2019年3月12日 (火)

3月17日放送 第九十八回は 楠山正雄 作「和尚さんと小僧」「たにしの出世」

Photo_3 (いるまだむさん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 名作をセレクトし 朗読させていただきます。

今回 朗読するのは、楠山正雄 作『和尚さんと小僧』『たにしの出世』の二編です。

楠山正雄は、(1884年11月4日 - 1950年11月26日)は東京出身、
大正から昭和の戦後初期にかけて活動した 演劇評論家、編集者でまた、児童文学者です。Unknown
東京専門学校(現在の早稲田大学の前身)英文科卒。
評論家、公正係、百科事典の編集など、1938年まで出版社で正社員として在籍、 
芸術座で台本を手掛け、母校の早稲田大学でも近代演劇について教鞭を執ったこともあります。

児童書の翻訳の公正係を担当したことを機に、児童文学の編集・翻訳・再話を関わるようになり、
全集シリーズの編纂、自らも創作に携わる過程で、鈴木三重吉が立ち上げた『赤い鳥』にも参与します。

演劇・辞典編集・児童文芸の三分野で創造的編集の才を尽くし、多くの基礎を作っています。
演劇では、「近代劇選集」「近代劇十二講」「ファウスト」「楠山正雄歌舞伎評論」
翻訳では、「家なき子」「ふしぎの国のアリス」「イソップ物語」、
自らの創作では「苺の国」「二人の少年と琴」などがあり、
なかでも「日本童話宝玉集」の日本昔話は、以後何度も再刊・再録されています。

今日、お届けする一つめ「和尚さんと小僧」は、まるで、一休さんの世界♪
けちな和尚さんと賢い小僧の小話二つのエピソードで成り立っていますが、
今回はその第一話を朗読します。
美味しい飴を食べて欲しくない和尚が「食べたら死ぬ」と言ったのを逆手にとった小僧は・・・


250pxootanisiもう一つの「たにしの出世」は、童話春秋社から、1948(昭和23)、
1949(昭和24)年発行された『日本童話宝玉集(上中下版)』に収められています。
一寸法師にも通じるようなお話ですが、微笑ましく聴いていただけるのでは?




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2019年3月 5日 (火)

3月10日放送 第九十七回は 江戸川乱歩 作「押絵と旅する男」

20180603_1 (タケゴンさん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

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今回 朗読するのは、江戸川乱歩 作『押絵と旅する男』です。

太宰作品に次いで、このサンセット・シアターへの登場回数が多いかと思いますが、
取りあげると、「面白い!」と反響も大きいのが 江戸川乱歩作品です。
今回は、以前にGOOD DAY水曜日の「もの語り」のコーナーでも取りあげたことがあり、
乱歩ファンの中でも 特に人気の高い物語です。

この作品は、博文館から発行されていた「新青年」1929年(昭和4年)6月に発表され、
「江戸川乱歩全集 第三巻」平凡社刊(1932(昭和7)年1月)に収蔵、
現在では、「江戸川乱歩全集 第5巻 押絵と旅する男」光文社文庫、光文社
(2005(平成17)年1月20日初版1刷発行)で読むことが出来ます。51yxs9pctdl_sl500_

あなたは、明治時代、浅草公園に 通称「十二階」と呼ばれた『凌雲閣』なる
眺望用の高層建築物があったこと、ご存知ですか?

Ryoun2

Ryounkaku1890年竣工、高さ52mの12階建の凌雲閣は、当時、日本で最も高い建築物、
一躍 東京名所となりましたが、
1923年の関東大震災で半壊し、解体されてしまったため、今は往時の面影を偲ぶことは出来ません。

この物語は、富山で蜃気楼を観た帰りの汽車の中で、大きな絵の額を持った老紳士に出会うところから
始まります。
浅草十二階の最上階の展望台から下を双眼鏡で眺めて、絶世の美女を見つけてしまった男のはなし。
その娘に逢いたさ一心で、そこに通い詰めた男は・・・

摩訶不思議な怪しい展開が、なんとも乱歩らしいのですが、
どこか慈愛と哀愁に満ちていて、読後感が じんんわり せつないのです。

話の中で、昔あった「のぞきからくり」についても触れられています。

新潟市 巻郷土資料館に保存されている本物のぞきからくりが、
埼玉県立 歴史と民族の博物館ロビーで公開された時の模様が 
帝大生ゆめじの大道芸日記

の中で掲載されていました。

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興味のあるかた、本家の記事を覗いてみてくださいね♪

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2019年2月26日 (火)

