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2019年8月22日 (木)

森雄一の週一エッセイ 第17回「りょう想い」

考えてみれば、それはすごいこと。地球上にいる男は35億人。

パートナーとなる女性も35億人。それほどいても、人生で

出会える人は限られている。しかも両想いになれるのは奇跡!

・・・こんな話は結婚式会場でよく聞くものだ。一方、35億人

もいるのだから、いつか両想いになれる人と出会えるだろうと

いう楽観的な考え方もできる。

 

私の初めての両想い体験は中学生の時。彼女(仮にAちゃんと

する)とは3年生から6年生まで同じクラスで、同じ中学校に

上がり、中1、中2が一緒と、長く同じクラスで過ごした仲間で

ある。それほど意識していなかったはずなのに、中3になった

ある時、Aちゃんの親友2人から放課後に呼び出され、教室で

3人と、不思議な雰囲気に。

「ゆうちゃんの好きな人は誰?」

まあ、ストレートな質問だとこと。答える理由が見つからず、

適当にはぐらかしていると、2人は矢継ぎ早に同学年の女子の

名前を挙げていく。

「〇〇は?」

「違う。」

「△△は?」

「・・・・違うけど。」

おいおい、いつか正解が出るじゃないか。

「Aちゃんはどれくらい好き?」

質問内容を変えてきた。最初からそれが聞きたかったのだろう。

と、誘導質問に引っ掛かり両想いであることが発覚。悪い気は

しなかったが、以降、卒業までしゃべりづらくなったことは

言うまでもない。

 

男女交際はどちらかが告白し、それに応える形で交際が実現するわけ

で、最初から両想いということは少ないのかもしれない。しかし、

結果が同じなら過程はどうでもよい。なぜなら、今が大切なのだから。

現在放送中のTVドラマ「だから私は推しました」がとても面白い。

ひょんなことで、興味のない地下アイドルと出会い、でも惹かれて

いくアラサー女子のオタク生活。女同士の惹かれ合いはこんな

感じなんだ。男はどうだ。キャラクターとの相性で語れそうだ。

日本の昭和アニメ&キャラクターは非常に完成されたもので、

平成、令和と時代が変わっても人気が落ちることはないようだ。

ドラえもん、ゴジラ、ウルトラマン、仮面ライダー等、いかが

だろうか。ん?一つ忘れてるって?そう、機動戦士ガンダムだ。

 

1979年以来、今年で40周年を迎える人気コンテンツ。いまだに

TVアニメ、映画、ゲーム、プラモデル、イベントなど、話題に

事欠かない。先日、最初の劇場版を上映し、音楽をオーケストラ

の生演奏で表現するシネマコンサートなるものがあり、司会を

任された。ステージに立つと、満員のお客さんの9割は、リアル

タイムでいわゆるファーストガンダムを見てきたと思しき男性。

一人客が多い印象だった。生みの親、富野由悠季氏はこう言う。

「アニメが劇場で見られる当たり前の時代。その流れを作った

のはあなたたちだ。アニメ隆盛の時代はあなたが作ってくれた。」

制作側は、若い人向けのガンダムコンテンツも作る一方、往年の

ファンを決して忘れない。これが、男と男のりょう想いだ。

ファンの喜ぶ顔が見たい。青春の一ページに今一度戻りたい。

こんな相思相愛が、生活を、心を豊かにする。

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