⁂山梨のおすすめドライブコース⁂
毎週週替わりで様々なテーマを設けて高速道路を使ったドライブプランや高速道路に関する疑問、SA・PAのオススメグルメなど、高速道路にまつわる情報をお伝えする「Safety Drive Plus」
今週は!山梨のおすすめドライブコースをご紹介します!
今回の旅のテーマは…
世界最古の温泉と秘境の花火です。
日本で一番人口が少ない町が、山梨県の早川町です。
しかし、人口は少なくても、この早川町にはたくさんの魅力があります
そこで今日は、夏にピッタリの早川町のドライブスポットを
2か所、めぐっていきましょう!
それでは、都心から山梨方面に向かう想定でご案内していきます!
八王子ICから安全運転で・・・Let’s Go!!!
ということで、八王子からおよそ120キロ。双葉ジャンクションから中部横断道に乗り、
下部温泉早川インターで降りて、そこから車でおよそ60分。
やってきたのは、『西山温泉 慶雲館』。 西山温泉 慶雲館は、早川沿いの傾斜を利用して四季折々の深山幽谷の風景に
溶け込むように建てられた温泉宿です。
慶雲館の歴史は、藤原鎌足の長男、真人が開湯したという飛鳥時代に遡ります。
以来、慶雲館は千年以上一度も涸れることのない源泉に恵まれて、
多くの人々に愛されてきたというギネス認定の世界最古の温泉旅館。
ボク木河がドライブ取材お邪魔した日は、酷暑に近い暑い土曜の午後。
慶雲館に通じる南アルプス街道は深山幽谷の表現通り、
道中は携帯の電波も通じない箇所も多く急なカーブも多く、注意深い運転を要求されます。
特に、現在はリニア新幹線の工事用車両の通行も多く時間に余裕を持ったドライブ計画が必要です。 HP.等のインフォメーションでは、下部温泉早川インターから約50分と案内されてますが、 工事用の大型ダンプカーの行違い退避の待ち時間等を考慮して1時間は予定しておいた方が安心です。 ただ眼下に望む 早川の岩肌を始めとした大自然が時間をかけて創り上げた景観は
素晴らしいのい一言
ボク木河は絶景を眺めながらの水分補給休憩をはさんだため
インターからは70分余りのドライブでした。
さて現在の慶雲館は、1997年リニューアルされた現代建築の機能と安全性を土台にしながらも、
自然の木をふんだんに使った日本古来の伝統美溢れる優美なホテル。
早速、今回のドライブ取材でお世話になった慶雲館、総務課長の森田さんのご案内で
館内をゆっくり体験させて頂きました。
何と、館内の温泉は勿論、お部屋のシャワー、給湯にいたるまで源泉かけ流しで
加温加水は一切なく、溢れ出る源泉の量で温度調節をするという何とも贅沢な温泉。
泉質は低張性アルカリ性高温泉で無色透明で、
かすかに温泉特有の香りがあり、肌に触れるとツルっとした気持ちの良いおんせんでした。
特に奥深い山あいの景色に溶け込む野天風呂でのひと時は、至福の味わいです!
そして、今回は時間の関係もあり、味会うことが出来ませんでしたが、
森田課長によりますと、自慢のお料理は、既製品を一切使わず、
すべて料理人の方が丹精込めて造り上げた逸品揃いだそうです。
本当に一度は、ゆっくり訪れてみたい温泉旅館です!