3月3日放送 第九十六回は 小川未明 作「赤い蝋燭と人魚」

Photo (いるまだむさん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

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今回 朗読するのは、小川未明 作『赤い蝋燭と人魚』です。
240pxogawa_mimei 小川未明は、新潟県高田、現在の上越市に1882年(明治15年)に生まれた
作家であり児童文学作家です。
本名 小川 健作(おがわ けんさく)。
日本のアンデルセン」「日本児童文学の父と呼ばれた人物です。
早稲田大学の前身である、東京専門学校専門部哲学科を経て大学部英文科を卒業、
坪内逍遙や島村抱月、またラフカディオ・ハーンの教えを受け、在学中の1904年(明治37年)、
処女作「漂浪児」を雑誌『新小説』に発表し注目されました。

1926年(大正15年)、東京日日新聞に、今後、童話作家に専念することを
発表し、数々の童話を書いていきます。
1946年(昭和21年)に日本児童文学者協会の初代会長を務め、
脳出血のため東京都杉並区高円寺の自宅で亡くなりました。79歳ででした。

短編に才能を発揮し、童話の代表作としては「金の輪」、「赤い蝋燭と人魚」「月夜と眼鏡」「野薔薇」などがあります。
今日、お届けする「赤い蝋燭と人魚」は1921年(大正10年、2月16日から20日まで、
「東京朝日新聞」に連載された作品で、小川未明の出世作となりました。
未明のふるさとである、新潟県上越市大潟区の雁子浜(がんごはま)に伝わる人魚伝説から得た発想を
元にしたと言われています。

ある北の海に住んでいた女の人魚は、人間が優しい心を持っていて、街は楽しい所だと聞いたので、
暗い海ではなく、丘で、子供を産み落とし、人間に我が子を育ててもらおうと心にきめます。
人魚の捨て子は、神社のそばの、ろうそく屋の老夫婦に拾われたのですが、
さて、この子の行く末は・・・




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【 追記 】

御感想をいただきましたので、掲載させていただきます。

山梨県のローズマリーさんから
もこさん、いつもボリュームあげて聞いています。
先週のあかい蝋燭と人魚のお話、小学生の時に読みました。
当時、ただかわいい赤い蝋燭が欲しいと思ってました。
大人になって赤い蝋燭を見つけた時、この作品を思い出すと共に、なぜだかちょっと怖いと思いました。

RN.25時のシンデレラさんから
美しい言葉と物語・・日本文学のすばらしさを改めて感じております。
今週の「赤い蝋燭と人魚」は何十年ぶりに耳にしたことでしょう・・
子どもの頃この物語を読んで何度も泣いたことを思い出しました。

おっしゃる通り母親の他人任せな考えで・・そりゃいくら良かれと思ったとしても
子どもの幸せを人間に任せ・・結局何の罪もない人魚の子も親を知らぬまま
自分の姿が人間でない引け目を感じ、育ての親に恩を感じ尽くし・・愛されようと
頑張って生きた挙句に人間の欲というエゴに売られていってしまう・・なんて。
なんという悲しい物語なんでしょう。
娘の人生がけして幸せでなかった事実に母は後悔という罰を受けたのですね・・。

2019年2月19日 (火)

2月24日放送 第九十五回は 佐江衆一 作『昇天の刺青』

Photo_2 (ぺぽーんさん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

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今回 朗読するのは、佐江衆一さんが書きました『昇天の刺青(ほりもの)』です。

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佐江衆一さんは、1934年1月生まれ、東京台東区 蔵前のご出身。
85才となられた今も、現役で小説を書き続けていらっしゃいます。
1960年、第7回新潮同人雑誌賞を受賞。以降、5回にわたって芥川賞の候補になり、
1995年、老親介護を描いた「黄落(おうらく)」第5回ドゥマゴ文学賞受賞
この作品は、はテレビドラマ化、舞台化もされました。

以前に取りあげた「水あかり」と同じく、時代小説短編集「江戸職人綺譚」に収められている短編です。
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江戸時代の九つの職人の姿を描いている中で、今日の話は
女性の刺青師、つまり「入れ墨を入れる職業」ですね。

