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2014年1月 2日 (木)

2014年 初宙モリ~今年も見上げた年にしましょう~

いよいよ2014年がスタートsign03
果たして、今年はどんな天体ショーが見られるのでしょうか。
今年は、10月に見られる皆既月食以外は大きなものはないと言われています。
でも、そんなことはありません。
気ぜわしい日常から解放される瞬間、それは、夜空に瞬く星を見上げる時・・・
たった一つの星が見えるだけでも、その星はあなたに語りかけ、
あなたはそれに応え、大切な時間が生まれます。

今年もこのコーナーでは、すぐに実践できる星見を始め、
持っているだけで宇宙を感じるような天文グッズ、楽しい天文イベントなどの紹介、
さらには天文業界で働く専門家の話しも、うかがっていきます。
もし、取り上げてほしい天文現象やインタビューの相手など、ご要望があればお寄せください。

今日は、お正月の合間に見られそうな星空をご紹介しました。
まず、今夜は日没後、金星を見つけることから始めてください。
今日の日没は4時40分頃、天気予報通りだと、雲一つない南西の空に、
ひときわ明るく光る金星が見えるはずです。
6時頃、西の空に夏の大三角が沈もうとしています。
わし座のアルタイル、こと座のベガ、はくちょう座のデネブ。
暑かった夏の夜に真南に見えていた3つの星は、まだ冬の空にも見えているんです。

反対の東の空を見ると、冬の星座が出始めています。
おうし座を筆頭に、ぎょしゃ座、ふたご座、オリオン座、冬の星空は一等星が多いんです。
全部で21個ある一等星のうち、山梨から見えるのは15個、
そのほとんどが今の時期に見えます。
街明かりの多い東京からでも一等星はかなりの確率で見ることができます。

ご存知、三ツ星が縦横に並ぶオリオン座が南の空に見える頃、大体9時頃でしょうか、
三ツ星を囲む4つの星がありますが、
その左上はベテルギウス、その斜め左下に見える2つの明るい星を結ぶと正三角形になります。おおいぬ座のシリウスとこいぬ座のプロキオン・・・これが冬の大三角です。
シリウスとプロキオンが見つけられたら、
プロキオンから上に視線を移すと明るい星が2つ縦に並んでいます。
その下の星がふたご座のポルックス、そこから右斜め上に行くと、ぎょしゃ座のカペラ、
今度は右下に移動して、オレンジ色の星が見つかります。
おうし座のアルデバラン、そして、最後にオリオン座の四つ星の右下の星、
リゲルと言いますが、以上、シリウス、プロキオン、ポルックス、カペラ、アルデバラン、リゲル、
6つの星を結ぶと六角形になります。これを冬のダイヤモンドと呼びます。
ただでさえ、宝石のようにキラキラしている星空に、こんな名前がついていると分かれば、
より魅力的に思えてきますよね。

夜中、寝る前に星を見る場合は、火星を見つけてみましょう。
地球のお隣に位置する火星は、金星や月同様に、太陽の光を反射して地球に光を送っています。日付が変わる頃に東の空から上ってきますが、春の星座、しし座の中にあります。
肉眼で見ても赤く見えるのでとても見つけやすいです。
星占いでは7月下旬から8月下旬生まれの方がしし座ですね。
こんなところからも、星とあなたとの結びつきが出てきます。
今の時期に生まれた方はやぎ座ですが、この時期、やぎ座は見えません。
やぎ座はちょうど太陽と同じ方向に見えているので、春になるまでちょっと待って下さいね。
星占いに興味のある方は、占いに出てくる星座を探しているとあることに気づきます。
それは、星座の並び方です。太陽の動く経路、黄色い道と書いて黄道(こうどう)と言いますが、
その黄道上に星占いの星座が並んでいます。
この時期であれば、ふたご座、おうし座、かに座、しし座、おとめ座、
こういった星座が弧を描いた一本の線で結べるんですね。

そして、ISS国際宇宙ステーション・・・
今夜も日没後まもなく甲府から見えそうですが、
最大高度が20度ととても低いので、
確実に見えそうなのは7日まで待った方がよさそうです。
7日(火)の日の出前、午前6時22分頃から28分頃まで、
南西から北東へと移動するISSが見えます。

OA曲:SpiCA / とくP Feat.初音ミク

<今週の星の見どころ>
2014年、最初の天体ショーとも言える、しぶんぎ座流星群、
ピークになるのが、4日(土)午前3時から4時とされています。
いわゆる流星群というのは、ある中心点から放射状に流れていくもので、
その中心となるのは、うしかい座のアルクトゥールスと北極星の間くらい、
しぶんぎ座という星座は昔の星座で、今は名前だけが残っているので、気にしないで下さい。
大体、北斗七星を中心としてみるイメージです。
3日から4日に日付が変わる頃には北斗七星が北東の空に見えてきます。
日の出は7時前ですから6時くらいまでだったら見えるかもしれません。
毎晩、どこでも、無料で見られる天体ショー、あなたの新しい趣味になるよう、
今年もこのコーナーが後押ししていきます。