鉄ちゃん道、どう?~新橋駅探索~
今日は夏休みの総決算、先週の東京駅探索の続編として、新橋編をお送りしましょう。
日本の鉄道発祥の地として、忘れてはならないのが新橋駅です。
新橋駅は、日本の最初の鉄道ターミナル駅として1872年、明治5年に建設されました。
現在の新橋駅からは東に500メートルほど行ったところに、できるだけ忠実に再現したという、
旧新橋停車場があります。
小規模の鉄道博物館といった感じで、常設展示と企画展示があり、
常設展では、駅舎の基礎部分である石積みが残されています。
入り口に最初の見どころがあります。
コケで覆われた古い石段は当時9段あったそうですが、その一部が残されています。
旧新橋停車場そのものはそれほど大きくなく、2分程度でぐるっと一周できますが、
正面入り口の反対側にはプラットホームが再現されています。
周辺はサラリーマン憩いの場となっています。
演劇のステージから伸びる花道のようですが、長いホームの一部が再現されています。
そのホームの片隅に、短いレールが敷かれていて、
その端にはゼロマイル標識というものがあります。
1870年、明治3年に測量の起点となる最初の杭が打ち込まれたことを記念して、
3メートルほどのレールとともに復元されたものです。
それでは、現在の新橋駅に戻ってみましょう。
新橋駅のシンボルともいえるのが蒸気機関車の展示です。
駅の西側は広場になっていて、待ち合わせ場所にもなり、
誰もが目にするところに蒸気機関車がどどーんと展示されているのが目立ちます。
1日3回、汽笛が鳴るのにご注目。正午、午後3時、午後6時と3回のチャンスがあります。
続いて、新橋駅から東京駅へ向かって線路沿いを歩いてみましょう。
ほとんどが高架されていて、
外側部分は赤レンガがアーチ状に積み上げられて線路を支えています。
そのアーチ部分がいろんなお店の入り口になっているのが面白いです。
有楽町駅の南側は橋の下に赤提灯のお店が密集しているので、上野駅周辺もそうですが、
特に夜に行ってみると面白いんですね。
耐震工事中のところが多いものの、新旧コラボの入り口は面白いです。
新橋駅から東京駅まで、歩いてみると大体30分くらい。
今週末、東京方面にいらっしゃる鉄道好きの方がいらっしゃれば、
夏休み最後の週末ですし、日本の鉄道が始まったところを歩いてみていただければと思います。