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2019年9月12日 (木)

森雄一の週一エッセイ 第20回「計画なんたら」

ついにこのエッセイも20回を迎えた。ざっと5か月。ネタ切れに

なることはないのだが、イラストを描く力量がまだ足りないので

約束の木曜日に間に合わないこともある。毎週、読んでくださって

いるあなたはもちろん、たまに~という方も、今一度、振り返って

読んでいただけるとありがたい。いつまで続くか不透明ながら、

書くことと読むことが好きなモーリーなので、苦情が100件来る

まではやめないつもりだ。

 

この度の台風15号は、通勤・通学時間帯と重なり大混乱を巻き

起こした。前日までに鉄道各社は、台風上陸当日には計画運休を

実施することを予告していて、い、ざ、その日を迎えたものの、

予定は遅くなり、駅には入場制限がかかるなど、結局、イライラ

してしまう人が続出。ただ、事前告知があるとないでは全然違う

のだろう。

ちなみに、私は台風当日、午後1時から天王洲アイルでラジオの

生放送があり、午前9時半に家を出て、バス、鉄道を乗り継ぎ、

オンエア15分前にスタジオに滑り込んだ。3時間以上かかった

わけだが、通常なら1時間15分くらいの距離だ。

 

計画うんぬんで思い出されるのが計画停電だ。停電は起こって

ほしくないことナンバー1であり、わざわざ計画的にオフにする

とはどういうことか?これは、先の東日本大震災時に経験した

ことだ。真夏の暑さにエアコンの使用が増え、計画停電が実施

されることもある。

 

子どもの頃は「家族計画」という表現に照れたものだ。40代以上

の方だったら共感してもらえるだろうか。当時、薬局横には必ず

といっていいほど避妊具の自動販売機が設置されていた。そこに、

「明るい家族計画」と書いてあったのだ。まあ、意味はそれぞれ

調べてほしい。家族計画自体は、国によってはとても大事な施策

であって、人口減少に悩む日本は、今こそ真剣に家族計画を!と

いうムードになってもおかしくないわけだが、いずれにしろ避妊具

メーカーは絶妙なキャッチコピーを作ったなあと、改めて思う。

 

ところで、プランBという言葉がある。ご存知だろうか。外国の

映画を見ていてもたまに聞こえてくる。プランAがある上での

プランBなのか?いや、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの

アルバムタイトルにもあったなあ。恥ずかしい話、プランBの

意味を知ったのは15年ほど前だと思う。

これは、最初の計画が失敗したり実行できなかった時のための

2番目の計画という意味で、代替案ということだ。予算規模の

大きい計画や、慎重に慎重を要する計画には概してプランBが

存在する。国家レベルの計画ならなおさらだろう。

 

難しく考えることはない。個人レベルのプランBだってもちろん

あるのだ。恋人同士週末のドライブを計画したが、雨が降ったら

映画でも見ようね。家族4人で外食をしよう。お父さんが残業に

なったら3人だったらお家で食べようね。ありそうな事例であり、

これがプランBだ。でも計画を立てすぎると、がんじがらめになり

身動きが取れなくなる。

臨機応変。アドリブ。ひらめき。これらのスキルを身につけるには、

プランBに頼らないことだ。計画はしっかり立てるが、それが無用に

なったのなら、臨機応変に対応すべく自分を鍛えてみてはいかが?

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