6月4日放送 第五回は岡本綺堂 作『指輪一つ』
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』
ご案内役の 小川もこ です。
毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 日本文学の名作をセレクトし 朗読させていただきます。
第五回放送は6月4日。今回 取り上げるのは、
岡本綺堂 作『 指輪一つ 』 です。
岡本綺堂(おかもと きどう)は、明治5年に生まれ、昭和14年に亡くなった小説家、劇作家で、探偵物、怪奇怪談作品を多数執筆しています。
「維新前後」や「修禅寺物語」など新歌舞伎の演目や「半七捕物帳」で名を知られていますね。
彼は、東京府尋常中学、現在の都立日比谷高等学校を卒業後、大学には進学せずに新聞社に入社。以来、いくつかの新聞社で、24年間を新聞記者として過ごしています。
記者として劇評や社会探訪記事を書きながら、小説も発表していきました。
また、新歌舞伎を代表する劇作家となり、「綺堂物」といった言葉も生まれるほど、オリジナルな世界を造り上げます。
生涯に 196篇の戯曲を残しています。
この『指輪一つ』は、最初は「講談倶楽部」に、大正14年8月に発表されたもので、のちに、『異妖の怪談集・近代異妖編』の中に収められた1編です。
関東大震災を題材にしていますが、 自ら、関東大震災で麹町の自宅と蔵書などを失った経験が、この小説につながったのでしょうか。
大正時代、震災直後の初秋の木曽路の宿にて遭遇した不思議な不思議な出来事が、大学生の言葉を通して語られていきます。
偶然と呼ぶには、あまりに切ない 悲しみが 静かにこみ上げてきます。
怪談として捉えるよりも、東日本大震災や熊本地震を体験した今だからこそ、読んでみたい作品かもしれません。
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