I'm"アナロギスト"
Ladies and Gentlemen
How’s Doing Today
最近改めてその魅力が再評価されているアナログ時代の作品の中から
おススメなアナログアルバムを紹介する「アイム・アナロギスト」
今週選んだ一枚は
The Clash / Combat Rock (1882年)
セックス・ピストルズと並んで、最も成功したパンク・バンドであり、
また時代を象徴するロック・バンドだったと評されるThe Clash。
1977年のデビュー・アルバムThe Clash(白い暴動)は典型的なパンクだったが、
徐々にレゲエやダブ、スカ、カリプソ、R&B、ジャズ、ゴスペル、ロカビリー、
そしてフォークに至るまで様々な音楽的要素を取り入れ、
1979年リリースの3枚目のアルバムLondon Callingで独自の個性を確立、
当時の音楽シーンに大きな影響を与えた彼等。
The Clashストーリーは、1975年“LONDON SS”というバンドで活動していた
ミック・ジョーンズと、その“LONDON SS”のボーカリスト・オーディションに参加した
ポール・シムノンが出会ったところから始まりました。
そして、人気パブ・ロック・バン“101'ers”のボーカリストとして活動していた
ジョー・ストラマーが、1976年“LONDON SS”解散を機に、
ピストルズを見て衝撃を受けたジョーンズ等が結成しようとしていた
新しいバンドに誘われ参加、クラッシュが誕生。
翌1977年には、CBSレコードと契約、はれて栄光のストーリーの幕が開くことになりました。
この時の正式メンバーは
ジョー・ストラマー – ボーカル、リズム・ギター
ミック・ジョーンズ – リード・ギター、ボーカル
ポール・シムノン – ベース
トッパー・ヒードン – ドラムス
彼らはその活動当初から、音楽の才能と歌詞で他のパンク・ロックバンドとは
一線を画す存在で、デビュー当時からその発言、ファッションをセンセーショナルに
受け止められたバンドでした。
また多岐な音楽性同様、政治的姿勢を明確にした、イギリス最初のバンドで、ストラマーと
ジョーンズによって書かれた歌詞は、情熱的かつ左翼的政治主張を強く意識したもので、
社会腐敗、失業問題、人種差別、権力の横暴や政治的・社会的抑圧に対して
強烈な批判を加えたものもあり、パンク・ロックを越えた社会運動を作り出した存在でした。
彼らに影響受けたアーチストは非常に多く、ジェネレーションXを始めとする同時代の
パンク・ロック・バンドだけではなく、U2やニルバーナ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズや
グリーンデイといった大物ミュージシャンを始め、ヒップ・ホップ・ミュージシャンの
パブリック・エナミーも、大きな影響を受けたミュージシャンにクラッシュの名前を挙げています。
更に、後のガレージ・ロック・ブームも彼らの影響なしには語れないでしょう。
また、当時の激しいステージ・パフォーマンスは、今も語り草となっています。
なお「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」では
第28位にランクされています
今回は彼等が、その頂点を極めたと言える1982年リリースの5枚目の
アルバムCombat Rockから以下の3曲を聴いて頂きました
M1)Should I Stay Or Should I Go
M2)Know Your Right(権利主義)
M3)Rock The Casbah
<木河 淳>