« 5月が終わるんだけど、明日から6月なの? | メイン | お母さん・・・・・ »

2013年6月 7日 (金)

「金曜・銀幕屋」

親愛なるリスナーの皆様。
Dです。もとい銀幕屋の「もぎり・パンフ売り」です。
本欄ではコーナー直後に主(あるじ)が紹介致しましたフィルムの補足データやらを更新致しますデス。

日本代表チームが世界最速でW杯進出を決めた今週、
すっかり影響されてしまった「あるじ」が
本日えらんだフィルムはズバリ! 「勝利への脱出」

Escapetovictory_gbspec

1981年公開、アメリカ・パラマウント作品 ジョン・ヒューストン監督。
スポーツアクションドラマです。

舞台は第二次世界大戦のど真ん中。
ドイツ南部の捕虜収容所に囚われ絶望する連合軍側の捕虜たちは、目下サッカーで盛り上がるばかり。
サッカーに興じる英軍将校の捕虜、コルビー大尉に目を止めたのはドイツ軍情報将校シュタイナー少佐。
今でこそ捕虜だが、戦前のコルビーは 英代表・ウェストハムユナイテッド所属のプロ選手。
ドイツ軍将校のシュタイナー少佐も元ドイツ代表選手。
そこでコルビーに各収容所から選抜した捕虜たちとドイツ代表チームのサッカー親善試合を持ちかける。
「連合国軍の全捕虜代表 vs ドイツ軍代表」の試合が決定する裏でドイツ軍側、捕虜たちの秘密作戦も進行。
ドイツ側はプロパガンダ試合として。捕虜側は試合に乗じた脱出の画策と。。

実はこの映画。史実に基づいています。
1942年、ウクライナを占領したドイツ軍は親善試合を催し、
結果、ウクライナ・チームは試合に勝ったものの、その多くの選手は強制収容所に消えたそうです。

しかし、この映画は「脱獄+サッカー」のスポーツアクション映画!
監督ジョン・ヒューストンお得意の男臭い痛快娯楽活劇。

さああ!サッカーファン注目!の試合場面。
連合国捕虜チームのメンバーとして、ペレを筆頭に有名サッカー選手が新旧とりまぜて登場、
映画公開当時、王様ペレのバイシクル・シュートが大いに喧伝されました。

引退していたペレや66年W杯優勝メンバーボビー・ムーアら往年の名選手も去る事ながら、
当時現役バリバリの代表選手たちのプレイにも大注目。
アルゼンチン代表、後に清水エスパルス、東京ヴェルディなどで監督をするオズバルド・アルディレス
オジー全盛期の華麗なテクニック「ヒールリフト」は、この映画に刻まれております。

他にもノルウェー代表ハルヴァー・トーレセン
スコットランド代表のジョン・ウォークなど各国の代表選手の迫力は本物
また、スタローンとともに主演のマイケル・ケインはチェルシー・サポだとの事。

主演は「かのボクシング映画」で名を馳せたばかりのシルベスター・スタローン
映画でのスタローンの設定「米軍人だからサッカーが解らん」は、この時代から もはやネタでしょうが、
スタローンも試合シーンでプロの代役を断り、実際に骨折や脱臼しながら体を張ったプレイで頑張ってます!

この映画の公開から24年後のサッカー映画「GOAL!」も観たくなっちゃいますな。

「勝利への脱出」DVDでリリースされております。
ステキな映画と共に梅雨時の楽しい週末を・・・