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2017年5月 2日 (火)

5月7日 新スタート!第一回は太宰 治『葉桜と魔笛』

Sunset

風薫る五月。いよいよスタート、
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』
ご案内役の 小川もこ です。 

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 日本文学の名作をセレクトし 朗読させていただきます。

普段、活字で文学を読んでいるかたも、読書タイムが なかなかとれずに居るかたも
『音』で『声』で 文学を愉しんでいただけたら幸いです。

第一回は5月7日。今回 取り上げるのは、この季節にぴったりの作品

太宰 治『 葉桜と魔笛 』です。

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明治42年6月19日 青森県北津軽郡金木村に生まれ、昭和23年6月13日 38歳で亡くなった太宰 治。本名 津島 修治

何度も自殺未遂を繰り返し、最後は 玉川上水に 愛人と入水自殺で命を絶ったことから、
退廃的な作風がクローズアップされがちですが、数々の名作の中には ユーモア溢れる作品も多く、たとえば、井原西鶴の短編を太宰ふうに新解釈で著した『新釈諸国噺』などは 愉しく読めるものです。

特に、太宰と山梨県との関係は深く、井伏鱒二の紹介で、甲府市出身の石原美知子さんと結婚し、甲府に住んでいた時期がありました。
結婚後の5,6年は、精神的にも安定して、数々の優れた作品を世に送り出しています。

また、ベストセラーとなった『斜陽』や、『女生徒』「ヴィヨンの妻』など、女性の一人称で もの語る作品を多く残しています。

この作品「葉桜と魔笛」は まさに、美智子さんと結婚した直後である甲府に暮らし始めた頃、昭和14年6月に発表した作品で、女性の一人称の短編です。

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老婦人が、昔を回想しながら 妹との思い出を語っていくもので、
葉桜の頃、五月に起きた 不思議な出来事。
青春とは 生きるとは 愛する者を思いやるとは・・・

様々なことに 思いを馳せることが出来るでしょう。

よろしかったら、ぜひ。
あなたのご感想をお寄せくださいね。

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sunset@fmfuji.jp
で、いつでもお待ちしています。

日曜日の午後。17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー。

東京や関東近郊の皆様は78.6MHz、甲府は83.0MHzにチューニングして、
その他 全国の皆様は、LISMO WAVEradiko.jpプレミアムでお楽しみくださいね〜♪

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