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2018年6月19日 (火)

6月24日放送 第六十回は 芥川龍之介 作『犬と笛』

31912026_2234051603279278_463076560 (Moko Ogawa撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 名作をセレクトし 朗読させていただきます。


第六十回放送は 6月24日。
今回 は、芥川龍之介が書きました『犬と笛』です。

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大正時代に活躍した「新思潮派」の作家、芥川龍之介の作品は、
「蜘蛛の糸」「蜜柑」「羅生門」「杜子春」「トロッコ」「運」
とサンセット・シアターでは お届けしてきましたので、これが 七つめですね。


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犬と笛(いぬとふえ)は、1919年(大正18年)、『赤い鳥』に、
「蜘蛛の糸」に次いで 二つめの作品として発表されました。
後に「芥川龍之介全集」第4巻に収録されています。
芥川の書いた児童文学の中でも、純粋無垢な冒険小説といってもいいような内容です。

「いく子さんに献ず」と、この小説の冒頭にあるのですが、この、いく子さんとは、
芥川夫人のお母さんの従妹で、大正7年の結婚当時、芥川は、15歳のいく子さんと
よく会う機会があったといいます。彼女を喜ばせようと書いた作品だったのでしょうか。

芥川の妻 文さんは、結婚当時 17歳でしたから、いく子さんと 奥さんとは、2つ違い。

むむ。このお話の中に登場する 御姉様の姫様と妹の姫様を、妻の 文と いく子さんに置き換えてみると、
面白いのかもしれません。

物語の舞台は、大和の国、 現在の奈良県。
生駒山、笠置山、葛城山、と、奈良の山々の名前が出てくる、神話のようなお話です。

そこに住む木こりの「髪長彦(かみながひこ)」が主人公。
彼は、森の中で次々と、3人の神に出会います。
それぞれの神が願いを叶えてくれると言うのですが、
はたして髪長彦が欲しいと言ってもらった犬とは、どんな犬だったのでしょう?

ワクワクする冒険譚をお楽しみください。

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