮気している事をホントは知ってるくせに、問い詰めても気を遣って

「知らねえよぉー」とか言う様な。

でも今は違うみたいです。

作品の中でもそうですが、酷いイジメっ子の風貌はいたって普通。

周りより少し背が高いだけで、髪形は普通。服装も普通の制服。ただちょっとブレザーの

ネクタイをダラッとさせているだけです。

ただ心の中は悪魔が住んでいる。

やって良い事と悪い事の区別が完全につかない悪魔です。

真逆なんですよ、僕らの時と。

僕らの時代はワルぶった自分に酔いしれてイジメをしている体があった。

でも今は格好なんて関係無いから「とにかく誰かをイジメたい」んだろうと思ってしまう

んです。

それが何故なのか今のところは残念ながら、ボクのしわしわ知恵袋の中に答えはありませ

ん。

でも断固揺るぎない心情もある。

イジメに対する論調では、この様な意見を言う方もいらっしゃいます。

"イジメっ子は勿論悪いが、イジメられる方も悪い"

果たして本当にそうでしょうか?

僕らの時代からもイジメられっ子は、おとなしい・ウジウジしている様な雰囲気・身体の

からかわれ易い特徴などを宿している子達だったと思います。

しかし、それは天が授けた性格や容姿であって何が悪いのだと思わずにはいられません。

そこにつけ込んで来る悪魔たちが悪いに決まっています。

そして、イジメが手の付けられない状態にまで発展したら。

コレもう逃げるしかないんですよね。

親・学校・警察が何をしても、イジメっ子の真からの改心は何時されるか分からない。

もしされたとしても、次のイジメっ子予備軍が待っている。

そうなると逃げるしかないんです。即ち転校です。

親としては悪魔のいない地へ我が子を連れだすしかないんですよね。

そういった事がボクの身近な親戚内でも実際にありました。

今回観た「ヒメアノ~ル」では森田という完全なる「悪」ばかりが目立つようでも

ありますが、ボクは本当は違うと思います。

「悪」に隠れた「偽善」。

偽善を貫き通すことに寄り、悪をより悪に、そして周囲の人々を地獄に導いて行く。

この「強烈な偽善」こそが「真の悪」だとボクはこの作品で思いました。

まるで、この国の一部の人達の様なお話だと感じました。

「ヒメアノ~ル」。

気になったら観てみて下さい。

そして今週も「お悩み園長のしわしわ知恵袋」。

ドシドシお悩み待っております。