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2018年11月20日 (火)

11月25日放送 第八十二回は 新美南吉 作『ごん狐』

Photo (たけごんさん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 名作をセレクトし 朗読させていただきます。

今回 朗読するのは、新美南吉の書きました「ごん狐」です。
11月4日の放送で「巨男の話」をお送りしたとき、やはり、新美南吉といったら、ごん狐でしょう...!
という話になり。
この物語の季節が秋ということもあって、取りあげてみました。

新美南吉のプロフィールは、こちらのページをご参照ください。

51p678kvhql_sx258_bo1204203200_《ごんぎつね (日本の童話名作選) 》
新美 南吉 (著), 黒井 健 (イラスト) 偕成社 (1986/10/1)

「ごん狐」は新美南吉の代表作ですが、1930年、彼が17歳の時に書いたものです。
この物語の舞台である愛知県半田市は南吉の生まれた土地で、
彼が幼少のころに口伝えで聞かされた物語を基に創作されました。
南吉は4歳で母を亡くしており、孤独でいたずら好きな狐の話は、自分を投影した姿なのかもしれません。
最初は『赤い鳥』の1932年1月号で発表され、南吉の死の直後、
1943年9月30日に刊行された童話集『花のき村と盗人たち』(帝国教育会出版部)に収録されています。

小学校の国語教科書に載っているお話として、ご存知のかたも多いでしょう。
1956年、大日本図書の国語教科書に採用されたのが最初で、ついで1968年には日本書籍、
1968年には東京書籍、1971年には光村図書、1977年には教育出版、1980年には学校図書、
1989年には大阪書籍の国語教科書に採用されました。
学芸会の演目にもよく用いられています。

1985年には毎日放送製作・TBS系列放送の「まんが日本昔ばなし」が、
番組10周年記念として、アニメ映画も制作していますね。

お聴きくださっての あなたの御感想 お待ちしています。
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さらに。この番組ブログの扉のサンセット写真は いつも夕陽・夕焼け・夕景を掲載しています。
最初の頃は、無料の壁紙を貼っておりましたが、
最近、投稿していただいた写真を載せさせてもらっています。
あなたも、綺麗だなぁ〜というサンセット写真が撮れたら、ぜひ。

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日曜日の午後。17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー。

東京や関東近郊の皆様は78.6MHz、甲府は83.0MHzにチューニングして、
その他 全国の皆様は、LISMO WAVEや radiko.jpプレミアムでお楽しみくださいね〜♪

スマホやパソコンで聴けるアプリradiko.jpプレミアムでは、タイムフリー機能で、聴き逃しても 1週間以内なら いつでも聴くことが出来ます。
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御感想をいただきました。

新潟のタケゴンさん:
ゴンという名のビーグル犬を飼っていたので「ごん狐」は楽しみにしておりました。
タイトルは聞いたことがありますが、ストーリーは全く知らなかったです。
「ごんは、、」というと、逆三角形で目が細い絵本的なキツネの顔が思い浮かびましたが、
同時にわが家に君臨していたおバカ犬のゴンの顔も交互に思い浮かび、
ちょっとほのぼのしつつ聞いてました。
こんな結末は想定してなかったので、ラストシーンの衝撃が胸にのこります。
「罪を憎んで人を憎まず」は、私にはなじめない考え方でした。

でも、ごんの最期が残念すぎるので、それも良いかと思うようになってます。

匿名希望のカワサキさん:
いつも楽しみに拝聴しています。
小学校の教員なので、どうしても譲れない意見を一つ、申し上げます。
兵十の読みについて、一時期「へいじゅう」と読んだ時も有りましたが、
今では「ひょうじゅう」と読ませています。
聴いていた子供たちは、みんな???と感じたことでしょう(笑)

小川より:
ご指摘ありがとうございます!
まったくのケアレスミスです。
最初のほうは「ひょうじゅう」と読み、後半は「へいじゅう」と読んでいます。
ルビを振り忘れたためのミスです。
今後、このようなことのないように、気をつけます。
また、奇譚の無いご意見をお送りくださいね。
ありがとうございました。