毎週、週替わりで様々なテーマを設けて高速道路を使ったドライブプランや高速道路に関する疑問、
SA・PAのオススメグルメなど、高速道路にまつわる情報をお伝えする「Safety Drive Plus」♪
今週は、長野県のドライブコースをご紹介します。
今回ご紹介するのは、『長野の旅欲!食欲!』
1月の諏訪は、諏訪湖が全面結氷することもあるほど朝晩は特に冷え込みます。
今年は例年より冷え込みが厳しいそうで、5季ぶりに御神渡りが見られるかと期待が高まっています。
そして、こんな寒い季節に食べたくなるといえば、やっぱりあっつ熱の「ラーメン」!
今回は諏訪人のソウルフードとして親しまれているご当地ラーメンの工場を見学して、
諏訪湖の御神渡りを見に向かいます。
それでは、都心から長野方面に向かう想定でご案内していきます!
八王子ICから安全運転で・・・Let’s Go
まず始めに訪れたのは、八王子ICからおよそ2時間、諏訪ICで降りて、一般道でおよそ10分。
諏訪人のソウルフードとして親しまれている株式会社テンホウ・フーズの本社へ。
「テンホウ」は『みんなの「テンホウ」』の名で長野県内に多く店舗を構えるチェーン店。
創業から大事にしてきた 変わらぬ味と安心価格で、長野県民に長く愛されています。
そして、ラーメンもさることながら、
ぎょうざは一般的なぎょうざと違い、隠し味の独特なスパイスが病みつきに。
また食後のソフトクリームは格別な味わいなんです。
今回はそんな『みんなの「テンホウ」』の素材を調理している本社の工場を見学してきました。
2017年に新設されたテンホウの本社工場は、2階は事務室・会議室をがあり、
そこから1階の加工食品ラインが見えるガラス張りの見学ルートが設けられています。
ドライブ取材でお邪魔した日は、取締役工場長の五味さんが、お忙しい時間を割いて、
テンホウの歴史を含め、詳しいご説明と共にご案内して頂きました。
新商品も続々登場
㈱テンホー・フーズのキー・パーソン「取締役工場長の五味さん」
と「てんつるくん」をはさんで!
因みに、テンホウの創業は昭和31年で、創業者は「百代おばあちゃん」こと大石百代さん。
長野県諏訪市上諏訪に、この地域では初めてとなる餃子のお店「餃子菜館」を開業したのが
始まりだそうです。
その当時ラーメンは、まだ世の中にない時代で、餃子とチャーメン(炒めた麺)、
タンメン(湯麺)とビーフンを使った料理などが主な商品だったそうです。
本社工場にお邪魔すると階上入り口に、「天宝 鶴の湯」という木製の看板が目に入りますが、
実は「餃子菜館」創業以前は、「天宝 鶴の湯」という小さな温泉旅館を営んでいたんだそうです。
当時は、高度経済成長期で、諏訪湖周辺にも大型のホテルが出来始め
小さな旅館では太刀打ちできないと考えての業態変更だったとのこと。
「百代おばあちゃん」は東京歌舞伎町にあった行列ができる某有名中華料理店に単身修行に行き、
大変な苦労をして秘伝のギョウザやチャーメン・タンメンのレシピを習得してきたんだそうです。
創業から半世紀。
実はギョウザの皮や具、香辛料や調味料、そしてキャベツのキムチの造り方など
「絶対に変えてはいけない」という秘伝のレシピやノウハウは、この時から続いているんだそうです。昭和48年には「餃子菜館」から「(株)テンホウ・フーズ」へと改名、会社設立。
社名の由来は「天の宝」をカタカナで読むところから来ていて
「天から授かった宝物」「大変貴重なもの」など「地域社会になくてはならない店になる」
という想いが込められているとのこと。
今や「ラーメン」をはじめ、「タンタンメン」、「バンバンチーメン」。さらに、長崎ちゃんぽんを取り入れた「テンホウメン」や「長崎皿うどん」など、徹底した衛生管理の行き届いた工場で、お客様に喜んでいただくための商品を生み出してきたというテンホー・フーズ。
お客様感謝デーでおなじみの自慢の「ぎょうざ」も勿論自社工場で作っています。
工場にはなんと!テンホウ特注のぎょうざマシンがあります。人の手で握ったものと同じになるよう調整された優れものです。これがあるおかげで年間200万食というすごい数を提供できているんですとおっしゃる五味工場長。広い工場の中にそびえ立つぎょうざマシンは存在感も抜群。何層にも練り込まれ薄く引き延ばされた皮を、丸く丁寧にカットしながら、よく練られた具を包み込んでいきます。もちろん具材のレシピ、皮の素材などはテンホウのオリジナルレシピです。
