宙がモリモリッ!!
今週の「宙のモリモリ」では、火星をピックアップ!!
火星はおよそ2年2ヶ月に一度、地球に近づくこともあって、
昨年夏には、肉眼でもかなり明るく、赤く見えましたよね。
そんな火星はまだ日没後、しばらく見えています。
近くには金星があるので、とても控えめに見えますが、そんな火星に関する展示が、
東京・湯島にある文京区教育センターで行われています。
センターが東京大学総合研究博物館とコラボしたもので、
「スクール・モバイルミュージアム 火星探査」という展示。
中規模の会議室程度の空間を丸々、火星の表面に見立てているシンプルなものですが、
なかなかユニークな仕掛けがあります。
NASAの火星探査車キュリオシティが火星上を動き回って調査を行っていることは
ご存知だと思います。でも、それだけじゃないんです。
キュリオシティ含め8機の探査機が上空から、地表から火星を調査しています。
日本も遅れを取るなと、お得意のサンプルリターン計画を立ち上げています。
地球には1つしかない、月という衛星。
一方、火星にはフォボスとダイモスという2つの衛星があります。
そんな不思議な惑星を、8機の探査機が着々と調べて、
様々なデータや写真を地球に送っています。
そもそも、私たちはなぜ火星を調べる必要があるのか。
それを知って、どんなことがわかるのか。それは展示で詳しく紹介されています。
太陽系内でどのように物質が運ばれたのか、
火星はどのようにしてできたのか、火星進化の鍵があるのではないか、
火星そのものだけでなく、2つの衛星を調べることがいかに重要かが書かれています。
ご紹介している「火星探査」という展示では、部屋いっぱい、
足元に広がる写真のようなものがとても気になります。
肉眼で見ると、なんか赤や青に見えて、これはなんだろうと思ってしまいますが、
これは、火星の表面なんです。
探査車キュリオシティと、キュリオシティを上空から支える
マーズ・リコネサンス・オービターが撮影した
様々な写真を立体的に見えるように工夫しています。
この展示では、この他、3Dメガネを使って、床や壁の展示を見て回るんです。
床には、キュリオシティが着陸した地点の写真があって、壁の展示には、一部、キュリオシティが撮影したパノラマ写真などがあります。
昨年12月から展示が始まり、3月末までですが、
この後、2回、火星研究者によるギャラリートークがあります。
明日、2月18日(土)と3月29日(水)、それぞれ午後1時半から。
別室で行われる無料のギャラリートーク。
この「火星探査」という展示そのものも無料なんです。
森雄一