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2019年8月15日 (木)

森雄一の週一エッセイ 第16回「しゃぶりつくす」

「食べつくす」よりも「しゃぶりつくす」の方が伝わりやすい。

そう思って、今回はあえてこのタイトルにした。

空き時間につい投稿動画を見てしまうことはあるもので、スマホを

持たない私でも、パソコンを使っていて動画サイトを立ち上げ、

見てしまうものの一つが「大食い動画」である。動画を公開する

のは若い女性が多いようで、ルックスと大食いのアンバランスさが

人気の秘密のようだ。

この値段で、このボリューム。コスパ高い・・・高すぎだろと

思うものの、誰でも同じようにとはならない。でも、2,000円程度、

いわゆるテラ盛り系を完食できたとしても、おなかを満たすだけの

ことならワンコインで事足りる。じゃあ500円で妥協するのか。

否!

2,000円のテラ盛りを食すのならば、それなりの楽しみを見つければ

いいのだ。他人からの視線、たっぷりの食事、満たされすぎる腹、

1,500円プラスするだけで人生をより充実させることができるのだ。

 

私の認識する限り、「タイタニック」という映画で、わざわざ何度も

映画館に足を運ぶ人が続出し、リピーターと呼ばれるようになった

記憶がある。最近では「君の名は。」、「ボヘミアン・ラプソディ」

などがそうで、少し待てばブルーレイ等が発売されるのだから、

パッケージを購入する、つまりは最低限の支出で、心行くまで自宅で

たっぷり味わえるのだ。これってコスパが高いということではないか。

ここで、コンサートと映画で比較してみよう。歌手・安室奈美恵の

ファイナルツアー(2018年)のチケットは税込み9,800円だった。

それを収録したブルーレイの値段は税込み8,800円。ほぼ同額である。

 

一方、京都アニメーションが制作した水泳アニメ作品、「特別版Free!

-Take Your Marks-」(2017年)ブルーレイの値段は、税別で7,800円。

映画観賞は、通常で大人1,800円であることを考えると、パッケージが

高額であると感じてしまう。つまりは「コスパが低い」と。しかし、

コンサート、映画、ともにパッケージには、本編以外にいろいろ特典が

あるのを忘れてはいけない。購入店舗ごとにもらえるグッズが変わって

きたり、Free!については私は購入したので詳しく見てみると・・・・

・映画の台本(これ、まぢですごいんですけど)

・特製のデジパック(イラスト入りのプラスチックジャケット)

・描き下ろしコレクションカード(同様のカード等6枚入り)

・映画解説ブック(小型のパンフレットだ)

・イベントチケット優先申込み券

などが、パッケージを開けて手にすることができるアイテム類だ。

 

ディスクをハードに挿入してみよう。トップ画面でスペシャルとある。

そこを開くと、予告&CM、ノンテロップオープニング&エンディング、

アニメキャラクターによる舞台挨拶映像、声優舞台挨拶映像といった

特典映像が81分もあるのだ。本編は108分だから、それに匹敵する

くらいのボーナス映像があることになる。それだけでは終わらない。

同トップ画面でオーディオ設定もできる。ここはあまり気にする人が

いないかもしれないが、今日のタイトルである「しゃぶりつくす」

ためには、ここに気づけなければダメだ。

音声を2.0ch、5.1chと選択でき、ヘッドフォンで推奨する視聴モード、

さらにオーディオコメンタリーといって、キャストや製作スタッフに

よる解説や雑談を聞くことができるのだ。対象画面でのこぼれ話、

声優のアフレコの様子、技術屋が語る映像へのこだわり等、目では

本編を追って、耳では新しい世界を体験できる。件のFree!では8人の

声優によるリレートーク、監督やキャラクターデザイン、演出、色彩

担当者などによるトータル10人のリレートークで、2パターン用意

されている。他にも字幕をあえて入れてみたり、時間はかかるが、

何度も、様々なアプローチで楽しめるのだ。

洋画では、各国言語の字幕、吹き替えありorなし、作品によっては

監督や出演者がこぞってオーディオコメンタリーに出演し、ご丁寧に

字幕まで付いているものもあるなど、こちらも楽しみ方は多彩。もし、

パッケージそのものを格安で購入できたなら、ぜひしゃぶりつくして、

これぞコスパ最強という楽しみを追求してほしい。

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2019年8月14日 (水)

