I'm"アナロギスト"
Ladies and Gentlemen
How’s Doing Today
最近改めてその魅力が再評価されているアナログ時代の作品の中から
おススメなアナログレコードを紹介するアイム・アナロギスト
今週選んだ一枚は・・・
TheWalker Brothers / TheWalker Brothers Forever
ポップスの歴史を語る上で必ず登場するキー・パーソンとも言うべきいくつかのアーチストが
ありますが、今回ピック・アップしたTheWalker Brothersは、ビートルズやストーンズなどと
並んで、正にその最右翼のひとつといえる存在でしょう。
そして、ある意味、とても特異な存在のグループでした。
それは、アメリのグループでありながら、主にイギリスや日本で活躍。
アイドル性で受けていたにも拘らず、非常に優れた音楽性を持ち合わせていて、
デビッド・ボウイやブライアン・イーノを始めとするビッグ・ネームに多大な影響を与えた存在で
あったことなど、ポップス史に大きな足跡を残しています。
Walker Brothersは1965年にデビューし、メンバーは以下の3人でした。
スコット・ウォーカー(本名:ノエル・スコット・エンゲル)
ジョン・ウォーカー (本名:ジョン・マウス)
ゲイリー・ウォーカー(本名:ゲイリー・リーズ)
ブラザーズと名乗っていましたが、実はあかの他人で、個々のキャリアも全く異なっていました。
1964年、ゲイリー・ウォーカーとスコット・ウォーカーがダルトン・ブラザーズと名乗って
クラブサーキットをスタートし、その後ジョン・ウォーカーを加えて本格的に活動を開始。
イギリスに渡りフィリップス・レコードと契約、
1965年2月にシングル「Pretty Girls Everywhere」でデビュー。
2ndシングル「Love Her」は全英チャート20位を記録。
3rdシングル「涙でさようなら」は全英チャート1位のヒットを記録した。
以降、「太陽はもう輝かない(全英チャート1位、全米チャート13位)、
「孤独の太陽」、「ダンス天国」等のヒットを放ち、イギリスのみならずヨーロッパ、
オセアニア諸国、そして、ここ日本で特に高い人気を得たグループ。
また、スコットはウォーカー・ブラザースの解散後もイギリスに活動拠点を置き、
1967年にソロアルバム「Scott」を発表。
ベルギーのシャンソン歌手、ジャック・ブレルの「Jackie」をカバーしたデビューシングルは
全英チャート22位を記録。1968年のシングル「Joanna」は全英チャート7位を記録。
またアルバム「Scott 2」は全英チャート1位の大ヒットを記録。
1969年にリリースされたアルバム「Scott 3」も全英チャート3位を記録するヒットとなりました。
1970年には映画『恋(ジュリー・クリスティ主演)』でミシェル・ルグラン作曲の主題歌を担当。 1975年に、ウォーカー・ブラザースを再結成し1977年まで活動した。
1976年にリリースされたシングル「No Reglets」は全英チャート7位を記録するヒットとなった。 1999年には映画「ポーラ X」の音楽を手掛ける。
2000年のメルトダウン・フェスティバルではキュレーターを務め、レディオヘッド、
ブラーらを招いています。
2007年、ドキュメンタリー映画「スコット・ウォーカー 30世紀の男」が全英公開された。
日本の少女漫画家、水野英子が1969年に発表したロックまんが『ファイヤー!』の主人公は
スコット・ウォーカーをイメージして描かれた事は有名。
彼らのヒット曲をまとめたコンピレーション・アルバム
TheWalker Brothers Foreverから以下の3曲を聴いて頂きました
M1)ダンス天国(Land Of Thousand Dances)
M2)太陽はもう輝かない(The Sun Ain’t Gonna Shine Any More)
M3)孤独の太陽(In My Room)
<木河 淳>