2019年8月 3日 (土)

8月3日は朝日通りで太宰について

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8月のてくてくこうふは、
朝日通り周辺を歩きます。

甲府駅の北西側、南北に伸びる通りですね。
太宰治ゆかりの地でもある、朝日通り。

今回は、甲府市文化財主事の望月祐仁さんに
お話を伺います。

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望月さんにも、久しぶりにお会いしましたが、
分かりやすく、興味深くお話をしてくださいますね!

さて、朝日通り。
ここは、太宰が暮らしていた場所なんですよね。
太宰にとって2番目の妻になる、石原美知子の家が
甲府だったのです。
2人の婚約は整い、石原家近くの下宿屋 寿館に宿を定め、
結婚式を挙げるまで石原家と親交に努めたということなのです。

その寿館、残念ながら今はありませんが、
記念碑が立っています。
私と、望月さんが写っている写真、ここがまさに
寿館があった場所なのです。

写真を拡大してみましょうー。

Sekihi_2

そして、この下には解説も書いてありますよ。

Sekihi2

太宰は、新婚時代と戦時中にも甲府で暮らしていました。
それぞれ暮らした時期のことを著書にも記しています。

『新樹の言葉』では、甲府のことを、
「きれいに文化の、しみとおっているまちである」と
記載しています。

ちょうど、いまの甲府駅南口の県庁や県会議事堂などの
建物の前を通ると、太宰が見た街の景色と重なるところが
ありそうですね。

また、甲府大空襲の時の様子も『薄明』という作品で記しています。

太宰にとって、結婚や戦争体験といった、
人生において忘れられないような出来事を経験したのが甲府。

今月は、朝日通りを散歩しながら、太宰のこと、
そして、いまの朝日通り、その両方を堪能したいなと思います。

また来週も、てくてくします。