韮崎mamaモンズの代表 松本久美さん
河村陽介がお届けするFM FUJI「human terminal」
「山梨」をキーワードに、夢を持って山梨で頑張っている、山梨を愛している、
そんな方にご登場頂き、お話しを伺っていきます。
今週ご登場頂いたのは、
韮崎市で防災講座などを開催し、
子育て中のママに向けて防災意識を啓発している
市民団体「韮崎mamaモンズ」の代表であり、
防災士でもある松本久美さん☆
聞き逃した方は、↓の放送日をクリックすると過去の放送が聞けますよ☆
今週は新潟、山形で大きな地震が発生しましたが、
皆さん、日頃から防災考えてますか?
山梨県は災害が少ない安全な地域をお考えの方が多いのではないでしょうか?
その認識は捨てて下さい。
自然災害はいつ発生するかわかりません。
こちらは国土交通省のハザードマップポータルサイトを僕が纏めたものです。
こちらはエフエム富士のある甲府市川田町付近の災害リスクです。
自分が住んでいる場所、勤務地、大事な人がいる場所の災害リスクを認識されていますか?
僕はお世話になっている社長さんの会社の工場が立地している災害リスクを
お伝えしたことがあります。
それは余計なお世話かもしれません。
ただ、その余計なお世話で少なからず、
防災について考えてもらえればと思っております。
今では、僅かな時間で災害リスクを調べることができます。
自然災害、防災のことを考えると、
大学院のときの「防災工学」の最初の講義で、
地震工学専門の教授から「自然災害から身を守ることができるか?」と問われた際、
河村「自然災害から身を守ることはできません。
なぜなら、自然の節理の中で理論立てた、体系立てたものが、物理学であり、化学、各学問です。
よって、自然>人間。人間は自然を超えることはできません。」
と答えた結果、教授は激怒しました。
そうではなく、教授が伝えたかったのは、
「防災、減災」の重要性です。
でも、僕は今でもその答えは間違いだとは思っていません。
もちろん防災や減災はできる。
ただ、自然を軽んじてはいけない。ということを言いたかったのです、M教授。
その教授の講義で、大学生の時に、
「君はどこに家を建てるか」という課題が出ました。
地形図を見ながら、その土地に潜む災害リスクを考えたものです。
今では、インターネットの各種ページにて、
その土地の災害リスクを調べることができます。
防災、減災を考えることがより容易になった社会なのです。
あとは、各々がその災害リスクにどう向き合うか、
どう備えるかなのです。
昨年、西日本豪雨災害で被害を受けた広島でも特に被害の大きかった
安芸郡坂町小屋裏地区にてボランティア活動をしました。
発生から1ヵ月半経過後でしたが、
復興にはほど遠く、甚大な被害を受けたことが鮮明にわかり、
一目で、住民の方だけではどうしようもないと言える状況でした。
当時、平日は100人程度、週末が約2~300人程度、参加して下さっていましたが、
ボランティアの方の人数×日数頼みで、本当に猫の手でも借りたい状況でした。
地元広島の2人と福岡から毎週来てくださっている方、そして山梨から広島出身の僕。
小屋裏地区では、明治40年に土砂災害が発生しており、
災害を忘れてはいけないという石碑がありました。
ただ、住民の中で、土砂災害リスクがあると認識していた方は少なかったとのことです。
明治40年と言えば、山梨でも甚大な被害が発生した明治40年の大水害。
明治40年の大水害に関しても、
各地に災害を忘れてはいけないという石碑は多く存在しています。
今後は、国土地理院発行の地形図にも自然災害伝承碑が掲載されます。
https://www.gsi.go.jp/bousaichiri/bousaichiri190315.html
有意義のある取り組みだと思っています。
また、先日、東京で開催されている「熊本震災と障碍者を受け入れた避難所~熊本学園大学・激動の45日~」
の展示を見てきました。
災害後の避難所での経時的変化や
災害ボランティアの一日のスケジュールこそ、
災害を体験された方々しかわからない情報です。
もちろん被災状況、避難所のキャパシティ、災害ボランティアの人数により、
状況は変化しますが、
災害発生後の情報も「情報」として蓄積していく必要があるでしょう。
自然災害はいつ発生するかわかりません。
災害に備えましょう。
来週のゲストは
アスリートとして地域に根付き、スポーツ分野だけでなく、
地域の魅力を発信する「地域密着型プロアスリート」の
エース栗原正明さんです。
放送は毎週月~金曜日16時36分頃~来週もお楽しみに☆