素材や産地にこだわるのはもちろん、旨みを残しドリップを少なくするため、
挽き肉と野菜などは作る直前に混ぜ合わせ、皮もこだわりの0.8㎜。
肉と野菜、皮のバランスが丁度良い比率になっているだそうです。
そして鮮度を保つために、すぐに-40度の急速冷凍庫へ入れ、
15分で鮮度と美味しさそのまま完全冷凍。
人の手に触れることなく急速冷凍できるので衛生的にも万全です。
また不思議ですが、テンホウの餃子はできたてを生のまま焼くよりも、
一回凍らすことで熟成され、美味しく焼きあがるそうです。
そして、製造の翌朝、凍ったままの状態で各店舗へ届けられます。
こうして鮮度も長持ち、美味しい状態でお客様にお届けすることができるということだそうです。
因みに、テンホウの餃子は、ある香辛料を使用して味付けさられていて、
それがテンホー餃子の美味しさの秘密で、この詳しい配合は企業秘密であり、
配合内容など、レシピの詳細は、社内でも工場長を含め、2人しか知らない秘伝とのことでした。
<株式会社テンホウ・フーズ本社、工場>
諏訪市中洲5314-1
TEL.0266-58-1100
本社工場を見学させて頂いた後、さっそく見つけた下諏訪 湖浜店で
自慢のラーメンと餃子を頂きました。
スープまで完食、大満足の美味しさでした!
さあ、テンホウ・フーズ本社で諏訪人のソウルフードの工場を見学、
そして、テンホー・タンタンメンでお腹一杯になった後は・・
1月2月の寒い時期に見ることが出来るという、諏訪湖のあの景色を見に向かいます。
諏訪湖では1月から2月にかけて、『諏訪湖の御神渡り』現象を見られることがあります。
御神渡りとは、湖全体が氷で覆われると湖面に亀裂が生じ、
氷が山脈のようにせり上がる現象をいいます。
これは諏訪神社 上社の建御名方命が下社 八坂刀売命のもとへ通った道筋といわれています。
諏訪市の無形民俗文化財に指定されている御渡り神事は古来、八釼劔神社の特殊神事で、
諏訪湖に御渡りが観測できると、
宮司や氏子の皆さんが、諏訪明神の通った道とされる氷の亀裂を拝観し、
その年の農作物、社会情勢の吉凶、気候雨量等を占い、結果を公表するというもの。
2013年の時は神事が行われ、1月22日御渡りを観測・臨時総代会、
1月25日拝観式、2月17日注進式の日程で行われました。
残念ながら、今回のドライブ取材では「御神渡り」はみられませんでした。
そこで、下駄スケート発祥の地の像が設置されていて、
御神渡りの特別展などを開催することでも有名な諏訪湖博物館にも足を延ばしましたが、
御神渡りに関する新たな新たな情報を得ることは出来ませんでした。
ただ、地元出身の学芸員の方も「こんな霧の掛かった諏訪湖は見たことがない」
とおっしゃるきりに包まれた幻想的な諏訪湖を見ることが出来ました。
近ごろは暖かい年が続き、御神渡りができない年「明けの海」となることが増えていますが、
今年はこの後(2023/1/21現在)、厳しい寒さが続くとの気象情報もあり、
今季こそはとの期待も高まっています。
ということで、今回僕は諏訪のソウルフードが作られる工場を見学し、
残念ながら実際には見ることは出来ませんでしたが、
厳しい寒さの中で見ることができる『諏訪湖の御神渡り』を見るドライブを楽しんできました。
尚、引き続きお出かけの際には、皆さまが安心安全にお過ごし頂くために、
新型コロナウイルス感染症対策のご協力をお願いいたします。
またコロナの影響で各施設の営業時間などが異なる場合があります。
詳しい情報は各施設にお問い合わせください
それでは、諏訪ICから安全運転で帰りたいと思います
番組では、ではNEXCO中日本への疑問や質問も募集しています
毎月2週目は、リスナーから寄せられた
高速道路に関する疑問や質問にNEXCO中日本の方が答えてくれます!!
高速道路を利用した際、あなたが疑問に思ったこと、あれっ?と思ったことなど
west@fmfuji.jpにぜひお寄せください!
また、中央道、談合坂サービスエリア下り線の「談合ツーリストガイド」では
長野のおすすめスポットがチェックできる冊子を設置しています。
ぜひお立ち寄り下さい。
それでは優しい運転・・・、褒められる運転で・・・・。
Let's try to drive safety!
では安全で快適なドライブをお楽しみください。