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2018年5月 8日 (火)

5月13日放送 第五十四回は 島崎藤村 作『朝飯』『二人の兄弟』

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(SUSUMU・Tさん撮影)
『 パナホーム山梨 presents SUNSET THEATER 』

ご案内役の 小川もこ です。

毎週、日曜日の17:30~18:00 FM FUJIにてオンエアー
サンセットタイムにお届けする この番組は、
私、小川もこ が 名作をセレクトし 朗読させていただきます。


第五十四回放送は 5月13日。
今回 は、島崎藤村が書きました二編、『朝飯』『二人の兄弟』です。

Shimazaki_toson2 島崎藤村(しまざきとうそん)は、1872年3月25日(明治5年2月17日)、
信州木曾の中山道 馬籠(現在の岐阜県 中津川市 馬籠)に生まれ、
1943年(昭和18年)8月22日)に亡くなった 詩人であり、小説家です。
本名 島崎春樹(しまざきはるき)。

『文学界』に参加し、ロマン主義詩人として『若菜集』などを出版。
さらに小説に転じ、『破戒』『春』などで代表的な自然主義作家となりました。
作品は他に、日本自然主義文学の到達点とされる『家』、姪との近親姦を告白した『新生』、
父をモデルとした歴史小説の大作『夜明け前』などがあります。

そうそう、島崎藤村は、東京銀座の泰明小学校の出身。
あの、アルマーニの制服(標準服)をこの4月から採用して、何かと話題になった小学校ですね。

明治学院本科、今の明治学院大学に進み、その第一期卒業生で校歌も作詞しています。
やがて、女学校の英語教師や、仙台の東北学院の教師をしながら詩を作り、
土井晩翠と並び称された時代もありました。

「椰子の実」や「千曲川旅情の歌」など、藤村の詩のいくつかは、歌としても親しまれています。

1899年、明治32年) 小諸義塾の英語教師として長野県北佐久郡小諸町に赴任し、以後6年過ごします。
この頃から、小説を書き始めました。

今日、朗読する「朝飯」は、初出は「藝苑」[1906(明治39)年]で、最初の小説集「緑葉集」[春陽堂、1907(明治40)年]に収められた短編です。

測候所で働く「自分」のところに、朝飯も食べてないという書生風の男が訪ねてきます。
さて、自分は、彼にどうしてやるのでしょう。

もう一編の小説は、「二人の兄弟」。
童話のような やさしいお話で、気の長い兄と気の短い弟、さらに奉公している お爺さんとの物語です。

 長編小説で知られる島崎藤村の 持っている側面を、違った方向から伺い知る ふたつの世界。
聴いていただきましょう。

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