鉄ちゃん道、どう?~地下鉄②~
鉄分モリモリでお届けする鉄ちゃん道
先週に引き続き、今週も地下鉄トークです。
先週、「地下鉄では旅行気分を味わえない」と言いましたが、
それは地下鉄は都市部を中心に走っていることと、
総じて走行距離が短いからというのが理由です。
多くの乗客は、地上を走るJRや私鉄を利用し、地下鉄に乗り換えて目的地という感じで、
チョイ乗りで利用する人がほとんど、しかし、地下鉄と他の鉄道会社の乗り入れが盛んな昨今、
実は長距離にわたる路線もあるんです。
ずっと地下を走るわけではありませんが、地上を出発して、途中地下を通り、
再び地上に出るというルートは結構あるんですよ。
例えば、埼玉の南栗橋駅⇒東京⇒神奈川の中央林間駅までは乗り換えなしで移動できます。
南栗橋駅⇒押上駅は東武伊勢崎線、押上⇒渋谷は東京メトロ半蔵門線、
渋谷⇒中央林間は東急田園都市線で総距離100キロ弱、所要時間は2時間以上。
こうなると、これは立派な旅行とも言えますね。
東京と大阪の地下鉄の駅名、「何丁目」という表記が多いと思いませんか?
西新宿五丁目、四谷三丁目、新宿三丁目、本郷三丁目、銀座一丁目、青山一丁目、
六本木一丁目など、見事なまでに奇数ばかり。
一方、大阪の地下鉄を見てみると・・・谷町四丁目、谷町六丁目、天神橋筋六丁目、
蒲生四丁目、瑞光四丁目など、偶数ばかり!対抗心?それとも偶然?
地下鉄は穴を掘り進めるという特殊な事情から、工事が予定通りに進まないことがあります。
どうしてでしょう?
それは地下からは何が出てくるか分からないということがあります。
都心であれ、郊外であれ、地中には遺跡という宝物が埋まっている可能性があるから。
丸ノ内線では貝塚、千代田線と都営新宿線からはナウマン象の化石が出てきたそうです。
こうなると、機械でガンガン掘り進めることができません。
貴重な遺跡は調査をしなくてはならないので、
工事は手作業で掘り進めなければならないのがルールだそう。
地下鉄に乗っていて、「アップダウンが激しいな」とか、
カーブの時に体が揺れてなどといったことはあまり感じないとおもいますが、
実は、地下鉄の駅前後はアップダウンがあって、駅の前後は下り坂になっているんです。
それは、駅をスタートしてそれほど電力を使わずに済むように、
一方、駅に到着する際には強くブレーキをかけずに済むようにという考え方です。
窓の外が見えないからアップダウンを感じないだけで、
注意深くしていれば、そんな微妙なアップダウンやカーブを感じるかもしれません。
次、地下鉄に乗る時は、地上を走るものとどんな違いが感じられるか、体感してくださいね。