8月15日(木)の『Yes! Morning』

◆7時18分頃~『かいじメッセージ』
山梨県からのお知らせコーナーです。

◆7時40分頃~『TOYOTA Sports Energy』
スポーツの話題をお届けします。

◆7時50分頃~『#エンタメCLOUD』
最新の芸能ニュースをお届けします。

◆8時17分頃~『Lucky Countdown』
1日の運勢を星座別にカウントダウン!

◆8時23分頃~『朝刊Smart Capture』
新聞紙面から、スポーツ/芸能/文化など様々な話題をお届けします。

◆8時30分頃~『やまなしを食べよう』
やまなしのくだもの ・ 野菜 ・ お肉など、調理方法を交えて“おいしい”をお伝えします。
ズッキーニをピックアップします。

◆8時45分頃~
北杜市の中村キース・へリング美術館で8月24日(土)・25日(日)に開かれる「コンテンポラリーダンス体験会」をご紹介します。

◆9時10分頃~『富士の国やまなし』
山梨の観光情報をお伝えします。
山梨市の「道の駅みとみ」特設会場で8月18日(日)に開かれる「第14回笛吹川源流祭り」をご紹介します。

2019年8月 8日 (木)

森雄一の週一エッセイ 第15回「最強の武器」

8月2週目は朝からみんな笑顔だった。感動で泣いた人もいたよね。

それでも朝の時間はどのお宅でも戦場だ。タラタラしてんじゃね~よと、

背中を蹴られて「行ってきま~す!」となったお父さんも多いはず。

渋野日向子、この名前を見るだけでニヤニヤしてしまう。なぜか日向子

という並びが「スマイル」に見えるから本当に不思議だ。

 

42年ぶりにゴルフ界で偉業を成し遂げた20歳の女の子。ギャラリーと

ハイタッチし、暇を見つけてはお菓子をもぐもぐ。真剣な表情でクラブを

振り、結果にとびきりの笑顔を爆発させる。なんだ?このどうしようもない

くらい素敵なこの子は。

 

笑顔が世界の共通言語だということは、高橋優の「福笑い」で学んだと、

第2回のエッセイでも残した。改めて、笑顔を意識すると、他の人に

伝染するのだということが分かる。

笑うことと笑顔でいることは似て非なるもの。結果は同じかもしれないが、

英語でいう所の、「笑う=Laugh」、「笑顔=Smile」ということだろうか。

私はどちらかというと、笑うことよりも笑顔でいることの方が得意だ。

脇をくすぐられたら声を上げて笑うと思う。でも、最近はバラエティや

動画を見ていても笑うことはほとんどなくなった。自分なりの解釈では、

お笑い芸人や番組そのものが笑えるようなものがないと思っているが、

実際は、笑う余裕がないほど疲れているのだろう。営業用のスマイル、

そんな呼び方もあったり、芸能界では普通に見られる光景だ。でも、今は

アイドルに会いに行ける時代。ゴルファーとハイタッチできる時代(笑)。

そんな営業スマイルはすぐに見破られることだろう。だからこその、

シンデレラスマイルだ。皆が知る童話のシンデレラから取っていて、突然、

幸運を手繰り寄せる人のことを言う。シンデレラボーイとも言うから、

別にシンデレラ=かわいい、とかそんな意味はないわけで、スマイルが

幸運を手繰り寄せたのだから、渋野選手は気にすることなく胸を張って

シンデレラスマイルをこれからも見せてほしい。

 