江戸時代は、入れ墨とは言わず、「ほりもの」と呼ぶことが おもであったんですね。

 父の職業を継いで、女ほりもの師となった おたえ。
父が 筋彫り、といって、線だけをほったあとを受けて、一人の男性の刺青を完成させていくわけですが。。。
この話、私は、語りの師匠である、鎌田弥恵の公演で初めて聴きまして
その、あまりにも壮絶にして美しい表現世界に魅せられてしまい、
「語り」という世界に飛び込んでいったという、小川もこにとっても、記念すべき一作です。

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文庫本でも発刊されている「江戸職人綺譚」ぜひ、読んでみてください。
 

佐江衆一さんは、85才となられた今も、執筆活動を続け、文壇で活躍する素晴らしい作家ですが、
その文章が 簡潔にして美しい。
語りの公演では、全て諳んじて憶えて語るわけですが、文章が美しいから、すぐに憶えられるのです。

まさに、声に出して読みたい日本語です。


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【 追記 】
御感想を頂戴したので、掲載させていただきます。

RN:熊ちゃんさんから

小川もこさん
日曜の夕方 楽しみにきいてます。
昇天のほりもの 最高でした。
絵がみえて しかたありませんでした。
まるでカメラワークのように俯瞰したり、寄ったり、パンしたり、
きっと、作品自体が絵のみえるすばらしいものなのに加えて、
場面をあやつりながら いきいき演じてらっしゃるからですね。
おたえのいじらしさと強さの同居した表情が脳裏にやきついています。
なぜだろう?映像はみてないのに。。
まさにシアターでした(笑)
作業しながら聴き始めたのですが、終盤は話に集中するために手をとめてききいる迫力でした(笑)
艶とか哀しみとか 人間の業が ぎゅっと凝縮されていて
数十分の時間で とても遠いところへ時空の旅をしたような すばらしい作品でした。
私は江戸ものは、道具だてが昔のものだから、入りにくいような気がして
自分では手に取る機会が なかったのですが、
人情がかえって現代物より際立つ感じで、独特の美しい調子があって、
親切にしてさりなげない、当時の説明もあって 佐江さんの他の作品も読んでみたくなりました。
自分の目で読んでから、ラジオで小川さんの語りで聴くというのも面白いなと思います。
また、とりあげるときは ぜひ、教えてください。

_________

神奈川県のカドヨシさんから

いつもラジコで聞いています
今回も佐江先生の昇天の刺青聞き入りました
佐江先生って まるで江戸時代を生きてきた方のようですね
そして 彫り物師をやってこられたのではないかと 思うほど 描写がすばらしい
美しい天女や龍の姿が目に浮かびました
ただ なんの障害もなく 所帯をもってくらしていたのに どうして死ななければいけないのか・・・
ちょっと切なくもなりましたが
天高く駆け上っていく龍を昇天させるためには 最高のシチュエーションですよね
ぜひ映像で見たいです。映画化されないかなぁ
また佐江先生の語り もこさん おねがいします
___________

RN.25時のシンデレラさんから

佐江衆一作「昇天の彫物」、水明りに続いて心を打つ作品でした。
おたえと吉五郎が結ばれるシーンでは絡み合い睦合う九紋龍と白妙の天女が
とてもエロティックで美しくドキドキしながら聞き入ってしまいました。
ふたりの恋は燃え上がるべくして燃え上がりやがて本当の炎の中で昇天していく・・
大火の中に浮かぶ九紋龍はさぞ美しかったろう・・その姿をおたえはどんなに胸を熱く
魅入ったことだろう・・悲劇の中にあってふたりは幸せでもあったのでしょうか・・。
聞き入りながら自分の体温が上がっていくのを感じていました・・。
そして単行本をポチっと・・購入いたしました(笑)
ゆっくり今度は文字で読んでみたいと思います。

これからも楽しみに拝聴させていただきます。

2019年2月12日 (火)

2月17日放送 第九十四回は 太宰 治 作『新釈諸国噺〜破産』

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(TJS Radio 新海景基さん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

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今回 朗読するのは、太宰 治が書きました『新釈諸国噺』から『破産』です。

「新釈諸国噺」は、1945(昭和20)年1月27日、生活社より刊行されました。M77138492355_1 太宰が「世界で一ばん偉い作家」と惚れこむ井原西鶴の作品を、自由奔放に換骨奪胎。
親しみやすい語り口に、諷刺とおどけをしのばせ、天性の喜劇作家ともいえる太宰が、おなじみの説話の世界をユーモアいっぱいに描いています。
終戦前、太宰の著書のなかで一番売れていたと言われています。

