鉄ちゃん道、どう?~外国人旅行者の鉄道利用状況①~
鉄分モリモリでお届けする鉄ちゃん道、どう?
今日は、外国人旅行者の鉄道利用状況をレポート
ご存知の通り、ここ数年の外国人旅行者はうなぎ上り、
去年は1300万人を超える外国人旅行者が日本にやってきましたが、
今年は3月までの数字ながら、去年の同じ時期に比べて40%以上も増えて、
すでに400万人を超えています。
このままのペースで行けば、1500万人は軽く超えそうです。
今回、日本政府観光局に行って、お話しをうかがってきました。
ご対応いただいたのは、JR東日本出身で、
インバウンド戦略部の谷口さんと、広報を担当する松田さん。
鉄道旅行する場合、お得なプランやICカードを利用することによって、
少しでもお金の節約を計ることがありますが、外国の方も上手に鉄道を利用しています。
代表的なのが、ジャパンレイルパス。
これはJRグループが外国人に対して発売しているもので、
自分の国を出発する前に手続きをして、日本国内で引き換えます。
一週間単位のパスで、一週間は29,110円、二週間は46,390円、三週間は59,350円。
高い?そんなことないんですよ。
これさえ持っていれば、全国のJRの各路線、JRのバスもフェリーも乗り放題
もちろん新幹線や成田エクスプレスも、追加料金なしで乗れるので、
長距離移動する旅行者にとっては、圧倒的な安さを誇るんです。
注目するのはその利用実績。正確な数は発表されていないものの、
先月の国内でのジャパンレイルパス交換数は過去最高だったそうです。
再び日本にいらっしゃる方は、より地方への旅行を希望されるそうです。
そんな彼らに勧めるのは、鉄道プラスレンタカー。
「レイル&ドライブ」というそうですが、国際運転免許証を作って、
駅から先は車に乗ってドライブというスタイルを勧めているそうです。
かつては海外旅行する際に欠かせなかったのがガイドブックですね。
私たちも外国に行く際は、分厚いガイドブックを持参で行ったものですが、
今は手元に情報を集められる端末があります。
外国人旅行者もスマホやタブレットを片手に情報を集めて旅行にいかしています。
主要な駅では、周辺で使えるWi-Fiを整備していて、
独自に観光情報を提供しているところもあります。
現在、日本政府観光局では、観光認定案内所というものを整備していて、
全国で528カ所あるそうですが、それぞれが地元の観光情報をアップデートして、
日本政府観光局のサイトからそれらをダウンロードできるようになっています。
つまり、外国人旅行者は、
目的地の最新の観光情報を、日本政府観光局のウェブサイトから入手しているんです。
山梨県内では、甲府市観光案内所、県立富士ビジターセンター、山中湖観光案内所、
道の駅こぶちさわなど13カ所が観光認定案内所になっています。
外国語対応はどの程度か、Wi-Fiは使えるかなど、向かう先がどうなっているか、
外国人旅行者は事前にこういったサイトで確認することができるんですよ。
日本政府観光局の外国人向けのサイトを見てみると、
富士山関係の情報が最初に出てきたのには納得。
他富士芝桜祭りや、浅草にあるアミューズミュージアムで行われているサムライ&忍者ショー。
新宿にあるロボットレストランで行われるロボットショー、
東京タワーで行われている、ワンピース展などなど、
日本人が見ても楽しめるイベントが、外国の方にとっても魅力的なコンテンツのようです。
こういった場所へ行くにも、やはり鉄道が欠かせないということで、
限られた期間に、希望することをすべてかなえるには、本数が多く、時間が正確な鉄道は、
最も信頼できる足になっているようです。
急増する外国人旅行者の、心強い移動手段である鉄道。その魅力はまだまだあります。
来週のこの時間も、外国の方の鉄道利用状況をお届けします。
県内の観光業に携わっている人は必聴です