スマイルですぐに思いつくのは、マクドナルドの「スマイル=ゼロ円」。

わざわざ「スマイルください」というお客もいるようだが、サービス

そのものの発想は素晴らしいと思う。あって当然、できて当然。だって、

それをわざわざ求める人もいるのだから。冷やかしであろうと、それが

商品としてメニューにある限り、マクドナルドは笑顔にあふれるお店で

あり続けるだろう。笑顔は伝染するのだから、店側が笑顔でいれば、

自然に客たちも笑顔になれる。

 

苦い記憶を引っ張り出そうか。学生時代、浅草のとあるレストランで

アルバイトしていたが、自分に向いていると張り切って配膳していた。

とはいっても、緊張の連続でなかなか笑顔が出せない。しているつもり

でも、相手には伝わっていなかった。そのうち、食事の乗ったお盆ごと

お客の下半身にぶちまけてしまい、店長からは裏に回れと怒られた。

皿洗いに、水を用意するくらいの仕事しか与えられなくなり、間もなく

そのレストランは辞めた。今思えば、裏方でも腐らず笑顔で続けていれば

何かが変わったかもしれないなあ。

 

くだんの渋野選手は突然現れた時の人だけに、私にとっては初対面から

して笑顔。今後、挫折や苦悩もあるだろうが、その度に笑顔について

言及されることだろう。でも、考えてみてほしい。我々は日々の生活の

中で、笑顔になったり、笑ったりすることは多々ある。周りを笑わせて

場を和ませた。先輩のプレゼンが素晴らしく、笑顔でいたら、上司まで

微笑んでいた。店員さんの「ありがとうございました」という笑顔に

ハッとする。その笑顔に会いたいがために、明日もここに来よう。

鏡を見て上手に笑顔が作れないのなら、周りの笑顔を教材に、自身の

笑顔革命をしてみようじゃないか。だって、「笑顔」は、誰もが持てる

最強の武器なのだから。

 

このエッセイがアップになっているだろう8月8日はエフエム富士の

開局記念日だ。同時に、笑い声の「ハハ」からスマイル記念日でもある。

これからも、放送を通じてあなたを笑顔にしたい。

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8月8日の『Yes! Morning』

『宙のもりもり特別企画 アストロカフェ』の予告!

8月9日・16日・23日・30日の4日間は、天文界のスペシャリストをゲストにお招きします!

8月9日・16日の2日間は、国立天文台の天文学者 渡部潤一さん

8月23日・30日の2日間は、JAXAから はやぶさ2ミッションマネージャーの吉川真さん

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リスナーのあなたからは、お二人への質問やメッセージを募集します。

渡部潤一さんに、吉川真さんに、どんなことを聞いてみたいですか。
夏休みの宿題の自由研究に天文系をやってみようという人は、ヒントがもらえるかもしれません。
はやぶさ2プロジェクトについて、知られていないことが聞けるかも。
お二人は山梨で星を見たことはあるんでしょうか。
あなたの気持ちの入った質問をお待ちしております。

メールアドレスは yes@fmfuji.jp またはこちらのメールフォームからお送りください。

きょうの『Yes! Morning』では、他の番組のDJ(特に今年度新登場のDJのみなさん)に呼びかけまして、「開局31周年の朝を盛り上げるナンバー」を選曲してもらいました!
7時台・9時台にはそのナンバーをオンエアしていきますので、こちらも お楽しみに。

◆7時18分頃~『かいじメッセージ』
山梨県からのお知らせコーナーです。

◆7時40分頃~『TOYOTA Sports Energy』
スポーツの話題をお届けします。

◆7時50分頃~『#エンタメCLOUD』
最新の芸能ニュースをお届けします。

◆8時5分頃~
FM FUJIの開局31周年の瞬間
リスナーの皆さんとカウントダウンしたいと思います。 

◆8時17分頃~『Lucky Countdown』
1日の運勢を星座別にカウントダウン!

