I'm"アナロギスト"
最近改めてその魅力が再評価されているアナログ時代の作品の中から
おススメなアナログレコードを紹介する「アイム・アナロギスト~!」のコーナー。
5/31(土) は1972年のアルバム
Blood,Sweat & Tears / The Greatest Hits を聴いて頂きました
ロックがロックとしてリアリティ持っていた時代と評される
‘60年代後半から’70年代にかけて、
ザ・ビートルズやボブ・ディランが音楽を変え、
音楽そのものが社会的な影響まで及ぼし始めた中、
変革と言う名のパワーが音楽シーンに満ち溢れていた時代。
その大きなムーブメントの一つとして登場したブラス・ロック。
そして、そのパイオニアとなったのがB.S.&T.。
その活動の全盛期は1969年から’71年までの3年間。
しかし、その軌跡は今も大きく残されています。
かのジョニー・キャッシュの曲名をそのまま借用してシーンに登場したB.S.&T.。
きっかけは、天才セッションマン「アル・クーパー」のアイデアからだったと言われています。
彼は、1965年、ボブ・ディランの「ライク・ア・ローリングストーン」で
歴史に残るオルガンを弾き、一躍その名を世界に知られることになった男。
しかし、彼はもともとギタリストであり、セッションマンとして、
オルガンはほとんど弾いたことはなかったのですが、
セッション当日、同じスタジオにマイク・ブルームフィールドという
ブルース・ギターの名手がいたため、しかたなく彼はオルガンに回ったのでした。
ところが、その音色を聴いたボブ・ディランが彼のことを気に入り、
彼は一躍有名ミュージシャンたちの仲間入りをすることになったのです。
その後、彼はブルース・プロジェクトというブルース・ロック・バンドを結成しますが、
そこで知り合ったギタリストのスティーブ・カッツ等とともに、結成したのが、
ジャズとロックの融合サウンド、ブラス・ロックの先駆け「Blood,Sweat&Tears」。
当時のメンバーは
アル・クーパー(オルガン、ピアノ、Vo)、
スティーブ・カッツ(Gui.,Vo)、
フレッド・リプシウス(Sax,Pia)、
ディック・ハリガン(トランペット)、
ランディー・ブレッカー(トランペット)、
ジム・フィルダー(Bass)、
ジェリー・ウィリス(トランペット)
今日は、そんなB.S.&T.の1972年リリースアルバムThe Greatest Hitsから
以下の3曲を聴いて頂きました
M1)You’ve Made Me So Very Happy
M2)And When I Die
M3)Spinning Wheel
<木河 淳>