以前に、このサンセット・シアターでも、この中から「貧の意地」をお届けしていますね。

物語の舞台も、蝦夷、奥州、関東、関西、中国、四国と多岐にわたっていて、
12編の短編から構成される短編集ですが、
今日は、美作(みまさか)、今の岡山県東北部の噺で、西鶴が四十七歳の時に書いた「日本永代蔵」の中の1エピソードをアレンジした作品、「破産」をお届けします。

「日本永代蔵」は、江戸時代のビジネス指南書とも言える話が詰まっていますが、
ここでは、莫大な資産を持った「万屋(よろずや)」が傾く過程が面白い。

太宰という人は・・・つくづく人間観察、また、人の悲喜こもごもを描くのに長けているなぁと
思うのであります。

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2019年2月 5日 (火)

2月10日放送 第九十三回は 太宰 治 作『お伽草紙〜瘤取り』

03_freeway (TJS Radio 新海景基さん撮影)
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今回 朗読するのは、太宰 治が書きました『お伽草紙』から『瘤取り』です。
1945年(昭和20年)10月25日、筑摩書房より刊行された短編小説集が「お伽草紙」D103d856s

「お伽草紙」の序文には 次のような記述があります。

「仕事をやめて、五歳の女の子に防空頭巾をかぶせ、これを抱きかかへて防空壕にはひる。
女の子が、もう壕から出ませう、と主張しはじめる。これをなだめる唯一の手段は絵本だ。
桃太郎、カチカチ山、舌切雀、瘤取り、浦島さんなど、父は子供に読んで聞かせる。
 この父は服装もまづしく、容貌も愚なるに似てゐるが、しかし、元来 ただものでないのである。
物語を創作するといふまことに奇異なる術を体得してゐる男なのだ。
 ムカシ ムカシノオ話ヨ
などと、の抜けたやうな妙な声で絵本を読んでやりながらも、
その胸中には、またおのづから別個の物語が...」

つまり、この「お伽草紙」に取りあげた昔話は、
太宰が防空壕の中で我が子におとぎ話を読んであげながら、
別のシチュエーションを夢想していったというもの。
実際に、各地で罹災しながら書き続けられ、同時に出版の作業も進められていきました。

困難な戦争期に、時代への抵抗の姿勢を示していた太宰。
古典や民話に取材したものを収めている、この「お伽草紙」は、
誰もが知っている昔話の、ユーモラスな口調を生かしながら、
そこに、人間宿命の深淵をかいま見させているのが、いかにも太宰たるところです。

ここで朗読する「瘤取り」に始まって、「浦島さん」「カチカチ山」「舌切り雀」
の四編を取りあげていますが、あなたは、「こぶとりじいさん」のお話、憶えていますか?

Monogatari_kobutori_jiisan

元来、こぶを取られた爺さんは、良い爺さんで、
後から行って こぶを もう一つ付けられてしまった爺さんは 悪い爺さん。
といったイメージがあるかと思いますが、太宰が創造した「瘤取り」では、
こぶをとられた爺さんは、”酒呑み”という設定。

家庭内で理解を得られず、酒呑みというものは孤独なものである。というくだりなど、

たぶんに・・・太宰治 自身が投影sign01されています。

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2019年1月29日 (火)

2月3日放送 第九十二回は 江戸川乱歩 作『モノグラム』

201811082(タケゴンさん撮影)
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江戸川乱歩は、1894年、明治27年三重県生まれ。
早稲田大学を卒業後、雑誌編集、新聞記者などを経て、1923年「二銭銅貨」で作家デビュー。
以後、「D坂の殺人事件」などの探偵小説を 次々と発表。怪奇小説、幻想小説にも優れた作品が多くあります。
代表的なシリーズに、「怪人二十面相」「少年探偵団」など。
日本の小説界に多大なる業績を残し、1965年昭和40年に70才でに亡くなりました。

 

今日、朗読する短編、「モノグラム」は、 1926(大正15)年6月に、
春陽堂から発行された「新小説」に掲載された作品です。

工場の老守衛、栗原 一造(くりはら いちぞう)が、問わず語りに語って聴かせてくれる
ちょっと不思議な経験談。ノロケ話なのか、否か...。


ちなみに、タイトルの「モノグラム」とは、2つの文字を組み合わせたもの。
ルイ・ヴィトンのLとVの文字の組み合わせが、有名というか、すぐに思い浮かびますね♪

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さて、お話の中では、どんなアルファベット文字の組み合わせが、
どんな意味を持って登場するのでしょう?