◆8時23分頃~『朝刊Smart Capture』
新聞紙面から、スポーツ/芸能/文化など様々な話題をお届けします。

◆8時30分頃~『やまなしを食べよう』
やまなしのくだもの ・ 野菜 ・ お肉など、調理方法を交えて“おいしい”をお伝えします。
JAふえふきの小池一夫組合長をゲストに迎えて お話を伺います。

◆8時45分頃~
富士登山に挑戦中のFM FUJIアナウンサー森川真帆さんと中継をつなぎます。

◆9時10分頃~『富士の国やまなし』
山梨の観光情報をお伝えします。
西桂町の西桂中学校で8月15日(木)に開かれる「三ツ峠ふるさと夏まつり2019」をご紹介します。

◆9時30分頃~『はぴねすくらぶラジオショッピング』

2019年8月 1日 (木)

森雄一の週一エッセイ 第14回「けんか」

「けんか」と聞いて、あなたがまず想像するのはどんなけんかだろう。大きく

分けると2つだろうか。口論か殴り合いか。人同士、人と動物、人と自然で

さえ、対立して争いになったりするわけで、国が変わっても同じなのであろう。

けんかは漢字で「喧嘩」となり、それほど難しくはない。偏を見ると「口」で

あることが分かる。けんかは口でするものだからなのか。口げんかが前提の

漢字ならば、すべてのけんかは口だけで済ませてほしいものだ。

 

我が家の長男14歳、長女10歳、絶賛兄妹げんか強化中である(笑)。本当に

よくけんかするのだ。九割方口げんかなのは言うまでもない。手足を出すのは

妹の方で、悔しいから力任せに兄貴の背中を蹴り、叩く。音はでかいし、長男の

イテっ!という言葉からかなりの痛みを感じているはずだ。でも、決して長男は

手出しをしない。これは見上げたものだと思っている。しかし、仏の顔も三度

まで、限界を超えると「叫ぶ」。

私だって見覚えがあるさ。ぶつけようのない怒り、ストレス。それが暴言に

なったり、暴力になったり、反抗期とはそういうものだ。反抗期とけんかは

同期してほしくないが、当事者からすれば「うるせえ」の一言だ。

 

幼児のけんかはほほえましいもので、いやなことをされると、「や~め~て~」

と棒読みで相手に言い、「ご~めんね~」と言葉尻を上げて、それに応える。

最後は「い~い~よ~」となって解決するのが大まかな流れだ。前回の「謝」の

話しではないが、謝るという行為は人の心を射抜くのだ。大人の世界では、

これに土下座を強要したり、謝罪の様子を撮影し拡散するという、卑劣な技を

加えて事態をややこしくする。我が子の兄妹げんかを見ていると、これ以上

エスカレートしないでほしいと願うばかりである。

 

考えてみれば、けんかは二人いて初めて成立するものだ。夫婦、兄弟姉妹、

親戚など、身内のけんかは日常茶飯事。近い間柄だから仕方がないとも言える。

また、けんかするほど仲がいいと言うように、身内だと修復しやすいのも事実。

でも、誰よりも近くにいる家族にでも、打ち明けられない悩みはあるものだ。

これがきっかけでけんかになると迷惑がかかる、というのが理由だろうか。


相手の非を責めるのはなぜか?

自分の非を指摘され激高するのはなぜだろう?

