I'm"アナロギスト"
Ladies and Gentlemen
How’s Doing Sunday Morning
いつもより時間がゆっくり流れる日曜の朝にお送りする、アナログ時代の
おススメな1枚をピック・アップしてご紹介するコーナー「アイム・アナロギスト」
今週選んだ一枚は・・・・
Spinners / The Best Of Spinners (1978年)
ソウル・ミュージックの歴史に偉大な足跡を残した、かの、名プロデューサー「トム・ベル」が制作し、
彼の出世作ともなった「La La Means I Love You」と、それを歌ったThe Delfonicsに
よって幕開けしたフィリー・ソウルのムーヴメント。
その後、このフィリー・ソウルは’60年代にUSミュージック・シーンを席巻したモータウン・サウンドに代わって、
1970年代に一時代を築くことになるわけだが、その一大ムーヴメントを代表すると
言えるグループが、ソウルフルでメッセージ性のある曲を得意としたThe O'jeys。
美しくゴージャスな歌声で聞く者を魅了したThe Stylistics。
そして、軽やかでダンサブルな曲を歌ったこのSpinners。
スピナーズは前身となるコーラス・グループ、ドミンゴスとして、
1955年、幼馴染みの3人パーヴィス・ディクソン、ビリー・ヘンダーソン、ヘンリー・ファームボロー
とジョージ・ディクソンの4人で結成されました。
その後、1957年に新しく加入したメンバー、ボビー・スミスが改名を提案し、当時、
大流行していたホット・ロッド・カーのホイール・キャップの呼び名から「スピナーズ」と改名。
1961年シングル「That's What Girls are made for」でデビュー。
1971年、アトランティックに移籍。この時、リード・ヴォーカルがG・C・キャメロンから、
オハイオ州シンシナティ出身で、後にP-ファンクの中心人物となるブーツィー・コリンズ率いる
ペーズセッターズのリード・ヴォーカル「フィリップ・ウィン」に交代。
そして、プロデューサー「トム・ベル」とのコンビで数々の大ヒット曲を生み出したのでした。
今回は、そんな絶頂期のヒット曲をまとめた1978年ベスト・アルバムThe Best Of Spinners
から以下の3曲を聴いて頂きました
M1) The Rubberband Man (1976)
M2) Then Came You /Dionne Warwick & The Spinner(1974)
M3) I'll Be Around (1972)
<木河 淳>