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2016年5月25日 (水)

最近思うこと。

近頃、いや何年も前からか。

何の罪もない女性が、人間の男性のお面を被った"鬼"にいきなり殺される事件が多すぎ

る。

乱発しているが、今も意識不明の重体(5月25日午前中現在)の女子大生アイドルの

事件には、ボクも非常に思い考えるところがある。

以下記す事は自分が中学時代、熱烈な菊池桃子さんのファンであったという経験から

来ている。憶測の域を超えない所はご容赦頂きたい。

ボクは男性女性限らず、アイドルの仕事は「異性のファンに夢を見させる事」だと思って

いる。つまりは疑似恋愛だ。だから大所帯グループが恋愛禁止にするのも頷けるし、

もし彼氏彼女が居ても絶対にバレてはいけない。それがプロのアイドルだと思う。

でも「疑似恋愛を提供する」という事は非常に危険な行為でもあると思う。

ファンの思い入れ・愛情の深さをコントロールする事は絶対に出来ない。

しかしアイドル達は彼らに手を振り、飛び切りの笑顔を振り撒き続ける。

ファンは本人の元へ届いたかどうかも分からない昔ながらのファンレターの代わりに、

最高のホットラインであるSNSに飛びつく。

特に駆け出し・事務所に入っていないフリーランスアイドル達は一歩目のファンが命だ。

彼らの心をガッチリ掴んで、ファンの拡大・ライブ観客動員大幅アップを狙っている

娘たちは多いのではないだろうか。

だからTwitterでも欠かさずリプライしている娘たちも少なくないだろう。

アイドルのランクにも寄るだろうが、つまり簡単にご本人とWEB上で会話が出来るのであ

る。そしてファンを大切にする彼女たちはライブ後に「出待ち」をしている男性たちと

親し気に談笑する事もあるだろう。

ココまで来るとアイドル自身は(全く面識が無くても)ファンは疑似恋愛の範疇を飛び越

え、"ピュアな”一方的な愛情を持ちながら、アイドルを「彼女同等に」錯覚してしまう

男性はいるのではないだろうか。(当然容疑者を擁護する意図ではありません)

つまりは自分の知らない人が自分を「恋人」だと思っている状況。

これが一人から何万人も全国に居る事をボクは「怖い」と思ってしまう。

実際付き合っている恋人同士・一緒に暮らしている夫婦だって「愛情」が一晩で「憎悪」

に変わる事だってある。

かつては美空ひばりさんも塩酸を掛けられた。

聖子ちゃんもいきなりステージに上がって来た男にブン殴られた。

どちらも犯人は「ファン」である。

昔から絶えないファンとアイドル間の事件。

時を経ても全く絶えず根強くはびこる事件には一見「有り得ない!」と言われるに決まっ

ている大ナタを振らないとダメだと思う。

それは「アイドルの完全資格化」。

これは容姿・適性などではなく、その中に

"一人のアイドル(有名無名問わず)に対して必ず一人の護衛係(武術有段者)が就く"

を義務付けるという、非常に単純だが完全にアイドルを守る為の物だ。

然るべき機関が、面接から実技試験まで護衛係を厳しくチェックし誓約書を書かせ、認定

のハンコを押されて、ようやく芸能活動が出来る。

世界でもNo1のアイドルカルチャーが発達している日本。

しかし、その割には圧倒的に「生産」だけが多く実にバランスの悪い実態が乱立している

気がします。

こんな事を最近真剣に考えておりました。

大手事務所に入っておらず、スタッフもいない発展途上の若い女性アイドル達に

「自分の身は自分で守れ」

は余りにも酷だと思うんですよね。