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2017年12月14日 (木)

12月17日放送 第三十三回は 太宰 治 作『水仙』

Dsc_8058yuuhi (Susumu・T撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。 

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 名作をセレクトし 朗読させていただきます。

第三十三回放送は 12月17日。今回 は、太宰 治が書きました「水仙」です。

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水仙」(すいせん)は、太宰治の短編小説で、1942年、『改造』の5月号に発表されました。

冒頭、「忠直卿行状記」という小説を引用してしますが、これは菊池寛の書いた時代小説で、実在の福井藩の藩主、松平忠直を描いたものです。
この殿様の異常な行状と、あるお金持ちの夫人、草田静子の行動が重なることで、
この 太宰の作品は始まります。
タイトルの水仙は、もちろん、花の名前。

この小説は、洋画家・林倭衛(はやし しずえ)の夫人だった秋田富子から、
太宰に送られた手紙をヒントに書かれたとのこと。

実は、つい先日、12月14日に、東京の紀尾井町サロンホールにおいて、
ギタリストの横田明紀男氏と一緒にジャズと語りのコラボレーション公演として 
私が語ったばかりの作品なんですね。20171214_kioichoufffko_1200
公演の時には、物語を暗記をして語るわけですが、憶えていくうちに、
ここで描かれている静子夫人に、私自身の思いが 少しずつ重なっていきました。
誇りを持って生きる。自分らしく生きる。
あなたは、何を心のよりどころにするでしょうか。
主人公の静子夫人は、どうだったのでしょうか。

ジャズギタリストの横田さんは、この話を読んで、オリジナルの楽曲を作曲し、
生演奏でステージに臨んでくださいました。

今回のサンセット・シアターでは、全然違うBGMを合わせてみます。

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