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2018年7月 3日 (火)

7月8日放送 第六十二回は akiko作『ジャズを詠む』

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(富士川十兵衛さん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 名作をセレクトし 朗読させていただきます。


第六十二回放送は 7月8日。
今回 は、ジャズシンガーの akiko が書きました
ジャズを詠む 〜 人生を幸せにする、25のスタンダード・ナンバー』です。

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今回は、日本文学の名作・・・ではなく、今年、2018年4月に発行されたばかりの
ジャズシンガー akikoさんの初エッセイ集なんですね。

C00ca2_1c1b5dc70c4d43539397ec81df61akikoプロフィール
2001年、ユニバーサル・ミュージック傘下の名門ジャズレーベル「ヴァーヴ・レコード」より
初の日本人女性シンガーとしてデビュー。
既存のジャズの枠にとらわれない幅広い音楽活動で国内外で活躍。これまでに「ジャズディスク大賞」や
「Billboard Japan Music Awards」はじめ、数々の音楽賞を受賞。

また、アーユルヴェーダやヨガの資格を取得し、不定期でワークショップやリトリートツアーなども開催している。
akiko 公式サイト


GOOD DAY昼ジャズのコーナーにakikoさんに ご登場いただいたおり、この本を読ませてもらって
とても素晴らしい内容だったので、「サンセット・シアターという朗読の番組で紹介したいなぁ」
と申しましたら、快くご承諾くださって。

この本は、ジャズのスタンダード・ナンバーを紹介する というのではなく、
25曲のジャズ・スタンダードの歌詞にインスパイアされたakikoさん自身の、
25編の 生活や記憶の数々を綴ったエッセイになっています。
表題になっているジャズナンバーは、よく知られたものもあれば、
ジャズ好きな人だけが知っている...というものも。

じぃぃん...と感動、一緒に怒ったり、笑ったり、考えさせられたり。
文才の豊かさに感嘆しつつ、akikoさんだからこその 人との出逢い、縁の
素晴らしさに心を打たれます。

今回は、
「 My Funny Valentine 」
「 Look For A Silver Lining 」
「 Over The Rainvow 」
の3編です。
akikoさんの選曲によって、
それぞれ
リンダ・ロンシュタット、チェット・ベイカー、ジュディ・ガーランド
の歌唱ナンバーも聴いていただきます。

お聴きくださっての御感想 お待ちしています。
メールアドレス
sunset@fmfuji.jp
へ どうぞ。

さらに。この番組ブログの扉のサンセット写真は いつも夕陽・夕焼け・夕景を掲載しています。
最初の頃は、無料の壁紙を貼っておりましたが、
最近、投稿していただいた写真を載せさせてもらっています。
あなたも、綺麗だなぁ〜というサンセット写真が撮れたら、ぜひ。

sunset@fmfuji.jp
へ 送ってくださいね〜〜♪


日曜日の午後。17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー。

東京や関東近郊の皆様は78.6MHz、甲府は83.0MHzにチューニングして、
その他 全国の皆様は、LISMO WAVEや radiko.jpプレミアムでお楽しみくださいね〜♪

スマホやパソコンで聴けるアプリradiko.jpプレミアムでは、タイムフリー機能で、聴き逃しても 1週間以内なら いつでも聴くことが出来ます。

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【追記】いただいた御感想です。

cloverこんにちは、もこさん。フクフクフッキーです。

 私は中途失明者となって、10年となりました。心身に障害のある人や性的マイノリティーがある人にしかわからない世界を体験している一人です。

あきこさんのエッセイを聴いて、オズの魔法使いの最後の言葉、「どうして私は空を飛べないの?」のあとに続く言葉は、「私は私の足で歩いていくためだからよ」、と、続けたいですね。

ライオンも案山子も、ブリキの人形も、魔法使いに足りない物をもらったわけではなく、自分自身で行動し、さまざまなものを得たのですよね。

私は10年間、失明しながらも、生きてきました。人とのコミュニケーションがうまくいかず、投げやりになる時期もありました。それを救ってくれた人もいました。でも、最終的には、自分自身で行動するしかないですよね。

エッセイの中に、「どんな人もみな、完璧な存在なのだと認識される世界が実現してほしい」というフレーズがありました。

私は、完璧な存在を認識してもらうことは良いでしょうが、人間の不完全な存在が、みんなで助け合ったり、無い物ねだりをしたり、喜んだり恨んだり、悩んだりするのだと思います。障害者になりたくて生まれてきたり、障害を好きな人はいないと思います。それでも、なにかしらの光を求めて、人は歩いているのかな。

clover タケゴン

高校時代、名画座で「オズの魔法使い」を見ました。内容はすっかり忘れてましたが「Over The Rainvow」を詠んで頂いて記憶がよみがえりました。

 「願いは必ず叶う、でも努力が必要」

それは、おそらく「My Funny Valentine 」のエピソードでもあきらかですが、akikoさんご自身が一番感じていることなのではないか、そんなことを思いました。

 続編も希望します。エピソードの元になった原曲もよいけれど、akikoさんの歌唱でも聴いてみたいです。