 

「こいつならわかってくれる」

「そんなこと言ってくれるのはお前だけだ」

家族以上に理解を示してくれる友人や恋人はいるだろうか。もしかして、

その相手とけんかした過去がないか?口論は、互いの主張をぶつけ合ってこそ

起こりうるもので、妥協点が見いだせたら距離がさらに縮まるのかもしれない。

けんかまではいかないが、酒を飲みかわし言い合いをする友人はいる。正直、

彼に対しては何でも話せる。高校からの付き合いだから、かれこれ35年くらい。

高校、大学と一緒にバンド活動をしていた。彼は、私の悪いところ、いいところ、

全部知っている。私も彼のあらゆることを知っているつもりだ。こういう人が

妻になるといいのかもしれない。まあ、男だけど。

 

あ、バンドとけんかで思い出した。ビートルズのジョンとポールも仲違いして

いたなあ。けんかするほど仲が良かったんだよね。バンド内の仲違いはきっと

そうなんだ。ビートルズのケースと同じなんだよ。うちの息子と娘もそう。

と、拡大解釈してみる。

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8月1日(木)の『Yes! Morning』

◆7時18分頃~『かいじメッセージ』
山梨県からのお知らせコーナーです。

◆7時40分頃~『TOYOTA Sports Energy』
スポーツの話題をお届けします。

◆7時50分頃~『#エンタメCLOUD』
最新の芸能ニュースをお届けします。

◆8時17分頃~『Lucky Countdown』
1日の運勢を星座別にカウントダウン!

◆8時23分頃~『朝刊Smart Capture』
新聞紙面から、スポーツ/芸能/文化など様々な話題をお届けします。

◆8時30分頃~『やまなしを食べよう』
やまなしのくだもの ・ 野菜 ・ お肉など、調理方法を交えて“おいしい”をお伝えします。
梨をピックアップします。

◆9時10分頃~『富士の国やまなし』
山梨の観光情報をお伝えします。
甲府市の昇仙峡 影絵の森美術館で 8月2日(金)・3日(土)に開かれる「2日間限定はちみつイベント」をご紹介します。

◆9時30分頃~『はぴねすくらぶラジオショッピング』

2019年7月25日 (木)

森雄一の週一エッセイ 第13回「『謝』に込められた意味」

世間は夏休みモードに入っている。主役は子どもだが、親御さんも続けとばかりに

家族旅行の計画を立てていることだろう。共働きの森家では、家族4人で旅行を

することが少ない。今年は、中三の息子は受験、小四の娘は合唱にダンス、ピアノ

の発表会やコンテストと、どうやら家族旅行はできそうにない。そんな中、夏休みに

入ってすぐに息子と私の時間がぴたりと合い、近所の図書館に一緒に出掛けた。

一番近くの図書館で、まずは予約していた書籍を2冊ゲット。ラインアップが最も

多い本館に移動し、息子は5冊借りた。さらに、探している本が別の図書館にあり、

再び移動。結局、私は6冊、息子は15冊借りて満足して帰途につく。

 

家族内での趣味というのは、それぞれが持ち、共通するものもある。息子と私では、

鉄道とポケモンがかつて共通の趣味だった。私が好きな鉄道を息子が好きになり、

息子が好きなポケモンを私もフォローした流れだが、やがて息子は鉄道から卒業し、

私はポケモンへの興味を失った。しかし、読書についてはずっとお互い趣味として

続いている。息子の場合は読書好きの友人と学校で競っていたらしい。読んだ冊数、

ページ数、簡単な感想と、読書カードも空欄が埋まっていくととてもいい記録になる。

中一から11万ページ、冊数にすると400冊くらいだそうだ。でも、上には上がいて、

息子のライバルは14万ページだ。とはいえ、2年半で400冊なのだから、人に

誇ってもいいだろう。

 

さて、タイトルとほど遠い話が続いていることにお気づきだろう。失礼した。ここから

なのだ。息子と図書館巡りをした梅雨明け間近の午後。曇天から徐々に回復し、

3時間後に帰るころには強い日差しで汗をかくくらいだった。その道中、自転車で

息子が先導し、私がついていく格好で、いつの間にか前後逆転してしまったのだ。

これまでも2台連ねて走ることはあったが、いつも私がリードし、その背中を息子が

追いかけてきた。抜かれることの快感、感動。息子の成長を育んでくれたこの街に

感謝し、息子を生んでくれた母親に感謝する。

 

