I'm"アナロギスト"
Ladies and Gentlemen
How’s Doing Today
最近改めてその魅力が再評価されているアナログ時代の作品の中から
おススメなアナログレコードを紹介する「アイム・アナロギスト」のコーナー
今週選んだ一枚は
Curtis Mayfield / Superfly (1972年) 、
黒人音楽とは、元々、言ってしまえば「黒人向け歌謡曲/ダンス・ミュージック」であり、
モータウンを筆頭に使い捨てのポップ・ミュージック的な色彩の強かった訳ですが、
そんなソウル/R&Bミュージックが、‘60年代の公民権運動や、ベトナム戦争激化などの
社会情勢に刺激され、歌詞の面でも音楽性の面でもより深みのある音楽の創造へと
向かったムーヴメントを「ニュー・ソウル」と呼びます。
そして、ジャズやロック、あるいはクラシックなど、様々なジャンルの音楽からの影響も
取り入れた洗練された音楽性を呈示することによって、80年代のメイン・ストリームともなった
ブラック・コンテンポラリー登場の土壌になった訳ですが、その象徴的な存在が、
彼カーティス・メイフィールドと言っても過言ではないでしょう。
そんな彼が1972年にリリースした4枚目のアルバムが、「黒いジャガー」をはじめとして、
当時大流行したブラック・ムービーの一つ「Superfly」のサントラとして大ヒットを記録した
このアルバム「Superfly」。
カーティス・メイフィールドは本名Curtis Lee Mayfield、はイリノイ州シカゴで
1942年6月3日に生まれ、1999年にロックの殿堂入りを果たしたが、授賞式には出席できず、
ビデオレターでコメントを寄せ、その後の12月26日に、ジョージア州ロズウェルの病院で
57歳という若さで亡くなったが死因は公表されていません。
1958年に、ジェリー・バトラー、サム・グッデン、リチャード・ブルックス、アーサー・ブルックスら
とともにインプレッションズとして音楽活動をスタート。
そして、その後1970年にソロ・キャリアをスタートし、アメリカのソウル、R&Bシーンに
多大な影響を残したほか、ボブ・マーリーなどにも強い影響を与えた事は有名。
「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第40位。
「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第98位。
「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において第34位。
因みに、このアルバム「Superfly」は、ローリング・ストーンの選ぶ
オールタイム・グレイテスト・ソング500では第24位に選ばれています。
今回はこのアルバム「Superfly」から以下の3曲を聴いて頂きました
M1)Ferddie’s Dead
M2)Nothing On Me
M3)Superfly
<木河 淳>