『西山温泉 慶雲館』
山梨県南巨摩郡早川町西山温泉 慶雲館
問い合わせ:055-648-2111(西山温泉 慶雲館)
http://www.keiunkan.co.jp/
さて、1300年の歴史を持つ温泉につかった後は
夏の早川を体感できるイベントの取材へ向かいます。
西山温泉 慶雲館からおよそ40分、着いたのは、早川町雨畑にある「硯匠庵」です。
この「硯匠庵」の館長である天野さんは、
毎年8月15日に開催される「雨畑湖上祭」の実行委員会の代表も務めてらっしゃいます。「雨畑湖上祭」について話を聞く前に、まずは「硯匠庵」の硯について、色々お話を伺うとともに、
館内に展示されている硯や、その材料となる遠赤外線を発しているという
雨畑真石を利用した作品を見せていただきました。
昭和天皇にも献上されたという芸術品ともいえる硯の名品「雨畑硯」。
その歴史は、元禄3年(1690年)雨宮孫右衛門が身延山参詣の途中、
富士川支流の早川河原にて黒一色の流石を拾い、これを硯にしたことが始まりとされています。
以来、硯づくりの研究が重ねられ、天明4年(1784年)に将軍家へ献上したことから、
その名が広く知られるようになったと言われていて、
現在では山梨県の無形文化財にも指定されています。
また雨畑硯は、とくにその稀少な原石と産地を識別し証するために
雨畑真石硯とも称されますが、雨畑真石硯は世界的に有名な、中国の端渓硯にも匹敵するその質感と、きめ細かい肌ざわり、墨のあたりと墨おりにすぐれた日本を代表する和硯のひとつとして、
昔から多くの文人墨客に愛用されてきました。
この雨畑硯の原石は、当地早川の主に雨畑川上流の稲又山付近に連立する石層から産出し、
坑道掘により採石されます。
早川町の中央を南北に流れる早川沿いには、大地溝(フォッサマグナ)が縦貫しており、
この地層が擦れ合って良質の粘板岩が堆積したと考えられているそうです。
雨畑石が硯作りに適するという最大の特質は、
硯の生命ともいわれる「鋒鋩」(ほうぼう)にあります。
鋒鋩とは、硯面の墨を磨る墨堂の細かな粒子であり、凹凸状の細かいヤスリのようなもの。
ボク木河も天野館長のサポートで、雨畑石の表面を最新の光学ルーペで見せて頂き、
緻密な粘板岩で粒子が細かく、硯に最適な石質との解説に納得。
雨畑石には、細かく均質に石英などの粒子がならぶ鋒鋩が多量に含まれ、
その鋒鋩は石の目に対して適度な角度をもちながら金砂状に光っています。
しかも、この石には適度な硬度があるため、鋒鋩が長もちするという大切な条件を備えています。
こうした原石の特質(鋒鋩と硬度)ゆえに、硯工の手で彫り上げられた雨畑真石硯は、
下墨、発墨にとくにすぐれ、また永年の使用に十分に堪え得ると賞されています。
併せて、最近では雨畑真石は強力な遠赤外線を発することが確認されたことで、
健康維持に有効な数多くの商品も開発されています。
雨畑硯の愛用者でもある木河も興味深い硯や雨畑真石のお話を伺った後は、
2018年以来6年ぶりに開催される「雨畑湖上祭」についてもお話をうかがいました。
毎年、8月15日に早川町雨畑で行われるこのお祭りは、50回を超える歴史ある行事で、
とりわけメインの花火は、周りの山々に反響しあい迫力満点!
この体にスドンとくる感覚を楽しみに、毎年多くの見物客が訪れるそうです。
元々は、娯楽の少ない山あいの早川町から街へ出て行った若者達がお盆休みに帰省した折、
何か楽しみになるイベントをという意図でスタートしたそうですが、
ダム建設で早川に進出している土木、電力系企業などの全面的協力もあり、
今では早川を代表するようなお祭りに成長、早川を知ってもらう一大イベントになったそうです。
6年ぶりに開催される今回は、
メインの花火をはじめ、歌謡ステージやDJパフォーマンス、和太鼓演奏などのプログラムと併せて、
フランクフルトや焼き鳥等の出店や豪華商品があたるくじ引きもあって、大いに盛り上がりそうです。 なお、実行委員会の代表の天野さんによると、
「すぐそばには宿泊施設VILLA雨畑や硯の里キャンプ場があり、そこから眺める花火も最高です。 とおっしゃってました。
お問い合わせ:0556-45-2516(早川町役場振興課)https://www.town.hayakawa.yamanashi.jp/tour/event/amehata.html
今回僕は、『西山温泉 慶雲館』で歴史のある温泉を満喫し、
『雨畑湖上祭』でおよそ100発の花火に思いを馳せてきました。
ドライブの予定を立てるのには、NEXCO中日本のHP、料金、ルート検索が便利です
詳しくはNEXCO中日本のWebサイトをご覧ください。
このコーナーでは今日ご紹介したような、
オススメの山梨ドライブコースをリスナーの皆様から募集しています。
あなたのドライブプランを、僕木河にぜひ教えて下さい!
west@fmfuji.jpまで!
それでは優しい運転・・・、
褒められる運転で・・・・Let's try to drive safety!