そこで思ったのだ。「謝」という漢字。分解すると「言」+「射」となる。言を射る、

言葉を相手に届けるということなのだろうか。思うだけではだめで、思ったことを相手

に伝えなければ感謝にはならない。中国語で「ありがとう」は、謝謝(シエシエ)と

言うが、とても素敵な言葉ではないか。謝意、謝金、謝状、謝礼等、相手に敬意を

表する素晴らしい言葉こそ「謝」なのだ、と思ったのだが、いや待て。最近、ネットや

テレビでよく見る謝罪の様子。ここにも「謝」が出てくる。相手に言葉を届けるのだ、

いいことだけではない。謝罪に陳謝、そもそも訓読みで「謝る」ではないか。

 

京都の三十三間堂では、毎年1月、通し矢という伝統的な競技があるという。

あでやかな振り袖姿の新成人が次々と矢を放つ動画を見ていると圧巻である。

にこりともせず、むしろ真剣なまなざしが的に向いていることは言うまでもない。

大人の階段を登る世代だ。地道に一歩ずつ、いや一段飛ばし、二段飛ばしで。

好いた事はせぬが損。やりたい事は何かを犠牲にしてもやるべきで、やらねば

きっと後悔する、という意味だ。

 

通し矢に必要なものは弓と矢。弓道である。高校の弓道部で出会った男子生徒

5人が、ぶつかりながらも心を通わせるストーリー「ツルネ」という小説をご存知

だろうか。アニメ化され、昨年から今年にかけてテレビで放送された。制作した

のは、先日放火の被害に遭った京都アニメーションだ。

弓道人口は高校生が最も多いという。心も体も成長途中だが、的を射る所作は

大人のそれと変わらない。「ツルネ」で、激しい言葉をぶつけ合う様子は「謝」

だった。言を射ることが、彼らなりの「射」となり、やがて「謝」となる。スランプから

抜け出せない主人公を導き、やがて復活した様子を見て、コーチがつぶやく。

「あぁ、なんて美しい射だ。」

これを本人に伝えるとしたら、「美しい謝だったよ。」となってほしいと思った。

 

私はアニメが大好きだ。京都アニメーションも、彼らの、キャラクターをキラキラ

させる作品が大好きだ。「響け!ユーフォニアム」、「リズと青い鳥」、「Free!」、

「ツルネ-風舞高校弓道部-」と、仕事でも関わっている最高のラインアップ。

過去形には絶対にしない。これからも好きであり続けるし、応援していくし、一緒に

仕事もしていきたい。世界中のファンから「謝」が届いている。言葉、支援金等、

様々なアクション。心の通った「謝」なのだ。

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2019年7月18日 (木)

森雄一の週一エッセイ 第12回「手放すということ」

誰もが、一生そばに置いておきたい大切なものを持っている。形のあるものなら、

貯金して購入した高級腕時計、努力の末にいただいた表彰状、オーダーメイド

アクセサリー、子どもから初めてもらった手紙等々。すぐに思い出せなくても、

探せば結構あるものだ。しかしその大切なものが、もし、破損したり、行方不明に

なっても絶望するほどのことでもないかもしれない。なぜなら、形あるものだから。

価値観は人それぞれなので、高級品=大切なもの、とは限らない。親の形見

だからといって、生活のために手放したところで誰が責めることができるだろう。

でも、やはり誰にでも、大切なものはあるのだ。

 

欲しかったものをようやく手に入れた時の高揚感。大切にしまっておきたい一方、

周りに知ってもらいたいとSNSで大公開。出世、希望校に合格、恋人関係成立、

普段、控えめな人も一度くらいは「どや顔」ってしてみたいものだと思う。これって

とても大事なことだと思うのだ。きっと自信につながるから。周りから見て、多少

なりとも変化が感じられ、それを本人から聞くことがなければ「少し残念な人」と

思われないか。もったいない・・・・そんな言葉が聞こえてきそうである。

 