また、二つ折りの懐中鏡というものも登場しますが、
 ↓こんな感じでしょうか?

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御感想をいただきました。
ありがとうございます。

いるまだむさん:
知らぬが仏、ですよね。
最近私の身近でも大変な勘違いの大恋愛をした人がいまして、
まさにこのドラマの結末のように証拠が揃って「ちゃんちゃん」と言う効果音をつけたい終わりを迎えた人がいましたが、知らなければ…世紀の大恋愛を味わえることってあるのかもしれませんね。
面白かったです。

2019年1月22日 (火)

1月27日放送 第九十一回は 佐江衆一 作『水明り』

5 (富士川十兵衛さん撮影)
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今回 朗読するのは、佐江衆一さんが書きました『水明り』です。Unknown_2 佐江衆一さんは、1934年1月生まれ、東京台東区 蔵前のご出身。
85才となられた今も、現役で小説を書き続けていらっしゃいます。
1960年、第7回新潮同人雑誌賞を受賞。以降、5回にわたって芥川賞の候補になり、
1995年、老親介護を描いた「黄落(おうらく)」第5回ドゥマゴ文学賞受賞
この作品は、はテレビドラマ化、舞台化もされました。

1996年、時代小説短編集「江戸職人綺譚」第4回中山義秀文学賞受賞しています。
これは、
錠前師、人形師、大工、化粧師、桶師、女刺青師、など九つの職人の姿を描いていますが、
その職業についての微に入り細を穿ったような描写、そこに様々な人間模様を織り込んでいて、
江戸時代の職人達の生き様が 一編一編、心に迫ってくる傑作短編集です。

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今回の作品「水あかり」は、この「江戸職人綺譚」におさめされている短編です。
風呂桶などをつくる桶師の朝吉と、
彼を客として迎えた 身をひさぐ商売のおりん。
男女の一夜の物語。

江戸の時代、自分の家の据え風呂、それも小判型の檜の風呂に入るというのは、
朝吉と おりん、幸せ薄い二人の夢でもあったんですね...

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あるとき、語りの舞台でこの作品を聴いて、私も語ってみたい…と心に決め、
私、小川もこが 初めて語り公演で取り組んだ物語でもあるんですね。

男と女の...大人な世界、どうぞ聴いてみてください。

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御感想を多く頂戴いたしました。ありがとうございます。


Kさん、女性:
東京墨田区在住です。

今日、箱根からの帰り道に何気なく、FM FUJIにラジオのチャンネルを合わせてみたらSUNSET THEATERが丁度ON AIRされていました。

もこさんの語りに耳を傾けて今日の「水明かり」を拝聴させていただきました。

朗読の初めに「千住宿のはずれ〜」とあって、荒川か隅田川かと頭に風景が出て来る感じがしました。
また佐江衆一さんが台東区 蔵前の生まれだそうで、これもまた近い場所で親近感が湧いて来ました。
なかなか日本文学には馴染みのない生活ですが
今日のラジオを聴いて、朗読で日本文学を知るのも楽しいんだなぁ、と思いました。
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神奈川県 カドヨシさん:
いつもradikoで聴いていますが、メールは久しぶりです。
二週にわたっての「野菊の墓」。こういう続きものもいいですね。
次週どうなるのかも待ち遠しかったです。
今回の「水明かり」、とても衝撃を受けたので、感想を書きたくなりました。
ラジオでこんなに官能的なお話を放送していいのか、ちょっとドキドキしました。
映像がない分、想像が広がりますね。
いつもながら、もこさんの人物になりきる語り方、すごいなぁと思います。
おりんさんの最後の一夜、ちょっと羨ましいなぁと思っちゃいました。
実際に檜のお風呂に入ることは出来なかったけれど、それ以上の幸せを感じることができたんだろうなぁって。
せつないお話ではあるけれど、おりんの最後は、幸せな気持ちでおとっつぁんの元へ逝ったんだろうなぁと思いました。
本当は死ぬなんていけないことだけど、ま。小説なので・・・
また、色っぽいお話、期待していまーす。
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チャッピーさん:
いつも楽しく拝聴しています。
佐江衆一さんの「水明り」 もこさんが色っぽかった〜
そして、物語の中で使われている言葉ひとつひとつが美しく、
あらためて日本語ってなんて美しい言語なんだろうって気づかせてくれました。
幸 薄い二人の せつなく哀しい恋。
でも、この上なく甘く素敵な時間だったんだなぁと心が震えました。
これからもこの番組で、佐江さんのお話を語ってくれたら嬉しいです。
もちろん、自分でも本を読んでみようと思います。
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江戸川のオルカさん:
水明かり、拝聴いたしました。
とてもせつない、一夜の逢瀬。
あさきちが、人生を桶に喩えて、「一度ゆるんだタガは、締めたつもりでも、結局ばらばらになってしまう」と言っています。
そして、朝には、呼子の響きが外から聞こえてくる。
あさきちもまた、人生の最後には夢を見ることが出来たんですね。
ステキな話をありがとうございました。
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RN.25時のシンデレラさん:

これこれこれこれ!この物語をもう一度聞きたかったのです✨
以前もこさんの語り公演でこの物語を聞いたときの衝撃。

 あのときの切ないまでの感動がよみがえってきました。

 人生の最期に夢うつつのような 
ひとときの幸せがこの「おりん」の これまで背負ってきた苦しい人生に
「手向け」のように訪れたことに 悲しい中に温もりを感じました。

おりんと浅吉が情事の余韻のなかで幸せの夢を見る
胸を締め付けるような切なさに涙を堪えられません

浅吉の心の中の辛い何かが おりんの悲しみに共鳴しているようで…

きっと空には儚く淡い月が浮かび 水明りだけがふたりの一夜をそっと
見守っている…

そんな情景が浮かぶような素敵な語りでした。
あぁ…切ない。

いつかこれを 私も語りたいです。

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いるまだむさん:
いいお話ですねえ。もこさんが語ってみたいと思ったの分かりました。
学生さんの、500文あれば生きろ!といった気持ちもわかるんですけど、チッチッチッチ若いなあ、君も大人になればわかるよ、と思いました。
我々も授業でアンデルセンの「人魚姫」の授業を受けた時いったものですよ。
「声が出せなくなったのなら、紙に書いたらいいやん。」青かったなあと思います。
おりんは300文なんていらなかったんですねえ。この世のお別れにただ思い出が欲しかった。二人のごっこ遊びも素敵。語る方によって全然違うんでしょうね。

とともに、これ、お笑い芸人さんがやったとしたら、痛いバカップルとなってしまうのかな?と、
スピードワゴンさんが演じる様子など想像してみました。

短編集の醍醐味を味わえました。
読んだことない作品だったのでとても嬉しかったです。ありがとうございました。




 

2019年1月15日 (火)

1月20日放送 第九十回 グリム「ブレーメンの音楽隊」「ラプンツェル」

2 (ぽんこ2さん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 名作をセレクトし 朗読させていただきます。

今回 朗読するのは、グリム兄弟が編纂しましたグリム童話から2編
「ブレーメンの音楽隊」「ラプンツェル」
です。

ひとつめの「ブレーメンの音楽隊」は、19世紀の初頭にグリム童話のひとつとして
グリム兄弟が世に出した物語です。
ブレーメンは、ドイツの実在の大きな都市の名前で、この物語の主人公の動物たちが、
この町へ行って一旗揚げようと思うには相応しい場所なんでしょうね。
Img_2 ブレーメンの市庁舎は世界遺産となっている華やかな建物で、
かつて、豊かな繁栄を誇っていたことが偲ばれます。
その市庁舎の横に、ひっそりと建っているのが、この「ブレーメンの音楽隊」像。可愛い♪
ロバ、犬、猫、おんどり。この4匹でブレーメンを目指すなか、どんなことが起こるのでしょうか。
ひとりひとりは弱い存在でも仲間になって助け合えば、寂しくないだけでなく
大きな力を発揮できる、そして幸せを勝ち取れるという、とてもポジティブなメッセージが
こめられているお話です。

つづくお話「ラプンツェル」は、髪長姫とも訳され、2010年のディズニーアニメ映画
『塔の上のラプンツェル』の原作にもなっています。
ラプンツェルは「ちしゃ(=レタス)」と訳されることもある野菜の名前です。43739564_o2 別名、コーンサラダ。やわらかい食感で、ナッツのような風味が楽しい葉野菜です。
欧米では、若葉を生でサラダに利用しています。
妊婦が食べるのによいとされる植物で、ラプンツェルのお母さんが、妊娠中にどうしても食べたくなることが、この話の発端となります。

