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2014年7月10日 (木)

鉄ちゃん道~富士急行編~

昨年、富士山が世界文化遺産に登録されて以来、特に乗客が増えているという富士急行。

路線の名前にも、駅の名前にも「富士」とあるように、
外国人にもとても分かりやすい鉄道会社といえるでしょう。
そして、鉄道ファンにとっても、富士急行の列車はワクワクするものが多いんです。
私もこれまで何度も富士急は利用しています。
今回は初めてフジサン特急に乗ってみました。

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先頭車両からの眺望はいかほど?運転士よりも前っていいですね。

大月駅と河口湖駅間、駅の数は18、特急が止まるのは5駅。
富士急行の最大のウリと言ってもいいのが、バラエティに富んだ車両ではないでしょうか。
いつ駅に行っても、違った車両に出会えるのが特徴だと思います。
この夏は、成田空港からJRの成田エクスプレスが乗り入れることでも話題になっています。

Dsc04399

フジサン特急には、独自のキャラクターが所狭しと描かれ、目が離せない!?
取材中、こんな車両も見かけましたよ。

Dsc04396

鉄道ファンからすると、どこかで見たことのある車両だなあと気づくはず。
代表的なのはフジサン特急でしょう。
2001年まで東京—長野間を走っていたパノラマエクスプレスアルプス号は、
塗装を変えて今は山梨の線路を走っています。
進行方向前方には客席が並び、運転席はその後ろ。
観光に特化した車両として一つの時代を作りました。
今は、富士山をのぞむという、最高の眺望で活躍しています。

さらに、かつて新宿—高尾間を走っていた京王線の5000系も富士急行にやってきて、
様々なデザインがほどこされて走っています。
その他、山手線や京浜東北線で活躍していた205系も富士急行で走っているんです。

時間によっていろんな車両を見ることができる、富士急行にはこんな魅力があります。

富士急行の若手鉄道マン、山本浩平さんにいろいろお話をうかがいましたが、
富士急行の路線は緩やかに登って行って、かつカーブが比較的多いので、
マックスのスピードは時速60キロだそうです。
観光列車の意味合いが強い路線だけに、
このスピードは景色を楽しむにはぴったりだと思います。
フジサン特急内には大型モニターがあって、現在の標高がリアルタイムに表示されます。
富士山駅に到着した時に見てみると、標高809メートルでした。

Dsc04392

車内ではキョロキョロしていいんです。
普段利用している車両と何が違うのか見つけてみよう!
道中、リニア中央新幹線の見学センターの看板を見つけました。
大月駅を出て2つ目の田野倉駅と禾生(かせい)駅の間に
「リニア見学センター」があり、リニアの実験線が走る高架橋と富士急行が交差します。
「交差」という視点で言うと、東富士五湖道路とも交差する地点もあります。

三つ峠駅を出てからすぐに、「晴れていれば左側に富士山が見えます」という
アナウンスがありましたし、下吉田駅には、
かつて東京と鹿児島を結んでいたブルートレイン「富士」の車両が展示されていました。
富士つながりですね。

富士山駅に到着すると、残る停車駅は2つ。
富士急ハイランド駅、河口湖駅、こちらに向かうにはスイッチバックで進んで行きます。
鉄道ファンには嬉しいスイッチバック。山梨でも体験できます。

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この駅に来れば、富士山に登ったも同然?

改めてフジサン特急を見てみると、いろんなかわいい富士山のイラストが描かれています。
一番人気の「フジサンクン」を始め、「ムッシュフジ」、「フジホッペ」、「ネムリフジ」、
「フージー」、「フジッパー」などなど、こんな遊び心あふれる車両はなかなかありません。
現在、フジサン特急は1編成ですが、この夏から小田急電鉄のロマンスカーRSEを導入して、
もう一つのフジサン特急が導入されます。
それに合わせて、新たに考案された富士山のイラストを含め、
151のイラストから、車両に描かれる50のフジサンキャラを選ぶ総選挙が先日、実施されました。すでに結果は発表になっていますが、先頭車両に描かれるのはどれか、
はたまたこれまで人気のあったキャラは再び描かれるのかなど、
鉄道ファンを巻き込んで楽しい展開がこの夏にあります。

富士急行のフジサン特急のホームページでは、
「フジサン特急キャラ選挙、結果発表のうた」を聞くことができます。
これを歌いこなせば、フジサン名人になれるかも。

富士急行は、鉄道運営だけではありません。
富士山の山梨県側五合目「富士急・雲上閣」も富士急行が運営しています。
「ちょっとお洒落な山のファミレス」をコンセプトにしたレストランでは、
料理家・栗原友さん監修のこだわりメニューを提供し、
標高2,305mでのお食事を楽しむことができます。
宿泊スペースではプライバシーを確保したカプセルホテルスタイルの客室を新設、
休憩にも利用できるよう、時間貸しシステムを導入するそうです。
他にも、登山開始直前になるので、栄養補給に配慮した食事メニューの提供や
登山に役立つアイテムの販売も行うそうです。
富士登山前には、必ず寄って下さいね。