徒然日記③~たゆたう風に身を任せ~
オレさ、今日フト疑問に思っちゃったんだよ。
英語のアルファベットの唄やドレミの唄はあっても、何故「あいうえおの唄」が無いかってさ。
だろ?
オレは生まれながらの荒くれ炭鉱員で常時ハングリーだから、こんな発想もすぐに沸き立つが
財布がいつの間にかレシートとサービス券でパンパンになってしまう脳みそカリフラワー君は
この疑問にぐぅの音も出まい!
しかしな。
オレの様な天才にかかると、クイズ大好き麻木久仁子でも頭を抱え込むコノような超難題も
あ、スラリスラスラと解けてしまうのさ。
まるで、赤子の手を捻るようにの!
答えはこうだ。
日本人はドレミの唄「♪ド~はドーナツの~~ド~~♪」
というように何かに例えるのが大好きな例え民族だ!
きっと昔、日本人が「あいうえおの唄」を作ろうとしたのは間違いない。
しかし作詞を依頼された稀代のヒットメーカー阿久悠は報われない恋・女の情念・
そして人間の愚かさを知らんうちに歌詞にしてしまうコマッタちゃんだ。
出来あがった歌詞は・・・・
「♪あ~~~は「愛人なのはいつまで続くの?」のあ~~~♪」
「♪い~~~は「誰も寄りつかない異人館」のい~~~♪」
「♪う~~~は「後ろめたさを引きずって」のう~~~♪」
「♪え~~~は「エゴイスト野郎!死ね!!」のえ~~~♪」
「♪お~~~は「汚(お)」のお~~~♪」
だったのは有名な話だ。
この内容をまとめると日本人が大昔から愛し、無くては生きていけない「あいうえお」の唄は
「誰も寄りつかない異人館に住んでいる
汚ったない愛人が、自分の立場に後ろめたさ
を感じながらも中々奥さんと別れてくれない
男に「このクソエゴイスト野郎!死ね!!」と
痛烈な暴言を浴びせてスッキリする
人生応援ソング」
となってしまうのである。
これはこれで素晴らしく、阿久悠は自信を持って作品を持って行ったが、当時国内全ての
音楽家から喝采と尊敬の眼を浴び日本音楽界の首領(ドン)だった前田美波里から
「私の渾身のオールバックにかけて、この詩は認めない」
と却下され、両者は決裂。
これが世に謳い継がれる
「私の渾身のオールバックにかけて、この詩は認めない事件」
である。
以後、誕生する筈であった「あいうえおの唄」は永久にお蔵入りとなったのだ。
以後、息子の蔵人が日本に寄りつかずハワイでサーフィンばかりやってけつかるのも
この事件が発端となったと言われているのである。
諸君、よろしいだろうか?
GOOD! GOODBOY! HOUSE!!
さて来週は
「どんなにジジイになっても身体を張り続けなければならない電撃ネットワーク・南部虎弾の憂鬱」
について解説しよう!