熱い星、火星を映画で学ぶ~Part1
4月11日(木曜日)Yes!Morning お聞きくださりありがとうございました!!!!
9時台の宙のモリモリでは・・・ある映画をご紹介しました。
火星は英語で「マーズ」・・・マーズで思い浮かぶのはおそらく「マーズ・アタック」!どうですか?
監督はおなじみ、ティム・バートン。
ジャック・ニコルソンを始め、マイケルJフォックス、グレン・クローズ、ナタリー・ポートマン、ピアーズ・ブロスナンなど、
有名俳優が次々と登場しては、火星人にめった打ちに合うという、娯楽を極めた内容です。
あれほどやられてしまうと、ちょっと後味が悪いです。
ただ、もし宇宙人がいたとして、どれほど私たちとコミュニケーションを取ってくれるか、まったく想像できませんから、
この映画のとらえ方はもしかすると間違っていないのかもしれません。
でも、せっかくならば夢がある描き方をしている映画を紹介したいと思い、
今回は2000年に公開された映画「ミッション・トゥ・マーズ」をピックアップしました。
描かれている世界は2020年。人類はついに火星に到着しました。
ベース基地を作り、有人火星探査が行える環境が整いましたが、いざ、4人の宇宙飛行士が向かったところ、
謎のメッセージを残して連絡が途絶えてしまいます。
4人は無事なのか、誰がそれを確かめにいくのか、もし生きているのならば無事に救出できるのか、
宇宙をテーマにしたストーリーとしては王道を行く展開・・・。
この映画を通して学べる一つが地球から火星への距離です。
NASAが全面協力したものだからこそ、非常にリアルに描かれています。
地球から飛び立って宇宙ステーションを経由して6ヶ月かかって到着するんです。
動いている惑星に向かいますから、軌道に乗せるために動けるタイミングは極めて限られています。
危機的な状況が立て続けに起きるので、タイミングというジレンマが常にあって、それがドキドキ感を常に感じさせてくれます。
火星のシーンはもちろん面白いのですが、森雄一的にオススメポイントは 宇宙船の内部の描き方。
内部は無重力空間ですから、縦横無尽に移動できるんですね。液体も宙に浮きますし。
乗組員がはしごを上ったり下ったり、その先で、生活する空間が画面上で天地が逆になっていたり、
無重力空間でダンスをしたりと、ワイヤーアクションなのか、本当に無重力空間で撮影しているのか、
童心に帰った気持ちでご覧になるといいと思います。
困難を乗り越え、救出部隊は何とか火星に到着します。
未知なる世界ですから危険はつきもの、その結果、怖いシーンも必然的に出てきます。
その恐怖に立ち向かい、ラストで迎えるのは・・・・・これは、やはり伏せておきましょう。
ラストでは2つの選択肢があって、主人公が選ぶ行動にあなたが共感するかどうか、ここが最大のテーマだと思います。
出演は、ゲイリー・シニーズ、ティム・ロビンス、ドン・チードルといった、顔を見れば誰もが知る俳優ばかり。
そして監督はブライアン・デ・パルマ。サスペンス映画を数多く作っている人だからこそ、
その描き方はストレートで、とてもテンポもいいです。
当時、映画館で見ている人にとっても10年以上経ってますから、改めて見てみると、新たな発見があるかもしれません。
スマホやタブレット端末といった、直感的に指でなぞることが当たり前になっていて、
この映画が作られた時はそういったものはあまりありませんでした。
だからこそ、宇宙船内の一つ一つの行動がレトロに感じられたり、今だったらこうなるのではないかといった想像もできます。
個人的には、非常に夢のある映画だと思いますし、近い将来、本当に火星に人類が到達して、
いずれはその先、ということもあるでしょう。今一度、見ていただきたいオススメの映画です。
OA曲 Dance The Night Away / Van Halen
<星の見どころ>
来週あたりから、新年度、最初の流星群がやってきます。
こと座流星群です。
夏の大三角の一つであること座のベガ、そのこと座を中心に放射状に飛んでいくのが、こと座流星群です。
4月15日から10日間ほど見られるということで、極大は22日の深夜だそうですが、
こと座はこの時期、夜11時を過ぎると東の空に顔をのぞかせます。
夜中の1時になれば夏の大三角が出そろいますが、3つの星のうち、一番上に見えるのがこと座のベガ。
流星群を見るには、ベガを中心に放射状に広がる様子を観察してみて下さい。
パンスターズ彗星は相変わらず日没後と夜明け前に見えています。
早起きの人は日の出1時間前の午前4時頃に東の空にWの形をしているカシオペア座を見つけて下さい。
現在は北東から北の空に移動中で、今週はカシオペア座の右隣にあります。
高度は大体20度くらいです。