さて、今回のタイトルである「手放す」というところから想像できるのは、断捨離を

始めとするお片付けブームである。手放すとは、持っているものを手元から離す

ことで、必ずしも「捨てる」ことにこだわらないようである。土地やマイホーム、愛車、

貴重品のようなものを「手放す」時は、むやみに捨てるわけではない。

一方、捨てることも含め、身近なものを手放すと言えば、衣料品あたりがすぐに

思い浮かぶだろう。言い方は悪いが、使い捨ての扱いでもある。赤ちゃんや

子ども用の衣服をいただいたり、自ら購入しても、数年たてば、サイズの問題で

やがては必要なくなる。2人目を希望しないのなら、それらは「捨てる」よりは、

新しい家族を迎えた人に譲ったり、必要とする、世界の人に届けてあげるのも

一考だろう。リサイクル、リユースできるものは、必要とする人に渡るように循環

させていくのが世の流れである。

 

実は、今回、最も触れておきたかったのは個人のコレクションなのだ。マンガ、

CD、フィギュア、アクセサリー、キャラクターグッズ等々。これらを手放すのは

どんな時なのか。手放すことはない!コレクターはそうおっしゃる。もっともである。

お金、時間、どれほどそれに費やしてきたたことか。青春そのもので、自分が

自分でいられるのは、それがあるからだ!!そう言われてしまうと、他人は介入

できないのである。私も実際、そんなノリでいろんなものを集めてきた。マンガも

すでに100冊以上あり、収納スペースの限界を超えている。仮面ライダーの

ベルトとそれを動かすためのスイッチ(笑)、実に50種ほど。武器や小道具、

すべて揃えて、悦に入ったのは7年前。仕事を通じて手にするアーティスト、

作品の関連グッズ多数。自ら購入したのはまあいいだろう。問題は、いただき

ものの各種アイテムだ。中には関係者や当人のメッセージやサインが入るなど、

ファン垂涎のものもある。もちろん自分にとっても大切であることは変わらない。

これらを捨てることは、相手を裏切ること。つまり、だ。それはできないのだ。

ただ、我が家は狭い。2人の子が成長するスピードは止められず、森家で最も

求められるのは部屋のお掃除改革で、具体的には、私の私物を置くスペースを

もっと減らせというプレッシャーだ。レンタル倉庫という選択肢もあるが、それを

使用したとしても本質は何も変わらない。手放すことを実践しない限り、無限

ループに陥ってしまうのだ。

 

データはクラウドで管理・共有する時代。いっその事、形のある身の回りのものも

同様に扱うことができたらいいのに・・・そんなことを妄想し、異世界物の小説を

書いている作家の気分に浸る。今は笑っていられるが、いつ事態が急変するか

分からない。手放すことは、将来を考えること。

 

我が家に近藤麻理恵さんの著書、まさに、例のあれがあるのだが、怖くて表紙を

めくれないのだ。ラジオCMじゃないが、「俺も交換されるんやろか~」。いや、

「手放されるんやろか~」、か?

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2019年7月17日 (水)

7月18日(木)の『Yes! Morning』

◆7時18分頃~『かいじメッセージ』
山梨県からのお知らせコーナーです。

◆7時40分頃~『TOYOTA Sports Energy』
スポーツの話題をお届けします。

◆7時50分頃~『#エンタメCLOUD』
最新の芸能ニュースをお届けします。

◆8時17分頃~『Lucky Countdown』
1日の運勢を星座別にカウントダウン!