さらに。
ディズニーでは決して描かれることはありませんが、グリム兄弟が出した初版では、
この物語には、性的な描写があります。
主人公のラプンツェルが 夜ごと 王子を塔の中に招き入れて逢瀬を重ね、結果として妊娠。
それが露呈してしまったため放逐されたという流れなんですね。
けれども、子どもに読み聞かせるのに相応しくないということで、
版を重ねるごとに改訂されていきました。
「本当は怖いグリム童話」などと言われるのは、残酷な表現や性的な表現に対して、
こうした書き換えが、グリム兄弟が生きていた時からおこなわれたことにもよるのでしょう。

本来は、「大人の童話」なのね。と思って聞くと、違った感慨を覚えるかもしれませんね。

あなたの御感想 お待ちしています。
メールアドレス
sunset@fmfuji.jp
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さらに。この番組ブログの扉のサンセット写真は いつも夕陽・夕焼け・夕景を掲載しています。
最初の頃は、無料の壁紙を貼っておりましたが、
最近、投稿していただいた写真を載せさせてもらっています。
あなたも、綺麗だなぁ〜というサンセット写真が撮れたら、ぜひ。

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日曜日の午後。17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー。

東京や関東近郊の皆様は78.6MHz、甲府は83.0MHzにチューニングして、
その他 全国の皆様は、LISMO WAVEや radiko.jpプレミアムでお楽しみくださいね〜♪

スマホやパソコンで聴けるアプリradiko.jpプレミアムでは、タイムフリー機能で、聴き逃しても 1週間以内なら いつでも聴くことが出来ます。
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御感想をいただきました。
ありがとうございます。

ぺぽーんさん:
ブレーメンの音楽隊の感想ですが、
昔から歳をとったら悠々自適に隠居生活なんてのは、
存在してなかったんだな~って改めて思いました。 
あと、動物たちがドウボウを追い払った後料理を食べたり・その家に居座ったりで、
この話はいい話なんでしょうか? 
年寄りのせつなさはもちろんですが図々しいさも結構ありますね! 
生きるって大変。

 

2019年1月 8日 (火)

1月13日放送 第八十九回は 伊藤左千夫 作『野菊の墓』後編

4 (富士川十兵衛さん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

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毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
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2019年の幕開けに 朗読するのは、伊藤左千夫が書きました「野菊の墓」後編です。
長い小説なので、6日と13日に、二回に分けて放送しています。9784101048017
前回のあらすじは・・・

「千葉県の矢切村の旧家に住む斎藤政夫は、小学校を卒業したばかりの数え年15才。
病気で伏せっている母の世話や家の仕事を手伝うために、従姉妹の民子が政夫の家に住んでいた。
二人は大の仲良し。
それを見咎めた母から、もう子どもではないのだから、近づきすぎるなと釘をさされる。
そのことがかえって、二人の淡い恋心に火をともす。

そんなある秋の日、母からの申しつけで、離れたところにある山の畑へ棉を摘みに行く。
その道中、野菊を見つけた政夫は、民子に「野菊が大好きだ。民さんは野菊のような人だ」と言う。
対して民子は、りんどうの花を抱いて、
「急に りんどうが好きになった。政夫さんは、りんどうのような人だ」と返す。

帰宅が遅くなった二人を待ち受けていたのは、家の者たちの、二人の関係を誤解したような視線と、政夫を 予定よりも早く東京の中学校へ行かせるという母の冷酷な言葉だった・・・」

さぁ、後編は、涙なしには 聴けないかも。
朗読しながら、こみ上げてくるものをとめられませんでした...



左千夫の出身地、千葉県山武市に出来た伊藤左千夫記念公園には政夫と民子の銅像が、
建立されています。22590000109

また、1965年5月、「野菊の墓 文学碑」が、小説の舞台となった 千葉県松戸市矢切にあります。
碑には、左千夫の門人である土屋文明の筆によって、小説「野菊の墓」の一節が刻まれています。

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御感想をいただきました。

なまけたろうさん:
野菊の墓、前編後編聞かせてもらいました。
後編、涙が込み上げて仕方がなかったです。
民さんの立場だったら?正男さんの立場だったら?正男さんのお母様の立場だったら?
と思いながら聞いてました。
そしてどの立場においても、気持ちに素直に心に素直に生きたいと改めて感じました。
明日、大事な大事な人がここにいるかわからないのですから。