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2018年2月13日 (火)

2月18日放送 第四十二回は 横光利一 作『笑われた子』『冬の女』

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(富士吉田の ペポーンさん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 名作をセレクトし 朗読させていただきます。

第四十二回放送は の2月18日。
今回 は、横光利一が書きました「笑われた子」「冬の女」の二編です。

Yokomitsu_riichi横光利一は、1898年(明治31年)3月、福島県出身。
鉄道の設計技師をしていた父が鉄道の開通工事のため来ていた福島県の北会津、今の東山温泉で
生まれたのですが、父親の出身地は大分県宇佐市です。

菊池寛に認められ、1923年「新小説」に「日輪」で鮮烈な文壇デビューを果たします。
『機械』は日本のモダニズム文学の頂点とも絶賛され、
また形式主義文学論争を展開し『純粋小説論』を発表するなど評論活動も行い、
長編『旅愁』では西洋と東洋の文明の対立について書くなど多彩な表現を行いました。

1924年、川端康成らとともに「文芸時代」を創刊し、新感覚派文学の運動をおこしています。
1935年(昭和10年)前後には「文学の神様」と呼ばれ、志賀直哉とともに「小説の神様」とも称されました。


「笑われた子」は、1922年(大正11年)に書かれた短編小説で、最初のタイトルは、「面(めん)」
でした。改稿されて「笑われた子」となったのは大正13年のこと。

41ndcn8rtrl_sl500_ この作品、最後の部分に どうしても納得がいかず、5回ほど書き直し、完成に3年ほどかかったようです。

さらに、「自身の作品の中で、一番いいものになるのではないか、と思うこともある。」
とも言っています。

親に、一生の仕事を決められた主人公「吉(きち)」に、
なんとはなしシンパシーを覚えるかたもいらっしゃるでしょうか。 

もうひとつの作品、「冬の女」は、掌編で、900文字ほどの長さです。
「改造」に[1924(大正13)年、発表されました。

冬の庭先で落葉焚きをする女に、何を考えているのかと訊いて、
「秋の歌」と答えたなら止めねばならない…として、女に語りかける 台詞には、
考えさせられるものがあります。
あなたは、春夏秋冬、どの季節を愛しますか?

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本格的な春の訪れが待ち遠しい今、お届けいたします。


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あなたも、綺麗だなぁ〜というサンセット写真が撮れたら、ぜひ。

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