◆8時23分頃~『朝刊Smart Capture』
新聞紙面から、スポーツ/芸能/文化など様々な話題をお届けします。

◆8時30分頃~『やまなしを食べよう』
やまなしのくだもの ・ 野菜 ・ お肉など、調理方法を交えて“おいしい”をお伝えします。
桃をピックアップします。

◆9時10分頃~『富士の国やまなし』
山梨の観光情報をお伝えします。
北杜市の清里フォトアートミュージアムで8月4日(日)に開かれる「ピンホールカメラワークショップ」をご紹介します。

◆9時30分頃~『はぴねすくらぶラジオショッピング』

2019年7月11日 (木)

森雄一の週一エッセイ 第11回「待ち焦がれる」

東京・新宿の待ち合わせのメッカ「新宿の目」が傷つけられた。このニュースに

驚いたのは一定の年齢以上の人だろう。4~50代以上か?現代の若者に

「新宿の待ち合わせ場所は?」と聞いても、「新宿の目」と答える人はどの程度

いるのだろう。

新宿駅西口の地下部分に突如現れる大きな「目」。ビルの名前はスバルビル。

ガラスでできたその「目」は、待ち人を見つめるかのようにそこからじっと動かない。

いや、実は動く。待ち人を見つめるというよりも、辺りを監視するかのようだ。

光ったり動いたり、まさに新宿西口の象徴。

 

東京に限らず、どの街にも待ち合わせポイントがあるものだ。駅の改札前は

定番中の定番。昔はここに伝言板というのがあったものだ。スルーすることが

できないのは、渋谷・ハチ公、池袋・いけふくろう、新橋・蒸気機関車前等、

とても有名で、誰もが見つけやすい。逆に、大勢の人の中から待ち人を探す

のに苦労することも。小説の中に出てくる待ち合わせシーン。歌の歌詞にも、

待ち人を想う表現があったり、人が出会うことはドラマティックである。

 

遠くに待ち人を見つけ、笑顔で手を振る。それだけで十分、絵になるし、想像

するだけでこっちまで笑顔になる。人を待つというのはそういうことなのだろう。

現在、放送中の朝の連続ドラマ「なつぞら」。戦争で離ればなれになった兄妹

3人が、徐々に昔を取り戻すかのように引き寄せられる。会えて涙、会えなくて涙。

待ち合わせ場所はそれぞれが作り出していき、引き寄せられていく。

恋人に置き換えてみよう。告白され付き合うことになった彼氏とデートするため、

待ち合わせ時間より30分以上早く到着した彼女。付き合い始めは受け身でも、

いつの間にか完全に彼のとりこになっている。文字通り、fall in love、恋に落ちた。

30分も早く到着し何をするのか?現代の人ならそう思うはず。これから好きな人と

会えるのだ。会ってから、何を話そう、どこへ行こう、手はつないでくれるかな、

もしかしてお部屋に・・・・

この、想像力を巡らせるには30分でも足りないかもしれない。それくらいに

2人の様子を想像したり、自分を恋愛小説の主人公にして妄想したり、時には

ニヤけてしまったり、何度も腕時計を見てしまうくらい、待ち時間は、大事なもの

だったのだ。

 

今は「暇つぶし」ツールが充実していて、「待つ」という行為そのものが苦では

なくなっているとようだ。でも、待ち人中にはもっと相手を考える時間にしては

いかがだろうか。異性に限らず、友人に対しても、これまでの相手との関係を

振り返ったり、今日はどんな報告をしようかなど、そう考えながら待ってみると、

ツールに頼らなくても楽しい時間になりそうな気がしないか?11_013

私は「焦がれる」という言葉が好きだ。異性を想う気持ちや、あこがれなどを

持った時などに使う。想い焦がれる、待ち焦がれる、などと使われると、その

表現を目にするだけで胸熱になる。中学生の時にラジオから聞こえてきた

ギターのイントロに惹かれ、やがて大好きになった、38 Specialのヒット曲

「Caught Up In You」邦題は「想い焦がれて」。文字通りに訳すと、あなたに

捕えられる(汗)、それを意訳すれば「君に夢中さ」というわけだ。文学的な

表現のタイトルになるのは歌詞に秘密があるのだろうし、興味が沸いたら

調べてみたらいい。

 

久しぶりに、待ち焦がれるような「待ち合わせ」をしたいと思わないか?