甲府いろいろ 第276回
毎月第1・第3・第5水曜日の11時からお届けしている甲府いろいろ。
観光スポット情報からイベント、工芸品、甲府にまつわる人々まで、
甲府市の魅力を発信していきます。
今日は、“ぐるぐる歩いて回って楽しめるまちなか”に向けた、
「甲府まちなか社会実験」について甲府市役所 地域デザイン課 中山雄介さんに伺いました。
山梨の真ん中に位置する甲府のまちなかエリアは、人や物、文化が集まりやすい場所で、甲府城などの歴史や文化、個性的な商店が共存する魅力的なエリアです。
そんな甲府市では、民間と行政が連携した「甲府まちなかエリアプラットフォーム」を立ち上げ、「大好きな甲府の日常」をつくることを目指して活動しています。そ
の一環として、8月20日から11月30日まで「ぐるぐる歩いて回って楽しめるまちなか」をテーマに、公共空間を活用した社会実験が行われています。昨年は1か月間でしたが、参加者から「居心地が良かった」「日常的に続けてほしい」との声を受け、今年は3か月に拡大して実施されています。
実験の舞台は3つのエリアです。舞鶴城公園南広場では、交差点に面した立地を活かし、ロングシェードやベンチ、植栽を配置し、誰もが自由に過ごせる広場づくりを進めています。バトミントンやピクニックグッズの貸し出しもあり、家族連れでも楽しめます。甲府城とまちなかをつなぐオリオン通りでは、店舗の出店や掲示看板、照明設置などにより「歩きたくなる道路空間」を創出。さらに中央公園では、スケートボードやダンスが楽しめるスペースの設置、自然を感じながら休憩できる環境整備が進められています。
こうした取り組みは単なるイベントではなく、歩いて楽しめるまちなかを育て、人々が幸せで豊かな暮らしを実感できることを目的としています。今後はSNSでの情報発信や「甲府まちなかパートナーズ」の募集、循環型社会を目指すコンポストづくりなども予定されています。
この秋、ぜひ甲府のまちなかを歩いて、その魅力を体感してみてはいかがでしょうか。
甲府市役所地域デザイン課(055-237-5060)まで。
オンエアはFM FUJI のYouTubeチャンネルでアップされます。