9月17日放送 第二十回は宮沢賢治 作『やまなし・雨ニモマケズ』
(撮影:K.WATANABE)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』
ご案内役の 小川もこ です。
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私、小川もこ が 日本文学の名作をセレクトし 朗読させていただきます。
第二十回放送は 9月17日。今回 は、宮沢賢治が書きました『やまなし』『雨ニモマケズ』です。
賢治の作品は、サンセット・シアターには「よだかの星」に続いての登場ですね。
今日、とりあげる「やまなし」は、1923年(大正12年)4月8日付の『岩手毎日新聞』に掲載されました。
賢治の生前に発表された数少ない童話の一つで、小学校6年生の国語教科書に採用され、広く親しまれています。
晩春の5月の昼間と、初冬の12月の月夜。その二つの場面で、谷川の情景を「二枚の青い幻灯」として、蟹の兄弟が見る世界を描いています。
蟹の兄弟が発する言葉 「クラムボンは笑ったよ」
この、クラムボンって、なんのこと?
英語で蟹を意味する crab や鎹(かすがい)を意味する crampon に由来するとする説から、
「アイヌ語でコロボックル」のことだという説など、学者の説も いろいろあって面白いです。
あなたならではの「クラムボン」。想像してみてくださいね。
一方、『雨ニモマケズ』は、賢治が亡くなったのち、彼の残した黒い手帳に鉛筆で書かれていたもので、1931年頃、つまり、東京で病に倒れ、花巻に帰って闘病中だった頃に使用していた手帳であることから、その頃の彼が信仰していた
『法華経』の常不軽菩薩(じょうふきょうぼさつ)の精神を表していると言われています。
常不軽菩薩は自分が誹謗され迫害されても、他人を誹謗・迫害し返さなかったとか。
また、斉藤宗次郎という、キリスト教の宣教に尽力した人物の言動や生き方がモデルだとも言われています。
賢治が書いた『農民芸術概論綱要』にある言葉
「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」
その精神を表しているのかもしれません。
深い 深い 賢治の世界。
その思いを感じ、表現できるよう これからも取り組んでいきますね。
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