3月11日放送 第四十五回は 横光利一 作『春は馬車に乗って』
ご案内役の 小川もこ です。
毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 名作をセレクトし 朗読させていただきます。
第四十五回放送は の3月11日。
あの、東日本大震災から7年の日ですね。。。
今回 は、福島県出身の 横光利一が書きました「春は馬車に乗って」です。
1898年(明治31年)3月、福島県に生まれた横光利一は、菊池寛に認められて、文壇デビュー。
川端康成らとともに「文芸時代」を創刊し、新感覚派文学の運動をおこしています。
「文学の神様」「小説の神様」などと称された時代もあります。
この作品は、作者本人の体験をもとに執筆された横光の代表的作品の一つです。
作中で「妻」として描かれているのは、小島キミがモデルだと言われています。
横光利一と1919年(大正8年)に知り合い、1923年(大正12年)の関東大震災後から
同居を始めたようです。
キミは1925年(大正14年)6月に結核を発病しました。
翌年1926年(大正15年)6月24日に逗子の湘南サナトリウムで23歳の生涯をとじたのです。
横光はキミの療養のため、菊池寛の紹介で葉山の森戸に家を借りていました。
兄の小島勗に反対され駆け落ち同然の同居であったため、二人は戸籍上婚姻していなかったのですが、
キミが亡くなった後、7月8日に入籍をしているんですね。。。
1926年(大正15年)、雑誌『女性』8月号に掲載され、
文庫版は新潮文庫、岩波文庫などから刊行されています。
病気で伏せって苦しんでいる妻と、妻を看護する夫とのやりとり。
愛の修羅場と、静寂。
舞台となっている、湘南の海岸の自然や動植物、夫の心理描写のなど
映像を観るかのような新感覚派の描写。
愛する亡き妻への鎮魂のメッセージ。
そして、スイートピー。
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