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2013年9月13日 (金)

「金曜・銀幕屋」

親愛なるリスナーの皆様。 「もぎり・パンフ売り」です。 本欄ではコーナー直後に主(あるじ)が紹介致しましたフィルムの補足データやらを更新致しますデス。

「あるじ」が本日選んだフィルムは「お父さんのバックドロップ」

Backdrop 
9年前に亡くなった中島らも原作短編小説の映画化作品。 中島らもさんは散髪屋役で出演するも公開を待たずに急逝。 その3か月後に公開となった作品です。

2004年公開

監督は後年「デトロイトメタルシティ」「体脂肪計タニタの社員食堂」を手掛ける李闘士男

プロレスラー「牛乃助」役は宇梶剛士。 息子「一雄」役は9年前の天才子役、神木隆之介

プロレスを通じ父ちゃんと息子の愛を描いた傑作。 熱血俳優、宇梶剛士の鍛え上げたカラダと、年輪の刻まれた顔で、 中年プロレスラーの悲哀を見事に体現! クールな少年の心の揺れを完璧に表現したのは9年前の天才子役、神木隆之介! 映画は初めて、という当時から9年、大人になっておりますねえ…

本作は戦うお父ちゃんの、ベタな物語が爽やかな感動の作品です!

舞台は1980年代の大阪だが撮影は「横浜六角橋 近辺」。 CGで当時や大阪に無いモノを全て消したつもりが… なんと河原を走る小田急電鉄に気づかぬスタッフたちにソレを指摘したのは 鉄道が大好きな神木隆之介~~!あっぱれ。 また、牛乃助の対戦相手ロベルト・カーマンは極真世界大会第3位の格闘家エヴィルトン・テイシェイラ!

本作のスジは… 「新世界プロレス」の中年プロレスラー下田牛之助(宇梶剛士)と小学生の息子・一雄(神木隆之介)がアパートに引っ越してくる。

母親が他界し、一雄は牛之助の父・松之助(南方英二)と一緒の3人暮らし。 一雄はプロレスが大嫌いで、父の仕事を恥ずかしく思い、父親に心を開けない。 牛之助の幼なじみ・英恵(南果歩)が営む焼肉屋で引っ越し祝いが行われた。

手際の良く焼肉屋を手伝う哲夫(田中優貴)は一雄の同級生。 2人は友達になって、父がプロレスラーであることをクラスメイトに内緒にしてほしいという”男の約束”を取り交わす。 牛之助たち「新世界プロレス」の試合が行われる、郊外の閑散としたスーパー。 牛之助はマネージャーから、団体の人気を盛り返すためにヒール(悪役)に転向してくれと懇願されるが、拒否。 まばらな拍手の中、牛之助が中年とは思えぬ屈強な体でリングに現れ、次々とパワフルにワザを決めていく。

牛之助の巡業中、一雄が決まってひとり観る思い出のビデオテープがあった。 深夜にひとりぼっちで、大好きな母親の懐かしい笑顔を見ながら涙ぐむ一雄。 一雄は母親の死に際に、試合のために立ち会えなかった牛之助を今でも許せないでいるのだった… しかし、やがて父は息子に本気の戦いを見せるべく世界空手チャンピオンに立ち向かうのである…

「お父さんのバックドロップ」 ブルーレイとDVDでリリースされております。

・・・ステキな映画と共に楽しい週末を・・・