3月25日放送 第四十七回は 太宰治 作『恥』
ご案内役の 小川もこ です。
毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 名作をセレクトし 朗読させていただきます。
第四十七回放送は 3月25日。
今回 は、太宰 治が書きました「恥」です。
『婦人画報』1942年(昭和17年)の1月号に最初に発表され、
その年の6月、「女性」という単行本に収められています。
太宰治は、女性のモノローグで、一人称で語っていく、タイプの小説が
抜群に旨いですよね。
「女生徒」や「雪の夜の話」をはじめ、
サンセット・シアターでも、「葉桜と魔笛」や、「貨幣」「待つ」など女性の一人称の ものがたりを朗読してきましたが、これも、その一つです。
戸田という作家に、匿名で応援の手紙を出して、最終的に会いに行くという話で、
友人の菊子へ宛てた「主人公の私」の手紙という形をとっています。
主人公の女性が、手紙の中で小説家に呼びかける時の言葉「貴下」。
これは「あなた」にあたる、二人称の代名詞で、同等、または目下の相手に対する敬称。
男性が多く手紙などで用いる言葉ですね。
こんな言葉を使ってしまうあたり、この主人公の女性の性質、性格がわかろうというものです。
太宰自身、こういう手紙をしょっちゅう、もらっていたんじゃないでしょうか。
ユーモアの中に、シニカルな皮肉も込めている作品で、大の太宰ファンを自認する、漫才師の又吉直樹さんも 強く推薦している小説です。 女流作家の角田光代さんも推していますね♪
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SUSUMU・Tさんからの御感想:
聴いているほうが恥ずかしくなる感覚を覚えつつ苦笑しながら聴きました。
何故、恥ずかしいかというと。。
中学時代に天地真理ちゃんにファンレターを出したことがあって、
「いかにボクが真理ちゃんを好きか」を
色々書き綴ったことを思い出したからなのであります(*^_^*)
それとですね。
ウィスキーは「フォアローゼス」を呑んでいますが、
そもそもは吉田拓郎が「ペニーレインでバーボン」という歌を歌っていて、
20代後半、オレもバーボンを飲もうと思って飲み始めたわけで。
ちょうど、「恥」を聴いた日の夜の「吉田拓郎ラジオデナイト」で
「実はさ、ボクはバーボンが飲めないんだよ」
というトークがあって、
「貧乏でも みすぼらしくもない小説家」のエピソードと重なって、爆笑してしまいました。